ライブ日記 2011・秋の本州ツアー (2016年6月22日更新) NEW!!

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 目 次

はじめに(浜田隆史、腸炎のため入院(9/24-28)、9/30 ドン・ロスwithブルック・ミラー ライブ鑑賞)

10月1日(土)横浜 あっとぺっぷ (with Nem)
10月2日(日)東京・新橋 レッドペッパー(with 打田十紀夫)
10月3日(月)東京・新宿 バックインタウン(with 一卓嗣)
10月4日(火)東京・国分寺 クラスタ(with 覆面シンガー)
10月5日(水)横浜・能見台 ぐりふぉれ屋(with 南澤大介)
10月6日(木)東京・八王子 ふらっとん(with 吉村真奈美)
10月7日(金)東京・西荻窪 サンジャック(with 熊坂るつこ)
10月8日(土)横浜 ココペリ亭(with 伊藤賢一、かずま)
10月9日(日)名古屋 源(with Nem)
10月10日(月)大阪 サードストーン(with 益田洋)
10月11日(火)大阪 町屋カフェなかむら(with 河栄)
10月12日(水)兵庫県・姫路 喫茶 みんと(with 榎本里佳、大野充、おかもとやすろう)
10月13日(木)大阪 5th Street(with 益田洋)
10月14日(金)笠岡 カフェド萌(with まる)
10月15日(土)広島 OTIS!(with ウパシクマ、SHiMA、唐津人士)
10月16日(日)山口・徳山 ポップス川上 周南店(ギター教室)
 
10月16日(日)山口・徳山 憧古木屋。(with 重村綾二)
10月17日(月)小倉 フォークビレッジ(with 福松幹夫)

10月18〜22日 観光・移動日
10月23日(日)宮城 美里文化会館(総合文化祭に出演)
10月24〜28日 移動日・観光

 

◎ はじめに

★ 浜田隆史、腸炎のため入院(9/24-28)

2011年9月23日の夕方から具合が悪くなり、救急病院で応急処置をして頂きましたが、朝になっても体調が優れず、小樽エキサイカイ病院での検査の結果、腸炎のため1週間ほどの入院を勧められました。しかし、関東から始まるツアーのため9/30に東京入りする事が確定しているため、数日間という事になりました。

24日に予定が入っていた十勝「ハポネタイ」、そして25日の釧路「HOBO」でのライブは、このため大変申し訳ございませんが、キャンセルさせていただく事になりました。
自分の健康管理もプロの仕事なので、大変恥ずかしい事をしてしまいましたが、関係各方面の方々から、たくさんの暖かいメッセージをいただき、本当に感謝に耐えませんでした。

そして、28日の午後に無事退院しました!
9/24に急性腸炎で入院して以来、治療に努めた結果、幸いにも良くなる事ができました。
当面、腸に優しいものしか食べたり飲んだりできないようで、特に冷たい飲み物とアルコールは禁止のようです(T_T)。
摂生に努めつつ、滞りなくツアーに臨みたいと誓ったのでした。

 

★ 9/30 ドン・ロスwithブルック・ミラー ライブ鑑賞

友人の亀工房・前澤勝典くんの主催で、9/15から行われていたカナダの超絶ギタリスト・ドン・ロスのライブを見に、自分のツアーの一日前に東京に入りました。

なんと10ヶ月ぶりの東京。
3月のツアーは震災の影響でキャンセルしてしまったため、かなり久しぶりです。

毎度おなじみの南千住駅前の歩道橋に、いつの間にかエレベーターができていてびっくりしました。つぶやきでは「(町側だけにあるため)片道だけのメリット」と書いてしまいましたが、実は駅側にもエレベーターがあることが後になってわかりました。重たい荷物を持った旅人にとっては、すごく楽です!
さらにおなじみの安ホテルもちょっとした変化がありました。各階ごとに無線LANが装備され、当たり前ながら地デジ化が完了していました。町から見えるスカイツリーも完成。歳月の流れを少し感じました。

さて、日暮里サニーホールで久しぶりに前澤くんに再会。この長いツアーを乗り切り、いよいよ千秋楽を迎え、一仕事やり終えた男のさわやかさを感じました。会場では、TAB女将さんや冨田健二さんにも再会できました。前澤くんの長女のれおちゃんの成長振りにもビックリ。最初は誰だかわかりませんでした。

