♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯         オタルナイ・レコード提供          浜田隆史の音楽情報誌          『ライブ・ラギング』            <VOL.12>         (2004年5月27日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動している、ラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ====================================================================== ■はじめに  やっと夜でもストーブの要らない季節になってきました。小樽運河での演奏は、すでに夜の部も開始。時間は結構揺れがありますが、昼は1時から4時くらい、夜は7時から9時くらいが目安です。一方これからのライブは、本州から友人のギタリストを北海道に招いたジョイント・ライブの機会が多くなります。がんばりますので、応援よろしくお願いします。  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。 ====================================================================== ■ 気になる音楽情報 (11)  最近はDVDのソフトが充実してきています。ソロ・ギターの世界も例外ではありません。中川イサトさん、小松原俊さん、岸部眞明さん、押尾コータローくん、さらに谷本光くんなど、ソフトはどんどん出ています。今までライブでしか見ることができなかったアーティストのパフォーマンス・ビデオは、地方在住のファンにとってはこの上なくおいしいメディアでしょう。  TABギタースクールでおなじみ、打田十紀夫さんも最近、(何と教則ではなく)パフォーマンスDVDを発表しました。 ◎ ブルースでヒーリング/打田 十紀夫 (TAB Guitar School TAB-DVD-1001、2004年)  打田さんのパフォーマンス・ビデオは、VHSの時代まで含めても初めての事です。あの楽しいライブを未体験の人は問答無用、体験された方にもスゴイお宝映像満載、無条件でお勧めします。教則ものではないので、ギターが弾けない人も練習する必要は全然ありません。  「ブルース」と「癒し」は、なかなか普通は結びつきそうにないのですが、温厚な人柄の打田さんにかかるとそれが実に納得できます。もちろんブルースだけではなく、ラグタイム・ギターもトラッドも打田さんのオリジナルも楽しめます。  12弦ギターを始めいろいろなメーカーのギターによる良質なスタジオ演奏、何とステファン・グロスマンと共演している超お宝映像、面白さ爆発のトークを含む厳選ライブ映像、(普通のギタリストは絶対出さない)実写版ドロップキック、さらに敢えて練習したいギタリストのためのミニ・エキササイズまで付いています。  一般的には地味で渋い印象のある、伝統的なカントリー・ブルースの世界を踏襲しながら、打田さんの肩の凝らないリラックスした演奏とステージは楽しさに溢れ、まさに前例のない「特殊な癒し系」としても楽しめます。実に幸せな気分になれる一枚です。 ■ 気になる音楽情報 (12) 今回はもう一つ!  私は出演しませんが、以下のライブは特にお勧めです。世界的なアーティストになったAKI&久仁子、初の北海道ライブ! 札幌の方はこの機会を逃さないようお願いします。 ★ 7月10日(土) open 18:00, start 18:30 AKI&久仁子 LIVE  札幌 Live Pub Acoustic[アコースティック]  (札幌市南5西6 ニュー桂和ビル9F)  【出演】AKI(ギター)/帯名 久仁子(琴)  【料金】前売3,000円/当日3,500円  【問合先】tel : 011-563-1056(アコースティック)  【一言】CD「HA!」が全世界発売! 人気絶頂のデュオが初の札幌公演。 ====================================================================== ■ 好きなアルバム (12)  ここでは、最近聴いて好きになったアルバムを幅広くご紹介したいと思います。 ◎ タンゴとギター/飯泉 昌宏 (BORDONA MA-0103、2004年) 1. Los mareados (J. C. Cobian) / 2. La trampera (A. Troilo) / 3. Libertango (A. Piazzolla) / 4. Chiquilin de Bachin (A. Piazzolla) / 5. 海へゆこう (飯泉 昌宏) / 6. Nostalgico (J. Plaza) / 7. Danzarin (J. Plaza) / 8. Melancolico (J. Plaza) / 9. La ultima curda (A. Troilo) / 10. Mi refugio (J. C. Cobian) / 11. 約束 (飯泉 昌宏) / 12. Entre Brecht et Bref (A. Piazzolla)  日本のタンゴ・ギターの第一人者、飯泉 昌宏さんの最新作は、初のソロ・ギター・アルバム。バンド演奏がメインであると言う飯泉さんですが、そのソロ・ギターの素晴らしさは、今までほとんどライブでしか知ることができなかったので、これはまさに待望のアルバムでした。そして内容的にも前例のない、日本のタンゴ・ギターの歴史に大きな一ページを加える、素晴らしいアルバムとなっています。  飯泉さんはすでにご自身のバンドでピアソラ作品集も発表されていますが、ここではピアソラを含めアルゼンチン・タンゴの作曲家4人と、オリジナル曲という構成になっています。アルバム全編に流れる南米音楽への熱情溢れる演奏。リバーブ感を抑えた非常にナチュラルな音像。