♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯         オタルナイ・レコード提供          浜田隆史の音楽情報誌          『ライブ・ラギング』            <VOL.5>         (2003年7月25日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動している、ラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ====================================================================== ■はじめに  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。  二ヶ月ぶりのメールマガジン。そんなにライブも入っていなかったこの二ヶ月間、私はボーっとしていたわけではなく、『アイヌ神謡集を読みとく』の校正、『ライブ・ラギング2』発売延期(前回のメールマガジンで宣伝していましたが、延期になってすみません)、小樽運河のガス灯工事、国産ギター二台をポポンと購入、そして2年ぶりの引っ越しなど、いろんな事がありました。いつものマイペースな生活に戻ったのはつい最近のことです。  しかしこれからは、本業の音楽に、今まで以上に打ち込んでいきたいと思います。 ====================================================================== ■ インタビュー記事掲載  アコースティック・ギター・ブック17(シンコー・ミュージック・ムック)に、私の珍しいインタビュー記事が載っています。もしよろしければご覧下さい。 シンコー・ミュージックのホームページ http://www.shinko-music.co.jp/ ====================================================================== ■ 引っ越し報告  引っ越しは、人生における大いなるイベントです。  私は7月に、以前の小樽市入船町3丁目から2丁目に引っ越しました(同じ町内かい!)。こんな近場の引っ越しですが、なにぶん私は荷物が常人より多いようなので、かなり苦労しました。引っ越しを手伝ってくれた私の母、兄弟たち、そして覆面シンガーくんに、最大限の感謝をしたいと思います。  新しい住所は以下の通りです。その他、電話などは変更無しです。よろしければ、住所録の変更をお願いいたします。  〒047−0021 小樽市入船2−12−5  この際「引っ越し日記」でも書こうかと思いましたが、他の人にはどうでもいいことかも知れないので、やめときます。 ====================================================================== ■ 気になる音楽情報 C  もちろん、ギターソロもいいのですが(私はそう言わなければならない立場にあります)、やはり合奏の魅力は棄てがたいものがあります。  『ライブ・ラギングVol.3』でご紹介した岡山のギタリスト・昌己μさんは、実は奥さんのKazukoさんとユニット「Masaki & Kazuko」を組んでいます。70年代アメリカン・ロックやブルースのフィーリングを持ったKazukoさんの歌声と、あの昌己μさんのギター伴奏が、絶妙にマッチしています。私はエラ・フィッツジェラルド&ジョー・パスを思い浮かべてしまいました。  このメールマガジン最後でもご紹介している通り、8月末に北海道ツアーが予定されていますので、小樽・札幌近郊の音楽ファンは、ぜひお越しになって下さい。 昌己μさんのホームページ http://www.geocities.co.jp/MusicStar/1200/  次もホットな情報。と言っても私はまだ聴いたことがないグループですが、京都のアイリッシュ・バンド「Craic(クラック)」が8月初旬に北海道ツアーをします。札幌のダルシマーバンド、ハード・トゥ・ファインドの小松崎健さんが「日本最強アイリッシュユニット」と推薦するくらいですから、私も見るのが楽しみです。 スケジュールなどの詳細は以下のページへ。 http://www.sh.rim.or.jp/~dulciman/Craic/top.html ====================================================================== ■ 好きなアルバム D  自分のホームページでは「好きなCD」の更新が止まっていますが、ここで最近聴 いて好きになったアルバムを幅広くご紹介したいと思います。 ◎ 鍵盤上の子猫〜ゼズ・コンフリー/ノベルティ・ラグの名技 /ゼズ・コンフリー(2003) [WARNER CLASSICS WPCS-11686]  意外にもこのコーナーで初めて、ラグタイム関連のアルバムを取り上げます。  これは、「日本ラグタイム・クラブ」のページでも解説されている技巧的かつ描写的ラグタイムの一種「ノベルティー・ピアノ」の第一人者、Zez Confrey (1895-1971)のピアノ・ロール・アルバムの日本盤です。彼が主に1920年代に残したピアノ・ロールを、現代の技術で再生した、非常に歴史的意義のある好アルバムです(Artis Wodehouse による自動演奏も数曲含む)。  ピアノ・ロール(ロール紙に穴を開けて演奏を記録させる自動ピアノ)というと、普通はノリの悪い機械的な音を想像してしまいますが、このアルバムで蘇った最新の音を聞けば、そんな偏見は完全に消し飛んでしまいます。今までも Confrey の曲を他の演奏家が取り上げたアルバムを何枚か聴きましたが、面白いことに、そうした人間の演奏以上にノリノリなのです。私が今まで聴いてきたピアノ・ロール盤の中でも、疑いなく最高の一枚です。  Confreyは、もちろん素晴らしいピアノ・テクニックの持ち主でしたが、他にも「ピアノ・ロール職人」としての特別な才能があったようで、実際の演奏の記録・再現にとどまらず、そこにピアノ・ロールでしかできない音楽的仕掛けまで加えて、まばゆいばかりの音楽的輝きが現出しています。シーケンサーの無かった時代、よくぞここまで痛快な演奏を記録することができたものだと思いますし、再現した Artis Wodehouse らの技術も見事です。  さらに、彼の素晴らしい作曲や編曲を、23曲もまとめて聴けるアルバム自体、珍しいと思います。  少しでもピアノ・ラグに関心のある人は、このアルバムを逃してはいけません。 ====================================================================== ■ 全く音楽と関係ない(?)