ドンの奥さんでシンガーソングライターのブルックさんの不思議な魅力のある歌。
もちろんドンの超絶ギターも健在。
今回は「withブルック」というより、ほぼ二人のユニットとして、今まで二回の来日ツアーを見てきた人にも新鮮なライブだったと思います。特に、サポートに回ったときのドンのセンスの良さは特筆もので、日本での初ライブとなるブルックさんをやさしくサポートされている姿が印象的でした。
それにしても、ユニットでやっているのに弦のチューニングが耳頼りというのもすごい(ブルックさんはチューナーを使っていました)。その風景がまたひとつのパフォーマンスになっているのですが、私はとても真似できません(笑)。

そんなわけで、楽しいライブが終わり、治子さん、冨田さんと三人で打ち上げ(といっても私は病み上がりなので、ホットウーロン茶と豆腐で我慢...)。昔話も懐かしく、励まされる気持ちでこの日を終えたのでした。

 

★ 10月1日(土) 横浜 あっとぺっぷ (with Nem)

前日はいろいろあってギターを練習できなかったので、この日はお昼を食べた後、ホテルからかなり歩いたところにある隅田川沿いの橋の上で、とりあえず納得行くまで練習しました。その後、いい調子だったので歩いて浅草まで行き、地下鉄でNemさんとの待ち合わせ駅へ。

Nemさんのお車に便乗させていただき、横浜へ。
高速道路から見る湾岸の風景には、いつも大都会を感じます。
クリスタルキングを歌いたいような気分です(笑)。

あっとぺっぷに着くと、軽いサプライズがありました。以前は純然たるジャズバーでしたが、つい最近「和え麺」(つけ麺のようなタレと麺を混ぜてパスタのように食べるものらしい)も始められたそうです。もちろんライブをやるのはいつも通りなのですが、演奏中も和え麺を食べに来るお客さんがいたりしました(笑)。

Nemさんとの競演も久しぶり。新作のレコーディング中のNemさん、この日は万全の体調ではなかったそうですが、代替わりしたコールクラークのギターを駆使して、痛快なグルーブ感のギターソロを奏でていました。

ステージ上が狭いのでマイクスタンドがなかなか配置できなかったり、Nemさんがラインを用意してくれたこともあって、今回は私にしては珍しくラインで音を出しました。
エアーズA-07に付けたK&Kのトリニティーシステムは、コンタクトマイクと貼りピエゾのミックスができるものです。宮城での演奏の仕事がどうしてもラインになる可能性が高いので、せめてマイクの感覚を少しでも出せるシステムを用意しましたが、初日でいきなり使うことになりました。
多少の微調整は必要ですが、演奏していてとても心地よい音が出ていたと思います。

いろいろな困難を通り抜け、ついに関東での久しぶりのライブをさせていただき、感慨もひとしおでした。最後の直前で、思わず声が詰まってしまいました。
すごく楽しくて、いつまでも弾いていたかったです。
初めてのお客様にも喜んでいただけたみたいで、初日から幸せなライブになったのでした。

行きも帰りもお世話になったNemさんにラーメンをご馳走しようと思って、紹介されたお店に行ったのですが、二軒ともお休み。「これは病み上がりの私にラーメンを食べさせないという神のお告げか?」と思ったのですが、ここまでお世話になっておいて〆のラーメンをやり過ごす私ではありません(笑)。
上野でやっとまあまあのラーメン店にありつき、私は消化器をいたわるようにあっさり系のものをサラサラ食べ、やっと宿題が終わってスッキリしたのでした。

 

★ 10月2日(日) 東京・新橋 レッドペッパー(with 打田十紀夫)

この日も白髭橋で納得行くまで練習した後、新橋へ。
レッドペッパーでのライブは、3月に震災の影響でキャンセルした後の「リベンジ」公演でした。

打田さんの顔がつやつやしていて、まるでプロレスラーのようなたくましさでした。
病み上がりでなければ、一緒に牛丼屋に行きたい所でしたが、立ち食いうどんで我慢〜。
付き合わせてしまって申し訳ない気持ちでした。
でも、やはり打田さんといると、つらい人生も励まされる気持ちです。

一応私のソロライブで、後半に打田さんに出ていただきました。
いつもは最低でも4本のギターに囲まれるところ、この日は一本(ヨコヤマギター)だけ。
このため、ヨコヤマギターでボトルネック奏法という、珍しい取り合わせも見られました。
やはり打田さん、理屈ぬきで楽しめる素晴らしいステージでした!

