♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯        オタルナイ・レコード提供         浜田隆史の音楽情報誌         『ライブ・ラギング』          <VOL.29>        (2006年7月4日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動しているラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ======================================================= ■はじめに  お元気ですか。ついに夏本番を迎え、私が一年で最もギターを弾きまくる季節になりました。1日7時間は当たり前。乗りに乗りまくっています。暑さでうだっている本州以南の皆さん、ぜひ小樽運河にお越し下さい。  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。 ======================================================= ■ オムニバス『涙』完成。 http://www.geocities.jp/otarunay/newdisk.html  ジョン・フェイヒイ・トリビュート・アルバム『涙』(OTR-020、全57分、2500円)が6月10日に完成。  今までの日本のフィンガースタイル・ギター界では意図的に無視されがちだった、不快感、怒り、あきらめ、そして未練といった、負の感情を表した作品集です。何か奇妙で、しかしどこか美しい、ギターの迷宮に迷い込んで下さい。  ジョン・フェイヒイのみならず、残念ながら完成直前にこの世を去った、参加者の一人・ノダゴローさんに、この『涙』を捧げたいと思います。  オタルナイ・レコード、カワセ楽器、プー横町、BOMサービス、TABギタースクール、海外通販サイトの CD BABY などでも取扱中。ものすごく意外なことですが(?)、過去の私の制作CDの中で、出足が最も早いアルバムです。 ======================================================= ★ デジタル配信、タワーレコード取り扱いのお知らせ:  今のところ、『オリオン』『プレイズ・ロベルト・クレメンテ』の二作品が対象ですが、アメリカの「CD Baby」の仲介で、海外経由で音源のデジタル配信に対応しました。携帯プレイヤーを利用される方、どうぞよろしくお願いします。  取扱店は<MPGreek><MusicIsHere><Apple iTunes>など(立ち上げ完了まで、もうしばらくお待ち下さい)。  また、この二枚はタワーレコードにも登録されました。何かの事情で他の選択肢がない場合、タワーレコードでも購入できますので、どうぞよろしくお願いします。 ======================================================= ■ 気になる音楽情報 (29) ★ DTR、新たなCDと楽譜、入荷予定! http://www.geocities.jp/otarunay/david.html  私の一世一代のビッグイベント、アメリカの作曲家デヴィッド・トーマス・ロバーツ(DTR)の来日ツアーに関する情報。  従来の二作品(『ディスカヴァリー』『ニューオーリンズ・ストリーツ』)の他、新たにジョプリン集、モートン集を、オタルナイ・レコードにて委託販売する予定です。オリジナル曲集だった前の二枚とは異なる魅力を持つアルバムです。  『スコット・ジョプリン全集Vol.1』  『ベスト・オブ・ニューオーリンズ・ラグタイム・ピアノ』  7月下旬に順次入荷予定。全てに日本語のブックレットをお付けします。取り扱いまでしばらくお待ち下さい。  また、同時に数曲のピアノ楽譜(ピース販売)も入荷しますので、ピアノをたしなむ方はぜひご注目下さい。 ======================================================= ■ 好きなアルバム (30)  私の好きなアルバムを幅広くご紹介したいと思います。 ◎ 南米音楽(ブラジル、キューバ、カリプソ)/VA (CD三枚組、Amuse Media MA-400、発表年不明) 曲目:全45曲。多すぎるので省略!  先日、札幌に行った際、『南米音楽』という三枚組の韓国製の廉価版CDを買いました。ブラジル、キューバ、そしてカリプソのベストコレクションです(一枚につき15曲ずつ)。版権の切れた古い音源を集めているのが、逆に魅力になっています。  割と知られている他の二つに比べて、「カリプソ」という音楽は恥ずかしながら全く聞いたことがありませんでした。ジョン・デンバーの名曲「我が友、カリプソ号」でしかこの名を知らなかったと言ってもいいでしょう。