♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯         オタルナイ・レコード提供          浜田隆史の音楽情報誌          『ライブ・ラギング』            <VOL.11>         (2004年4月22日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動している、ラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ====================================================================== ■はじめに  ついに春到来。小樽運河での演奏の季節がやってきました。本州ではすでに気温がぐんぐん上がっているそうですが、北海道はまだまだ桜も咲かない肌寒さです。しかし、もう時間の問題でしょう。ぜひ小樽に遊びに来て下さい。  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。 ====================================================================== ■ 浜田隆史、初の電子出版本発売!  『ミュージシャンのためのスットコドッコイ辞典』(森の休日社)  以前からお知らせしていた、私にとって初の著作が完成、発表の運びとなりました。日頃自分が思っているミュージシャン関連語やその疑問点について、言いたいことを辞書形式で書き連ねていったのが、この電子出版本です。印刷媒体ではありませんから、残念ながらパソコンの使えない人は見ることができません。  価格は600円。「森の休日社」のパスワード付きPDFファイルでのご提供になります。ご希望の方は、以下のリンクよりオーダーをお願いいたします。本の紹介ページ、ご購入方法などが詳しく記されています。なお、メディアの性格上、セキュリティー管理などでご購入に多少の手間が掛かりますことをお許し下さい。 「森の休日社」 http://www.morino-kyuzitusya.com/  以下に、私の友人である覆面シンガー氏の推薦文を、彼の許諾をいただいて引用いたします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  浜田くんの非常に近しい友人、覆面シンガーです。  彼は天才で凄腕で頭脳明晰でキッチュでお人好しで将来有望な人だと思っていたのですが、この本を読んで、いい意味でも悪い意味でも裏切られた気持ちです。特にミュージシャンのカッコツケや非常識に対する言葉の断罪には、溜飲を下げたり胸がスカッとしたりする思いとともに、この私もコケにされているんだなという思いが交錯しています。  この著作により、我々の行く先には、痛そうなイバラの道が豪快に開けました。なぜなら、音楽を深く愛する人は、全てミュージシャンなのですから。  本の値段に文句のある人、ちょっとした風刺やユーモアに馴染めない人、零細ミュージシャンが本業以外の稼ぎで一息つきたいと思う浅はかさを容認できない人、パソコンを動かせない人は、別にこの本を買わなくてもいいでしょう。それ以外の人にとっては、まあまあ必読の書と言えないこともないかも知れない気がするみたいだと言えるでしょう。 2004年4月18日 覆面シンガー −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  覆面君の文才にはやられた気分です。  どうかよろしく。 ====================================================================== ■ 気になる音楽情報 I  3月末の春の本州ツアー、楽しい旅でした。行きも帰りもフェリーで、貧乏ながら悠々自適の旅でした。途中、東京で買ったCDを道すがら聴いていきました。  そんな中で、新宿南口でストリートをしていたペルー人のフォルクローレ・バンド「ロス・アウキス Los Awkis」に出会いました。  同じストリート・ミュージシャンとして、少しでも気になった人には必ず投げ銭を入れることにしていますが、彼らの演奏は私が聴いてきた多くのフォルクローレ・バンドの中でも、特に感じ入るものがありました。特にサンポーニャが三人もいるのが特徴的で、それぞれのハーモニーがとても耳に心地よかったのです。  おそらく日本での支援者と思われる方がCDを持って回っていたので、せっかくですから買いました。「3000円か、輸入盤にしては高いな〜」と思って見ると、何と日本盤でした。 ◎ コンドルは飛んで行く/ロス・アウキス(Office Latino OL-086、1999年)  「コンドルは飛んで行く」「花祭り」などの定番は当然入っていますが、全く知らない曲も含めて、典型的なフォルクローレ演奏が楽しめます。インストと歌が半々くらいで、演奏はケーナのセルヒオさんを筆頭に超一流。豪華なアンサンブルを安心して聴くことができます。曲によってはエレキ楽器やドラムスなども入っているところが個人的に好印象でした。アコースティックにガンコにこだわるよりも、むしろ現在進行形のバンド・サウンドとして素直に聴くことができたのです(ただしコンプレッサーは掛けすぎかな)。  私は、彼らに最大限のエールを送りたいと思います。いかしてるぜ、ロス・アウキス! ====================================================================== ■ 好きなアルバム J  ここでは、最近聴いて好きになったアルバムを幅広くご紹介したいと思います。 ◎ Traveller's Prayer/John Renbourn (Shanachie 78018、1998年) 1. Bunyan's Hymn (Monks Gate) / 2. When The Wind Begins To Sing / 3. Wexford Lullaby / 4. I Saw Three Ships - Newgate Hornpipe / 5. Planxty Llanthony - Loftus Jones / 6. Fagottanz / 7. At The Break Of Day / 8. Traveller's Prayer / 9. South Wind - Feathered Nest / Estampie  私の最も尊敬するギタリスト、イギリスのジョン・レンボーンの作品。