私も、前日に引き続き、ライブが普通にできる喜びを感じながら、幸せな気持ちで演奏できました。
いつもより時間の余裕があったはずなのに、あの曲もこの曲もやりたいという状態。
やはりライブって、素晴らしいです。

最後に、また光栄にも打田さんとブルースセッション。実は時間の関係でセッションを合わせていなくて、本番で私がいきなり「セントルイスブルース」の弾く手順を忘れてしまい、とっさに自分の得意なポジションにカポを変えて、ほぼ即興でやってしまいました。いやあ、やっぱり練習は大事ですね〜(笑)。でも、そんなハプニングも含めて楽しめました!

終演後は、打田さんご夫妻とのヘルシー打ち上げ(私はオレンジジュース)。
本当に打田さんにはいろいろお世話になりました。
この場を借りまして厚くお礼申し上げます。

 

★ 10月3日(月) 東京・新宿 バックインタウン(with 一卓嗣)

この日は、アコースティック音楽の「聖地」(一くん談)、バックインタウンでのライブでした。
ステージ、客席、それぞれに音楽を楽しめる雰囲気がかもし出されています。
リハーサルで、PAの方がiPadをコントローラーにしてミキサーを遠隔操作されていたのが印象的でした。その甲斐あって、ラインでは出せないような素晴らしいマイクサウンドが楽しめて、弾いていて気持ちよかったです。

前日に引き続き、一応私のソロライブという形態で、後半にゲストとして一くんに出演していただきました。
一くんとのライブは、2月の北海道での競演以来でしたが、その時以上に完成度が高く、一くんのギターの魅力がよく出ていたライブだったと思います。まず冒頭の単音ソロからストラム調の曲に移行するセットがとても効果的でした。そして、彼の特徴でもある清涼なアルペジオの妙技が、美しく鳴り響く流れは、初めてのお客様も声を潜めて聞かれていました。
当面は先と彼は言うものの、私は「ブラン」に次ぐ次回作が出る日を心待ちにしているのです。

私も絶好調。何を弾いても楽しい感覚がずっと続いています。デビッド・トーマス・ロバーツの「ウォータールー・ガールズ」、私のオリジナルの中でも難曲のひとつ「アートウッド・ラグ」なども、理想のイメージ通りに弾けます。むしろ、はやる心を抑えるのがひとつの苦労ですが、その苦労も楽しみながら、また充実したステージになったと思います。
一くんとの恒例のアンコールセッションは、2人でこの場所に立てたという感謝を込めて、美しくもどこか奇妙なインプロとなったのでした。

私自身にまったく人気がないせいで、正直に言って前日もこの日も集客という面では芳しくなく、お店にも打田さんや一くんにもご迷惑おかけして申し訳なかったです。しかし、このようないいライブ(自画自賛ですね!)を続けていけば、いつか多くの人の心を動かせるものだと信じて疑いません。

 

★ 10月4日(火) 東京・国分寺 クラスタ(with 覆面シンガー)

この日は、やはり3月に震災の影響でキャンセルした後のリベンジ・ライブ。
ツアーの時にはいつもお世話になっている、国分寺クラスタでのライブでした。
リハの後、ご厚意で出していただいた高い肉の牛皿、食べられなくてすみません〜。
血の涙を流しつつ、思いとどまり(笑)、駅前通りの端にあったうどん専門店でうどんを食べました。

これまたいつもお世話になっている常連のまごさんから、一番最初にライブをやらせていただいた2002年のときのアルバムを見せていただき、あまりの懐かしさに、またちょっとぐっと来てしまいました。あの思い出深い初登場から、もうすでに9年も経過していたんですね〜。

私はあのときからやっていることがちっとも変わっていませんが、少しは上達したかなあ、と思いつつ、覆面くんコーナーを除いてほぼソロライブという長丁場を、歌ものも交えて思う存分弾かせていただきました。このツアーで初めて歌った「小さいテレビの歌」がよかったと言っていただき、励みになりました。自分で言うのもなんですが、またまたいいライブになったと思います。

相変わらずの人気のなさで、またもお店にご迷惑をおかけしてしまいましたが、お越しいただいた皆さんからの温かい言葉、そして田中さんからも本当によくしていただき、救われた気分でした。
心からお礼申し上げます。

 

★ 10月5日(水) 横浜・能見台 ぐりふぉれ屋(with 南澤大介)

南千住の安宿をチェックアウトして、ゆっくり横浜に向かいました。幸いにして出発の時は雨が小ぶりだったので、歩いて駅にたどり着けましたが、終日雨で難儀する事になりました。

横浜に着いて、またも時間を潰しきれず(雨のため外で練習もできず、病み上がりのため献血もできず・・・)、カラオケに入ってギターの練習をしました。しかし、「ウチに来るか?」と電話をかけていただいたpeacejoytownさんには、本当に感謝でした。行かなくてすみません〜!