今思い起こせば、ナベサダの有名なオリジナル曲(名前失念)も、カリプソの曲みたいです。この三枚組は、そのカリプソ目当てで買ったのです。  いや、これはイイ! 素晴らしい! アンチル諸島の音楽「ビギン」に夢中だった私には、さらにルーツが古そうなこの音楽にも心を奪われてしまいました。  カリプソは、サッカーワールドカップに代表が出たカリブ海の島国、トリニダート・トバゴの音楽。小節を越えてシンコペートするのはビギンと似ていて、やはりラグタイムと非常によく似ています。  ただ、割と上品なビギンとは少し雰囲気が違い、歌詞が英語であり(昔はパトワ語だったそうです)、男性ボーカルが大活躍しています。日本で言えば大阪の河内音頭のように、時事ネタや人生訓など様々なことが早口で唄われていきます。  このCD、当分繰り返し聴き続けることでしょう。もし、もっと詳しい方がいらっしゃれば、是非カリプソについてご教授下さい。 ======================================================= ■ 音楽と全く関係ない話題(27)  キティーホーク再来。  6月末、我が小樽に数年ぶりにアメリカの空母「キティーホーク」が寄港しました。  民間の港に軍艦が停泊するだけでも問題なのですが、この異常事態に慣れつつある小樽市民の反応の方がもっと問題です(地元の商工会議所が協力姿勢なのも情けない)。自分の故郷の港が、なし崩し的にアメリカの軍港になるのはイヤだなあ。  まあそれはさておき、前回の寄港では、エポックメイキングな出来事だったので、名古屋の日本ラグタイムクラブの事務局、室町さんとの共作で「キティー・ケークウォーク」を作りました(CD『オリオン』収録)。しかし政治的なメッセージが全くない、明るい曲調です。  数日前から町中を行き交うアメリカ兵のおかげか、小樽運河での投げ銭も少し上向き。ロックンロールやビーチボーイズをやると大喜びしてくれました。  何人かと片言の英語でお話ししましたが、音楽が好きな普通の若者たち。ギターを趣味で演奏する人に聞くと、普段は大きな音が出せないので、エレキギターにアンプをつけずに練習している、などと言ってました。「あんた、キティーホークの中で演奏したらどう?」などとうれしいことも言ってくれました。  もちろん、しませんが。  昨日の夜も数人の外国人が来たので、調子に乗って「センキュー」「センキュー」と言っていたら、おやおや、今度はロシア人。ここは「スパシーバ」(ありがとう)でした。みんな髪が短いので、だんだん区別が出来なくなってきましたが、持っているタバコや酒を「飲むか?」と勧めに来るのがロシア人、と覚えておきます。  もちろん、飲みませんが。 ======================================================= ■ 7−8月の予定  夏は小樽運河でのギター演奏がメインですが、以下のライブの予定もあります。直前に迫った 打田 十紀夫さん(from 東京)とのギター共演は必見です!  皆様のお越しをお待ちしております。 http://www.geocities.jp/otarunay/yotei.html ★7月13日(木) 開場19:30/開演20:00  小樽・一匹長屋 http://shino.cside.com/nagaya/  【出演】打田 十紀夫(g)/浜田 隆史(g)  【料金】3,000円(1ドリンク付)  【問合先】tel : 0134-32-4049(一匹長屋) ★7月15-16日(土〜日) 夕方から  追分・ラッキーフェスティバルに参加 http://www.hf.rim.or.jp/~dlcm1959/oiwake/oiwake.html  【出演】バッコンズ/ストーブ他多数  【料金】1,000円 ★8月5日(土) 開場18:00/開演19:00  札幌・りびあん Liviang caffe (札幌市南区北ノ沢4丁目1-51 藻岩山観光道 通り沿い)  【出演】浜田 隆史(g)  【料金】2,000円(1ドリンク付)[30席程]  【問合先】tel : 011-578-2820(りびあん) ★8月23日(水) 開場19:30/開演20:00  小樽・一匹長屋 http://shino.cside.com/nagaya/  【出演】浜田 隆史(g)  【料金】2,000円(1ドリンク付)  【問合先】tel : 0134-32-4049(一匹長屋)  ではまた! ======================================================= 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船2-12-5 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ =======================================================