そして様々に表情を変える叙情的なナイロン弦ギターの響き。飯泉さんの日本人としての感性が、ダンス音楽であるタンゴに、この切ない叙情性を加味するのでしょう。  冒険を恐れずに言うと、私は飯泉さんのギターに「上品な色気」も感じます。ライナーノーツの解説では「タンゴを作るには、Serio(誠実)でなければならない」というA.ペノンの言葉が紹介されています。もちろんそれは真実でしょう。しかし私は、文化や伝統はただ誠実に受け継ぐだけのものではないと思うのです。あのピアソラは、普遍的な音楽への愛の命ずるまま、自ら「タンゴ界の異端児」となりました。私は同じように飯泉さんのギターが、受け継いだ以上の何かを伝える「新しい伝統」を作りつつあると感じます。だからこそ、同じギタリストとしても深い共感を覚えるのです。  タンゴという言葉を聞いて「ラ・クンパルシータ」しか思い出せない人は、このアルバムで今まで体験したことのない音楽を聴くことになるでしょう。ギター・ファン、南米音楽愛好家以外にも、広く楽しまれるべきアルバムです。 http://homepage3.nifty.com/bordona/ ====================================================================== ■ 全く音楽と関係ない(?)話題 (10)  前号の続き。母と共に日本ハムの応援に行ってきました。ダイエーとの試合でしたが、大敗を喫してしまいちょっとガッカリ。でも、今年の日本ハムは上り調子で、今のところは上位も狙える位置です。  札幌ドームは数年前、当時J1だったコンサドーレ札幌の応援に行って以来でしたが、野球となるとまたひと味違います。そもそも札幌ドームは、サッカーの時と野球の時で位置が違います。ドーム全体がぐるりと移動して、どちらにも対応できるグラウンドになっているという全国にも例のない構造です。  場内の雰囲気はとても良く、否が応でも盛り上がります。実際に野球の応援に行ったのは、実は小学生のジャイアンツ戦の時以来でした(当時は王のファンだった)。テレビではわからないフライの高さ! みんなで一緒に応援する連帯感と臨場感! 相手チームの応援のやかましさ! ファウルボールが観客席に飛び込む前に、係員の鳴らす警笛の甲高さ! こんな些細なことでも感動してしまいます。  お勧めはファイターズ・グッズ。この前のテレビによると、ファイターズ・グッズの7〜8割は新庄関連グッズらしいです。おそるべし新庄人気。最近は坪井と新庄という元阪神の一・二番コンビで活躍。阪神ファンの私にとってうれしいオーダーです。でも、一番お勧めなのはファイターズ弁当(1000円)。日本ハム製品てんこ盛りで、ボリューム満点です。女性やご年輩には量が多いかも。  ともかく、勝とうが負けようが、何かを応援するというのはいい気分。  日本ハム、ガンバレ! ====================================================================== ■ライブ情報など  前号でも触れましたが、横浜のギタリスト、Sketch(益田 洋)さん初の北海道ツアーがいよいよ直前まで迫ってきました。どうぞよろしくお願いします。チケットは各会場の他、オタルナイ・レコード(浜田)でも発売中です。 Sketchさんのホームページ http://sketch3.jp/ ★ 6月2日(水) 20:00〜 Sketch ギターソロライブ  小樽・一匹長屋(花園町、もと松竹ボーリング向かい) http://shino.cside.com/nagaya/  【出演】Sketch(ギター)/ゲスト:浜田隆史(ギター)  【料金】2000円(1ドリンク付)  【問合先】tel : 0134-32-4049(一匹長屋)/0134-24-9620(浜田)  【一言】小樽での唯一のライブ。ぜひ! ★ 6月4日(金) 20:00〜 Sketch & 浜田ジョイント・ライブ  札幌・ライブハウス・ファニー(南5西2 美松村岡ビル7F)  【出演】Sketch(ギター)/浜田隆史(ギター)  【料金】2000円チャージ(+1オーダー)  【問合先】tel : 011-552-0477(ファニー)/0134-24-9620(浜田)  【一言】札幌(ススキノ)で初めてのライブ。 ★ 6月5日(土) 19:30開場、20:00開演 Sketch ギターソロライブ  札幌・Cafe & Live ReRa(中森花器店)(北4西27) http://www.stmusic.net/nakamori/index.html  【出演】Sketch(ギター)/ゲスト:浜田隆史(ギター)  【料金】1500円  【問合先】tel : 011-631-7555(中森花器店)/0134-24-9620(浜田)  【一言】アートなスペースでじっくり音楽を楽しめます。 ★ 6月6日(日) 19:00〜 Sketch & 浜田ジョイント・ライブ  札幌 ビストロ・ディーポ[DEPOT] (札幌市南区澄川6条4丁目澄川第2ビル 市民生協が目印) http://www.osyorokoma.com/depot/depot.html  【出演】Sketch(ギター)/浜田隆史(ギター)  【料金】1500円チャージ(+1オーダー)  【問合先】tel : 011-818-1962(DEPOT)/0134-24-9620(浜田)  【一言】ニューオーリンズ料理を楽しめるお店。席数限定なのでご一報を。  ではまた。 ====================================================================== 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船2-12-5 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ ======================================================================