あいにくの雨の中、お越しいただいた方々に感謝しつつ、大学時代からの盟友である南澤くんとのジョイントライブが行われました。彼とは11月にも札幌・楽天舎で共演する事になっています。
懐かしいモーリス南澤スペシャルを駆使した、美しいメロディーを最大限に生かしたギターソロアレンジは天下一品。端正で効果的な弾き方は、南澤くんの真骨頂でした。

私はクラシックラグを中心に、歌物も交えて納得の演奏ができました。最後の共演では、意表を突く「噴火湾沿いの道(ブンガワンソロ)」「プハプハ」という歌もの二連発!南澤くんのソロがまた聴きどころでした・

 

★ 10月6日(木) 東京・八王子 ふらっとん(with 吉村真奈美)

お世話になったぐりふぉれ屋さんをあとにして、一路、八王子への旅!
横浜から横浜線の各駅停車で、のんびりと終着の八王子まで向かいました。ツアーの楽しみは、ライブそのものばかりでなく、そこに至る旅路にもあるのでした。

いつもは南千住のホテルから八王子という長い移動を強いられて大変でしたが、今回は賢明にも八王子のホテルに泊まったため、時間的にも精神的にもとても余裕のある一日になりました。

前半は、ラグタイムピアノの吉村真奈美さんのピアノ演奏を楽しみました。なかなかこの正統派の形でラグタイムを楽しむ機会はないものです。テンプテーション・ラグの作曲者として有名なヘンリー・ロッジの珍しいラグタイムワルツ「ジェラルディン」など、マニアックな選曲も素晴らしく、私も一人のラグタイム愛好家として心ゆくまで楽しんだのでした。

クラスタにも来てくれたまごさんのために、私はちょっと選曲を変えて「パイナップルラグ」「ロベルトクレメンテ」や歌ものなども交えて、時間いっぱいまで弾きまくりました。
最後は、恒例となった「メイプルリーフラグ」のピアノ+ギター演奏。この組み合わせでなければ聴く事の出来ない、素晴らしい共演になりました!
お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!

 

★ 10月7日(金) 東京・西荻窪 サンジャック(with 熊坂るつこ)

八王子から南千住へは、京王線を使って行けばJRより300円くらいも安いのです。
これ幸いとまっすぐ新宿に行ってからJRに乗り換え、南千住へ。
例の安宿のチェックイン時間は4時なので、駅からちょっと離れた隅田川の川沿いでギターをたっぷり練習しました。

ここまでは気持ちのいい順調な一日だったのですが、そこから川伝いにホテルを目指していると、なにやら転がしているキャリーバッグに違和感が。どうも転がしづらくなってきたのです。よく見ると、左側のキャスターが脱輪しそうになっていました。これはショック。以前にも同じようなことでバッグをダメにしたことがありますが、そのときはツアー終盤だったため、何とかやり過ごしたのでした。今回はまだまだこれからの旅路が長いのです。
以前の経験から、キャスターの修理はいろんな意味で難しいことがわかっているので、やむを得ず翌日に買い直す事にしました。

せめてライブはがんばろうと、ホテルに着いて用意していると、なんと八王子に忘れ物をしていることに気がつきました。23日の宮城での仕事で必要になると思われるピックアップ用のプリアンプとコードをホテルに忘れたのです。忘れ物は自分の不注意なので弁解の余地がありませんが、このところいろんなところで辛い気持ちを味わってきた日々の連続に止めを刺された感じで、さすがの私もちょっと落ち込みました。時間にも心にも余裕がなくて、自分を立て直せないままライブ会場に向かったのでした(そうこうしているうちに、リハの予定時間にも遅刻...)。

サンジャックの平林さん、共演者の熊坂路得子さん、そしていつもライブを見に来ていただいているHさんの優しい言葉に救われ、落ち込んでいた自分を何とか立て直し、開演するとやはりいつも通り、持ち時間が足りなく感じるほど、いつまでもギターを弾いていたい自分がいるのでした。

熊坂さんの圧倒的な存在感のあるアコーディオンの芸術に、改めて深く感じ入りました。普段のほんわかした感じから、プレイに入ると全身全霊を込めたようなすさまじいエネルギーが出てくるこのギャップが、真のプロフェッショナルを感じさせました。ギターの世界だけで音楽が良いとか悪いとか言っていることが多い私たちギタリストは特に、もっとこのようなさまざまな音楽に接するべきだと強く思いました。
前半の私のときの最後に「いたどり」、後半の熊坂さんの最後に「綿と麦」、アンコールで「悲しみ」と、小樽での3月のライブと同じく、合計3曲競演させていただきました。とても光栄でした。お越しいただいた皆さん、どうもありがとうございました。

