♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯         オタルナイ・レコード提供          浜田隆史の音楽情報誌          『ライブ・ラギング』            <VOL.2>         (2003年2月3日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動している、ラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ====================================================================== ■はじめに  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。  私は、3月下旬に「春の本州ツアー」、4月中頃に九州を含めた「ツアー2」を行います。合計で全国十数カ所を巡る、私としては過去最大のツアーになります。近隣のみなさま、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。 ====================================================================== ■ お詫び  2月19日(水)に予定していた札幌「Live & Bar くう」(with HARD TO FIND)のライブは、事情により中止になりました。各方面にご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。  HARD TO FIND とは、近いうちにまた共演する機会があると思いますので、その時はよろしくお願いします。 ====================================================================== ■ メールアドレスとURL変更のお知らせ+α  最近、私もADSLになりました(Yahoo BB)。それに伴い、メールアドレスとホームページのアドレスも変更されました。古いメールアドレスは、9月まで一応読めますが、お手数ながらブックマークなどの変更をお願いいたします。 otarunay@yahoo.co.jp http://www.geocities.jp/otarunay/  なお、新たにホームページ上に「ゲストブック」(簡易掲示板)を設置しました。あまり長くは書き込めず、使いづらいかも知れませんが、よろしければ一言メッセージをお願いいたします。 ====================================================================== ■ 気になる音楽情報 @  アメリカのオルタナティブ・カントリー系のバンド The Blue Rags を最近知りました。名前から何となく想像できますが、ラグタイム・ブルース風の快速なロックンロールを聴かせてくれます。奇声を挙げながら盛り上がっているのが何となくおかしくて、トラッドを題材にパンク・ロックを聴かせてくれたポーグズを思い出しました。 http://www.listen.co.jp/artdetail.xtp?artistid=8660&artpg=rc  この解説ページによると、USインディーの名門<Sub Pop>より、1stアルバム『Rag-N-Roll』が発表されているそうです。私はまだ手に入れていませんが、やはり気になるグループです。クラシック・ラグの愛好者は眉をしかめるかも知れませんが、これもラグタイムの新しい形の一つなのかも知れません。 ====================================================================== ■ 好きなアルバム A  自分のホームページでは「好きなCD」の更新が止まっていますが、ここで最近聴いて好きになったアルバムを幅広くご紹介したいと思います。 ◎ ローリング・サンダー・レビュー/ボブ・ディラン(2002) [ソニー SICP-296-7](二枚組)  ジョージ・ハリスンの次だからということはありませんが、今度はボブ・ディラン、1975年の伝説のツアーを収めた大作ライブ・アルバムをご紹介します。英語の副題に「The Bootleg Series Vol.5」とあり、約十年前からの「ブートレグ」対策のオフィシャル・シリーズがまだ続いていることに驚きました(そもそも、1975年の『地下室』も、すでに海賊版対策の作品でした)。海賊版の枚数がビートルズをはるかに越える、ディランならではの現象です。  さて、ボブ・ディランのファンは私の周りにも多いのですが、1976年の『欲望』以降は聞かなくなってしまった、と言う人があまりにも多くて、いつもがっかりしています。私は1979年の『スロー・トレイン・カミング』からリアルタイムにディランを追いかけていったファンとして、彼の新作はだいたいチェックしてきました。  しかし、『欲望』がディランの名作かつビッグヒット・アルバムであることは確かで、この頃の音楽的・詩的充実度が、最高傑作『ブロンド・オン・ブロンド』とはまた違った高みにあったことも事実です。ちょうどその前あたり、1975年に、このアルバムに収められた「第1期ローリング・サンダー・レビュー」のツアーが行われました。  変わったタイトルのツアーですが、これは昔の旅芸人一座のような感覚でツアーがやりたいというディランの意向に添ったもので、ジョーン・バエズやT・ボーン・バーネットを筆頭に、多くの有名・無名ミュージシャンが参加しました。数多くの公演が行われたため、必然的に、以前から海賊版が多数出回っていましたが、このオフィシャル盤は言うまでもなく最高の音質で、テイクも厳選され、ディランのパワフルな歌をこれ以上ない形で伝えています。  ディランのライブ盤は、オフィシャルなものですら異常なくらい数多く出ていますが(海賊版を入れたら無数)、私はこれ以上に熱く生々しいライブ盤を知りません。そのくらい、バックのメンバーも、ディラン自身のパフォーマンスも、実に迫力があり、楽しめるものになっています。  