話題 C 〜小樽運河ガス灯物語〜  小樽運河のレトロなイメージに一役買っている「ガス灯」。支えはブロンズ製の柱で、一本につき二つのガス灯がついています。未だに電気の明かりと勘違いする観光客もいるみたいですが、夕方、点火の瞬間をご覧になればわかります。ランタンに入っているような繭玉が、ボウッと静かに燃えるのです。  今年6月、このガス灯の土台に倒壊の危険が指摘されたため、小樽市は一度ガス灯を全部撤去して、一ヶ月かけて基礎工事をしていました。普通の突貫工事にしては遅いと思われるかも知れませんが、土台の基本設計からやり直したそうですから、むしろスピード工事と言えるでしょう。  ガス灯のない運河は、最初は意外に良い雰囲気だと思っていたのですが、観光客の方々はそう見なかったみたいで、この期間中は夜の散策客が激減しました。今年の私は、いろいろな不運に見舞われているようですが、これはその中でも極めつけでした。  最近になって、やっと元通りにガス灯がつき、改めてその存在の大きさを認識しました。留まるところを失って右往左往していた海鳥は、安心したようにガス灯の上で羽を休めています。知り合いの写真家は、やっとガス灯を入れて写真を撮ることができる、と大喜びです。  件の土台は、前よりも頑丈になった分、少し前にせり出す形になったため、角に足をぶつける人がいるかも知れないので、その脇に花か何かを置くという話です。  そこまで先回りで考えないといけない時代なのでしょうか。  ともかく私も安心して、これから心ゆくまで良い雰囲気でギターを弾ける...と思っていたら、もう夏祭りの季節。近くの会場の太鼓がうるさかったり、別の場所で昨年までは無かったクラブ・ミュージックの臨時ステージができたりして、今度は(かなうならステージの責任者をはり倒したいくらい)耳をつんざくような轟音と叫び声に悶え苦しんでいます。  しかし、これも小樽の発展のため(?)。いつも通りにマイペースで演奏するには、もうしばらく我慢しなければならないようです。 ====================================================================== ■ライブ情報など  10月31日(金)を基点に、私はこれから「秋の本州ツアー」を組んでいきたいと思います。この近辺の一週間前後で、「ここで演奏してほしい」などのご希望があれば、是非ご一報を。春の本州ツアー同様、みなさんの暖かいご支援をよろしくお願いします。  ご都合のよろしい方は、是非私のライブを楽しんでください。 ★ 8月21日(木) 19:30〜 浜田隆史&覆面シンガー ミニミニライブ  札幌・Jack In The Box(北16東1)  【出演】浜田隆史、覆面シンガー(ギター&ヴォーカル)  【料金】投げ銭  【問合先】011-741-3741(Jack In The Box)  【一言】歌ものメインのライブ。覆面くんは新ネタと共に登場。 ★ 8月29日(金) 18:30開場 19:00開演 札幌・スペース2・3(北2条西3丁目越山ビル2階)  【出演】浜田隆史(ギター)、昌己μ(ギター)、masaki & kazuko(ギター&ヴォーカル)、谷本光(ギター)  【料金】前売2000円、当日2500円(前売チケット発売中)  【問合先】0134-24-9620(浜田)otarunay@yahoo.co.jp  【一言】「アコースティック・ギターの新次元」と銘打ち、岡山のアコースティック・ギタリスト、昌己μさんをお迎えしたオムニバス・ライブを、札幌で開催します。 ★ 8月30日(土) 19:00開場 19:30開演 小樽・フリーランス (小樽市色内2-9-5、旧手宮線脇)  【出演】浜田隆史(ギター)、昌己μ(ギター)、masaki & kazuko(ギター&ヴォーカル)  【料金】前売2000円、当日2500円、プラス1オーダー(前売チケット発売中)  【問合先】0134-24-9620(浜田)otarunay@yahoo.co.jp       0134-27-3646(フリーランス)ogura@guitar.interq.or.jp  【一言】上と同じく昌己μさんをお迎えしたジョイント・ライブ。チケットはフリーランス(ogura@guitar.interq.or.jp)やトーンポエム(dawg@nyc.odn.ne.jp)でも扱っています。 ★ 9月10日(水) 20:00〜  小樽・一匹長屋(花園町、もと松竹ボーリング向かい)  【出演】浜田隆史(ギター)、ノブエリ(ギター&ヴォーカル)  【料金】2000円(1ドリンク付)  【問合先】0134-32-4049(一匹長屋)  【一言】ノブさん(ギター)とエリさん(ヴォーカル)のデュオ・ノブエリとのジョイント・ライブ。 ★ 9月26日(金) 12:30〜13:30のうち数十分ほど  小樽南ロータリークラブの例会にてゲスト演奏(予定)  【一言】ロータリークラブ会員様向けです。 ★ 10月12日(日) 14:00〜21:00のうち40分ほど  「音座なまらいぶ小樽2003」に参加(予定)  【料金】無料(ただし、お店のためにもワンオーダーはお願いします)  【一言】小樽ライブの祭典(通算五回目)に、初めて参加。私の予定時間や場所は、決まり次第お伝えします。 ★ 10月31日(金) 18:30開場 19:00開演 『音楽十字路企画 ラグタイムギター VS タンゴギター』 東京 東中野・中野教会  【出演】浜田隆史(ギター)/飯泉昌宏(ギター)  【料金】2500円(前売・当日とも、全自由席)  【問合先】048-885-4139(いいずみ)  【一言】ラグタイムとタンゴ、夢の共演! ====================================================================== ■書籍『「アイヌ神謡集」を読みとく/片山龍峯』  CD『「アイヌ神謡集」をうたう/中本ムツ子』ご紹介  以前からアナウンスしていた「アイヌ神謡集」の解説本とCD、好評発売中です。全国の大きな書店で手に入れられる他、直接出版元(草風館)にメールで注文することもできます。よろしくお願いいたします。 草風館のホームページ http://www.sofukan.co.jp/  ではまた。 ====================================================================== 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船2-12-5 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ ======================================================================