またも私の人気のなさから、お店にも熊坂さんにもご迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、十分にお話をする暇もなく、私は終電の時間と戦いながら八王子に忘れ物を取りに行ったのでした。南千住に着いたのは1時で、心身ともにクタクタでした。

今回の関東ツアーでは、毎日ライブやるぞ!などといって、お店の人にまで無邪気に忙しさを自慢していた自分の愚かしさを痛感しました。自分の人気や現状を客観的に見て、もっと日にちを少なくして各ライブ毎のバッティングを避けるべきだったと思います。いろんな人に謝ってばかりの情けない自分ですが、良いライブをたくさんやりたいと思うあまりのこととして、お許しいただければと思います。これからは心を入れ替えて、もう少し謙虚にがんばっていきます。
どうぞ応援のほどよろしくお願いします。

 

★ 10月8日(土) 横浜 ココペリ亭(with 伊藤賢一、かずま)

この日は、長かった関東ツアーの最終日。
久しぶりに横浜のココペリ亭にお邪魔しました。
しばしの交流、しかし暖かく伝わる絆、という感じで癒されるのでした。
まごさんが、一昨日貸していたSDカードを返しに来てくれて、大感謝でした。

オープニングで素晴らしい歌とギターを披露してくれたかずまくん、まだ21歳との事で、ビックリ。
堂々としたパフォーマンスがまぶしい。
最後の「スイーツ・ブルース」はとても楽しい歌で、思わず口ずさんでしまいました。

伊藤くんと関東でジョイントするのは久しぶり。
何度聞いても素晴らしい楽曲と演奏の妙技。
ギターの一番良いポイントを心得ている、充実の音楽でした。
息子さんが生まれ、父としてのたくましさも感じられ、まだそこまで行かない自分はとてもうらやましかったです。

例の入院騒ぎで、9/24に予定されていた十勝の「ハポネタイ」イベントに参加できなかったのですが、なんとこの日、関東にお住まいの関係者の方たちに大挙お越しいただき、ありがたいやら申し訳ないやら、感動で思わず胸が詰まってしまいました。後半の私は、泣くのをこらえつつ、馬鹿話をしたり、クラシックラグの解説から歌まで、楽しい曲を心がけて演奏しました。

最後に三人で、定番の「アメージンググレース」を演奏。
やはり心が温まる、人の情けに触れた素晴らしいライブになったのでした。

 

★ 10月9日(日) 名古屋 源 (with Nem)

予定では朝8:30東京発の高速バスに乗って名古屋を目指すはずでしたが、前日にお客様として来ていたNemさんが、所要のついでに近くの豊橋まで車で乗せて行ってくれるという事になり、ありがたくもお言葉に甘えることにしました。

連休真っ只中のため、東名高速は渋滞がひどかったのですが、ギタリスト同士としての語らいが楽しく、のんびりした車の旅になったのでした。普段、高速バスは足柄SAにしか止まらなかったので、富士川SAなどからの景色が新鮮でした。最高の景色の中、スターバックス・コーヒーを飲みつつ、Nemさんが持ち込んだアルバレスヤイリ製のバリトン・ギターを弾かせていただき、気持ちいいひと時を過ごしました。

さらに、Nemさんはついでだからと、後ほど源のライブにもお客様として来ていただけることになり、せっかくの機会ですので急遽ゲストでの演奏をお願いしたのでした。
名古屋は気温が高く(最高25度程度)、汗だくになりながら源に到着。自分のホームページの情報での開場・開演時間が1時間早かったことに気がつきました。一応メールのやり取りの通りに決められたもののはずですが、もっとよく確認しておけばよかったと反省。

源の山下さんとしばしの交流、そして音楽通の集まる和やかな雰囲気を楽しみつつ、またもウキウキとギターを弾かせていただきました。源は、ギターの生音とPAの音が絶妙に調和した、とてもナイスな音が楽しめる空間です。オーソドックスに弾いたり羽目をはずしたり、美しい響きに酔いながら、存分にパフォーマンスを楽しんだのでした。皆さん、健康に注意してがんばりましょう!

源初登場となるNemさん、到着が遅かったためリハの時間もない状態でしたが、やはりグルーブ感溢れる独特のギターソロを聞かせてくれました。アンコールの最後の最後に、やはりぶっつけ本番でセッションということになり、私の提案で「聖者の行進」のユーモラスなセッションになったのでした。
今回はNemさんにいろいろお世話になりました。
どうもありがとうございました!