曲目としては、やはり当時の未発表新作である『欲望』からの曲が多く(6曲)、それは比較的スタジオ盤に近いアレンジなのですが、おなじみの名曲は例によって意外なアレンジで歌われています。ディランの神髄は、スタジオ録音盤だけでは伝わらないという好例で、どの曲にもライブならではの魅力があります。  この点は、一部の著名ミュージシャンのように、レコードと同じ音を出すことでナツメロファンを満足させるだけの味気ないライブとは、根本的に異なるものです。  当時の最重要作品「ハリケーン」のライブテイクは、あの熱いスタジオ盤を凌駕するほどの圧倒的パワーを持ち、無実の罪で捕らえられたボクサーへの共感と検察当局への怒りが感じられる、世紀の名演と言えるでしょう。また、ロジャー・マッギンが参加した「天国への扉」などアコースティックなセットも多いので、「弾き語りディラン」のファンも満足すると思います。  充実した解説、未発表写真を多数収めたブックレットも付き、ディラン・ファンのマスト・アイテムと言える内容です。  これからのブートレグ・シリーズも、是非期待したいと思います。 ====================================================================== ■ 全く音楽と関係ない話題 @  つい昨日、財団法人・日本地図センターが提供する、インターネット上の三次元地図配信サービスを申し込みました。最近の新聞記事からこのサービスの存在を知り、さっそく試してみて、その素晴らしさにビックリしてしまいました。  私は、アイヌ語地名の愛好家でもあり、ホームページでもアイヌ語地名解のページを作っています。国土地理院発行の地図は、そんな地名解には欠かせない資料なのですが、何といっても平面の世界ですから、立体的なイメージをそこから読みとるのは熟練が必要で、私にはけっこう大変でした。  しかし、この三次元データ(二万五千分の一地図と衛星写真の二種類)を閲覧すると、まるで空を飛ぶ感覚で三次元地図上を駆けめぐることができます。富士山頂上からの景色を俯瞰したり、川筋を舐めるようにさかのぼったりというデモを体験しただけで、まるでスーパーマンにでもなったような、壮快な気分を味わうことができました。地形が目で立体的に確認できるのが何と言っても素晴らしく、見る方向も思いのままです。  平面データに標高データを加えて立体化しているとのことですが、このようなサービスは今まで聞いたことがありません。まさに未来の地図と言ったところでしょう。 http://net.jmc.or.jp  サービス利用には会員になる必要がありますが、個人なら年間で3千円との事。今は振込用紙が来るのを待っている状態ですが、会員になれば日本全国の三次元空中遊泳が楽しめるかと思うと、今からわくわくします(微妙に目的が変わっている...)。  ただし、快適に楽しむにはブロードバンドの環境が必須みたいです。  興味のある方には、是非お勧めします。 ====================================================================== ■ライブ情報など  3月8日までのライブを一覧にしてみました。「春の本州ツアー」は日程と場所だけをリストアップしました(次号で改めて詳細をお伝えします;今すぐ知りたい方はホームページへ)。ご都合のよろしい方は、是非私のライブを楽しんでください。 ★ 2月5日(水)開演20:00  小樽・一匹長屋(花園町、もと松竹ボーリング向かい)  【料金】2000円(1ドリンク付)  【問合先】0134-32-4049(一匹長屋)  【一言】一匹長屋のライブは、私の唯一の定期ライブ。      真冬に燃えて見せましょう! ★ 2月8日(土)開場18:30 開演19:00  「三者三様」オムニバス・ライブ  恵庭・夢創館(JR島松駅下車、徒歩1分)  【出演】浜田隆史(g)/池庄(g. duo)/クレズマー・デュオ  【料金】一般2500円(1ドリンク付)、小学生以下(大人同伴)入場無料  【問合先】夢創館[0123-36-6050]/てぶくろ[0123-36-3957]  【一言】友達のミュージシャンと共にオムニバス・ライブを行います。      さまざまな音楽を堪能してください。 ★ 2月19日(水)のライブは中止になりました(前述)。 ★ 3月8日(土)  秋田テルサ(秋田市御所野地蔵田3−1−1)   午後1時〜午後3時:講演並びにシンポジウム   /午後3時〜午後3時30分:アトラクション  【問合先】社団法人秋田県歯科医師会事務局[018-823-4562]       http://www.akita-da.or.jp/  【一言】講演会のアトラクションで30分程演奏します。 ★【春の本州ツアー】3.20-30  3月20日(木)神奈川 登戸・アリエルダイナー  3月21日(金)東京 国分寺・クラスタ(with 新間 英雄)  3月22日(土)千葉 船橋・喫茶アンダンテ(with 一 卓嗣)  3月23日(日)大阪・自由空間ミューラシア(with 安田 守彦)  3月24日(月)滋賀・喫茶アルハンブラ  3月26日(水)名古屋・源(with ニコライとニコラス)  3月27日(木)飯田・ふぉの(with 前澤 勝典) 詳細未定  3月28日(金)東京 新宿・バックインタウン(with 打田 十紀夫)  3月29日(土)栃木 宇都宮・ビッグアップル(with 小川 倫生)  3月30日(日)神奈川 海老名・Live & Bar シュガー(with AKI、Sketch)  では、次号もご期待ください。 ====================================================================== 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船3-4-23 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ ======================================================================