今のところの最新作ですが、春のツアーでTABのオフィスにおじゃました際に購入、遅まきながら初めて聴きました。なぜ今まで買っていなかったのか、自分で自分が許せません。他にも東京では多くのCDを買いましたが、純粋に、音楽的に、これに勝る感動はありませんでした。  イギリスやアイルランドなどのトラッドや、落ち着いた雰囲気を持ったオリジナル作品。過去の作品で言えば『The Black Balloon』『The Nine Maidens』にサウンドは近いと思うのですが、一曲目の「Bunyan's Hymn」の叙情的ギターに続きクラリネットの透き通った響きが絡むと、すでに心が鷲掴み状態。高速バスに乗りながら聴いていたのですが、思わず涙がポロリ。「ずるいぞ、こんなアレンジするなんて、泣くしかないじゃないか!」という感じでした。  このアルバムには、そんなジーンとくるバラッド調の曲がたくさん入っています。ギターソロの愛好者にも参考になると思いますが、もはやどの曲もギターインストなどという狭くなりがちな世界を完全に飛び越えていて、クラシックの室内楽にも比肩する美しいアンサンブルが楽しめます。  もちろん、ただ美しいだけではありません。特に名曲「South Wind」に続くテクニカルなダンス・チューン「Feathered Nest」でのフルート、イーリアン・パイプとの掛け合いはすさまじいの一言。ジョン・レンボーンのギタープレイの健在ぶりを素晴らしい形で示しています。  なお、クラリネットとリコーダーを担当しているディック・リーは、シンガポールのシンガーソングライターのディック・リーとは同名異人です。 http://www.john-renbourn.com/ ====================================================================== ■ 全く音楽と関係ない(?)話題 H  日本ハムが北海道・札幌にやってきました。北海道では初めてのプロ野球チームですから、当然私も応援します。阪神時代から好きな新庄選手もやってきたので、これは大いに盛り上がりたいのですが、恥ずかしながらパリーグについては今まであまり詳しくなかったので、選手の名前と顔が一致しません。今、少しずつ慣れようとしているところです。  札幌ドームでの開幕戦は3万5千人も入ったそうなのですが、この間のオリックス戦では1試合1万人しか入らなかったそうで、もっともっと地元の応援が必要だと思いました。そんなわけで、近いうちに実家の家族と共に観戦するつもり。  全ての文化活動も、地元に根付くには継続的な応援が必要です。と言うわけで、私のライブにも応援をどうぞ(これが言いたかったのか?)。 ====================================================================== ■ライブ情報など  横浜のギタリスト、Sketch(益田 洋)さん初の北海道ツアーを全面サポートいたします。Sketchさんは、アメリカのレーベルから4/18にCD「With A Little Help From My Friends」を発売しました。これはギターソロのビートルズ曲集。必聴です。  Sketchさんとのジョイント企画、どうぞよろしくお願いします。チケットは各会場の他、オタルナイ・レコード(浜田)でも発売中です。 Sketchさんのホームページ http://sketch3.jp/ ★ 6月2日(水) 20:00〜 Sketch ギターソロライブ  小樽・一匹長屋(花園町、もと松竹ボーリング向かい) http://shino.cside.com/nagaya/  【出演】Sketch(ギター)/ゲスト:浜田隆史(ギター)  【料金】2000円(1ドリンク付)  【問合先】tel : 0134-32-4049(一匹長屋)/0134-24-9620(浜田)  【一言】小樽での唯一のライブ。ぜひ! ★ 6月4日(金) 20:00〜 Sketch & 浜田ジョイント・ライブ  札幌・ライブハウス・ファニー(南5西2 美松村岡ビル7F)  【出演】Sketch(ギター)/浜田隆史(ギター)  【料金】2000円チャージ(+1オーダー)  【問合先】tel : 011-552-0477(ファニー)/0134-24-9620(浜田)  【一言】札幌(ススキノ)で初めてのライブ。 ★ 6月5日(土) 19:30開場、20:00開演 Sketch ギターソロライブ  札幌・Cafe & Live ReRa(中森花器店)(北4西27) http://www.stmusic.net/nakamori/index.html  【出演】Sketch(ギター)/ゲスト:浜田隆史(ギター)  【料金】1500円  【問合先】tel : 011-631-7555(中森花器店)/0134-24-9620(浜田)  【一言】アートなスペースでじっくり音楽を楽しめます。 ★ 6月6日(日) 19:00〜 Sketch & 浜田ジョイント・ライブ  札幌 ビストロ・ディーポ[DEPOT] (札幌市南区澄川6条4丁目澄川第2ビル 市民生協が目印) http://www.osyorokoma.com/depot/depot.html  【出演】Sketch(ギター)/浜田隆史(ギター)  【料金】1500円チャージ(+1オーダー)  【問合先】tel : 011-818-1962(DEPOT)/0134-24-9620(浜田)  【一言】ニューオーリンズ料理を楽しめるお店。席数限定なのでご一報を。  ではまた。 ====================================================================== 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船2-12-5 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ ======================================================================