 

★ 10月10日(月)大阪 サードストーン(with 益田洋)

名古屋の安ホテルをチェックアウトして、大阪の安ホテルにチェックイン。
どちらも安ホテルですが、大阪はさすがに安さの殿堂。
つぶやきに書いた通り、一泊1500円で、まあまあ快適な状態。
エアコンがないので夏や冬はマズイと思いますが、今の時期ならありだと思います。
何よりも、連泊しても経済的に響かないのがうれしいことです。

益田洋さんとは、私のツアーでは必ずといっていいくらい競演させていただいています。
特に大阪での競演は、もはや年中行事。病み上がりの私にお気遣いいただいたせいか、いつものイジリトークもちょいと控えめ。特別老人介護施設をギター一本で回られるという、とても意味のある社会貢献活動のお話も興味深く、二人目のお孫さんが生まれたおじいさんとは思えない(笑)バイタリティーです。オリジナル曲の「オープン・エア」「希望」をはじめ、益田さんのライブはいつも新鮮な気持ちでさまざまな音楽を楽しめるのです。良質のアンプとコンタクトマイクによるサウンドも、実にアコースティックでよかったです。

(この日のお客様に女性が多かったから?、と益田さんは書かれていましたが)、私はこのライブツアー中、不思議に落ち着いた気持ちで丁寧にギターを弾けているようです。度重なるトラブルで、かえって人生を達観するように、余計な力が抜けて弾けるようになったのかもしれません。もちろん、益田さんの歌うギターに触発されている部分も大きいと思います。さらに、摂生のためにほぼずっとノンアルコール状態が続いていて、頭がまったくの素面なのかもしれません。
二人合わせて2時間ちょっとのライブだったのに、私はまだやりたい曲の1/3もできていないような気がしました。開始時間をもっと早く設定すればよかったと反省しました。

最後のセッションは、恒例の「メイプル・リーフ・ラグ」。楽しいライブの終わりを惜しむような気持ちで弾いたのでした。お越しいただいた皆さん、そしていろいろお気遣いいただいた益田さん、どうもありがとうございました。

 

★ 10月11日(火)大阪 町屋カフェなかむら(with 河栄)

大坂の安宿も2日目となり、すっかり慣れ親しんでしまいました。
12時でシャッターが下りるものの、裏口がこっそり開けてあるというパターン。
セキュリティー的に難があるものの、そもそもこんな安いホテルに泊まる人から無理して盗んでも、リスクに見合うメリットはなさそうです(笑)。

日中は時間があったので、久しぶりにのんびり散策しました。歩いて10数分のところに最近できたらしい、阿倍野の巨大ショッピングモール「Q's Mall」にも行きました。最近は、小樽の「ウイングベイ小樽」もそうですが、全国どこでもこのような巨大商業施設ばかり。これのどこに大阪らしさがあるのか疑問ですが、あの島村楽器も含めていろんなお店が回りきれないくらいいっぱいあって、便利なことは便利です。何か欲しいものがあったら、気軽に行けそうなのはありがたいです。
時代がまたひとつ変わってきているのでしょうか。

この日のライブは、今年の4月と同じく河栄さんと、町屋カフェなかむらで行われました。
お店の30周年記念イベントの一環ということで、そんなに広くない店内に座りきれないくらいいっぱいのお客様がいらっしゃいました。中には、このお店の先代からのお客様もいらっしゃり、長い歴史を感じる集まりとなりました。私も、このような場にお呼びいただいて、うれしいのと同時に身の引き締まる思いがしました。

ここでウクレレ教室の先生もしている河栄さん、前半はウクレレ独奏、そして後半はギターの弾き語りで痛快なオリジナル曲を歌っていました。「ロケンロー!」と言いながらレゲエ風の歌だったりして、河栄さんならではの盛り上がった楽しいステージでした!

私もラグタイムに歌に、やりたい曲が次から次へと出てくる状態。なかむらのマスターのお人柄に惹かれて集まったたくさんのお客様を前にして、下手なプレイはできません。お店にあった(どう見てもアナログの)地デジ対応テレビの話題から「小さいテレビの歌」を歌ったり、おなじみ「スワイペシー」を演奏したり、私も楽しいステージになったと思います。
最後は、河栄さんとみんなで「プハプハ」の大合唱をして大団円となったのでした。

おめでたい席なので、今まで摂生してほとんど飲まなかったビールを、ちょっとだけいただきました。あまりのうまさに卒倒しそうになってしまいました(笑)。お越しいただいた皆さん、河栄さん、「なるようになるさ」といつも私を励ましてくれるカンちゃん、どうもありがとうございました!

それにしても、着ようと思って持っていった「ステージ衣装」を着るのを忘れてしまい、打ち上げで着ました。意味ないじゃん〜!

 

★ 10月12日(水)兵庫県・姫路 喫茶 みんと(with 榎本里佳、大野充、おかもとやすろう)

大阪の安宿から姫路まで、だいたい1時間半ほどの移動は、快速電車を利用するため意外に短く感じられます。姫路のホテル代と交通費を換算しても、翌日の予定が大阪であれば、やはり大阪に連泊した方が得という結果になりました。ただし、姫路からまっすぐ岡山以西に向かう場合はその限りではないので、いつか姫路にも泊まってみたいです。

姫路の喫茶みんとにお邪魔するのは、今年の4月以来二度目。すっかり場所を覚えたので、駅から歩いて楽々着くことができました。前回は夜のアーケード街しか見ていませんでしたから、日中の賑わっている様子に改めて感じ入りました。姫路城や駅前の工事が終わったら、さらに賑わいを増すことでしょう。

この日のライブは盛りだくさんでした。
まず、南澤くんがかつて主宰していた同好会「ギタリスツ」の仲間の一人で、左利きで右用の普通のギターを演奏するおかもとやすろうさん。通常は右手親指で弾かれるオルタネイティングベースを、左手中指と薬指で弾く独特の奏法。音楽も私好みのアメリカンスタイルで、もっともっと聞いていたかったです。

そして私の演奏。前半と後半、多少ラグタイムの比率を多めにしつつ、「ラグタイムの歌」「いくら好きでも」のような歌ものや、ボブ・ディラン・メドレーなどを交えて楽しく演奏させていただきました。

後半の最初には、マンドリンの方にセッションで混ぜていただいたり、オムニバス盤に参加していただいたラグタイム・ピアノの大野充さん、そして今回もお世話になった榎本里佳さんの豪快なピアノ演奏。ラグタイム好きとして、心から楽しめる演奏でした。
また、後半の終わりに、カホンの秋山伸也さんと「スープ・カレー」「メイプル・リーフ・ラグ」で共演。クラシック・ラグのノリと微妙に違うシャッフル系のビートに合わせ、また新鮮な形で楽しませていただきました。

そして、やはりアンコールセッションは、全員一緒。前回は「聖者の行進」の陽気なセッションでしたが、今回はなぜか「ジョージア・オン・マイ・マインド」というなかなか渋い選曲で、余韻の残る素晴らしいエンディングとなったのでした。
お越しいただいた皆さん、そして共演していただいた皆さん、どうもありがとうございました!

 

★ 10月13日(木)大阪 5th Street(with 益田洋)

この日は、大阪での最終日、フィンガースタイルギタリストの聖地とも言える5th Streetで、益田洋さんとのジョイントライブが行われました。

形の上ではジャンケンで先攻後攻を決めるというものの、益田さんは私のジャンケンの癖をとっくの昔に見破っているようです。しかし、遠方からきた私に花を持たせてくれて、本当に感謝しています。
前回のカンプスと打って変わって、今回はホセラミレスの生音を心ゆくまで楽しめて、また格別な響きでした。益田さんのオリジナル曲は素晴らしい完成度で、歌う音色の艶、印象に残るメロディーが堪能できました。早ければ年内に発表という、新作のオリジナル曲集がとても楽しみです。

いつも見にきていただいているお客様や、小樽運河で出会ってご夫婦で見にきていただいた方もいらっしゃり、私は感激しながら、またも楽しく演奏。ビーチボーイズの曲を織り交ぜつつ、ラグタイムの楽しさや踊れるリズム感を出して、このステージにいられる幸せを噛み締めたのでした。
一曲だけ、お店のギター(マーチンのオールマホ)を借りて歌った「小さいテレビの歌」、時事ネタなので今年限定の歌ながら、好評をいただき恐縮でした。

最後はもちろん定番の「メイプルリーフ」セッションですが、その前にやったAのフリーセッションも、なかなか美しいサウンドになったと思います。
よーせーくんはじめ、お越しいただいた皆さんに感謝したいと思います!

 

★ 10月14日(金)笠岡 カフェド萌(with まる)

大阪の驚異的安宿(自己新更新(^-^)/)を渋々チェックアウトして、新今宮駅から福山への旅。笠岡より広島よりにある福山に、またも安宿がありました。大阪の安さには及びませんが、一応バストイレ付きという快適さ(なんとBSデジタルが写る!)の割に、なぜか安宿特有の雰囲気をビンビン感じます(笑)。

あいにくの雨でしたが、福山のホテルも、笠岡のカフェド萌も、JRの駅からそう遠くない場所にあるのは幸いでした。萌のせっちゃんさんの笑顔とご配慮にいつも感謝しつつ癒され、久しぶりの萌の雰囲気を楽しんだのでした。

3年ぶりに一緒にライブをした地元のギタリスト、まるさんの素晴らしいオープニング演奏。音楽や演奏の完成度が、格段にスケールアップしていて、私も一人のギター愛好家として心から楽しませてもらいました(ミュージシャン特権として物々交換したCD2種も聞くのが楽しみ!)。今回は一方的にご負担を強いてしまって申し訳なかったので、次回からは是非ジョイントという形でお願いしたいと思います。

私は、クラシックラグ中心の前半、後半で歌などバラエティーに富んだ構成にして、じっくり演奏しました。道中、ウォークマンで聞いてイイなあと思い、急遽曲目に取り入れた「ギター残酷物語」、久しぶりに歌いました〜(^_^;)
お越しいただいた皆さん、どうもありがとうございました!

 

★ 10月15日(土)広島 OTIS!(with ウパシクマ、SHiMA、唐津人士)

幸いにして福山から広島にかけては雨が上がり、なんとか問題なく広島入りできました。路面電車に乗ってホテルのある胡町へ。ホテルのチェックイン時間まで間があったので、近くの公園でたっぷりギターを練習しました。なぜか(心の貯金が)「ホクホク」という感じでした。

いつもお世話になっているOTIS!にて、この日は盛りだくさんのライブでした。
まず、最近マーチンのOOO-18を手に入れた唐津さんのギター演奏。天満俊秀さんの曲と歌もの。ギターの音が心地よく、和めるパフォーマンスでした(^-^)/

次に、ハワイアンスラックキーをベースにゆったりしたギタースタイルを持つSHiMAさんの演奏。今まで何度も共演させてもらっていますが、本当に最高の演奏でした。オリジナル曲も時にノンビリ、時にエキサイティングで、変化に富んだ素晴らしいもので感服しました。

そして、お店がお忙しい中、マスターの佐伯さんと居森さんのユニット・ウパシクマの演奏。居森さんの不思議な味のあるヴォーカルと、テナーウクレレ的なギタレレを変幻自在に弾く佐伯さん。ほとんど新曲で、しかも全てユニークかつ心に迫る快演でした。

過去最高を更新するような、皆さんの素晴らしいパフォーマンスに、私も触発され、今自分にできるベストの演奏でお答えしたつもりです。
沢山のお客様にお越しいただき(小樽運河での出会いから親子でお越しいただいた方もいらっしゃいました)、皆さんに泣きたいくらい感謝しながら、広島の夜を楽しんだのでした。

 

★ 10月16日(日)山口・徳山 ポップス川上 周南店(ギター教室)

山口県の徳山駅で、この日の夜のライブをする憧古木屋。のマスター、寺本さんと待ち合わせして、初めて地元の楽器店にお邪魔しました。
ポップス川上は、一階が楽器店、二階が練習スタジオになっていて、その二階で午後2時からギター教室が行われました。

私が自分のギタースタイルについて語る機会は、今年の2月に伊丹 LiveBar「ALWAYS」にて行われたギターセミナー以来、わが人生で二度目(笑)。とても珍しいことです。今回は、遠くは福岡からいらっしゃった方も含め、何人もご来場いただき、感激でした。

デモ演奏の後、「ALWAYS」でやったときの資料を中心に、ラグタイムという音楽の歴史、音楽的構成、そしてラグタイム・ギター奏法の基本となるオルタネイティング・ベースの考え方と実践について、スタンダードチューニング(お店のギターを借りて解説)、そしてオタルナイ・チューニングの特徴などを解説していきました。

どんなチューニングのどんなコードフォームでも、ルートと五度の位置がわかれば、オルタネイティングベースは弾くことができる。
オルタネイティング・ベースはルート、低い5度を交互に弾くのが基本で、それには5弦にルート音を持ってくるのが最も弾きやすく、都合が良い。しかし、6弦がルート音のときは5弦の高い5度にするか、ルート音を繰り返すこともやむを得ない。
3度の音をはっきり出さないとコードの長短があいまいになるので、そのポジションもコードフォームの中でしっかり覚える。オタルナイ・チューニングは、弱拍に3度の音が割り振られているので、はっきりと長調のコードになるため便利である。
オープンチューニングは、開放弦の利用のみならず、コードフォームの簡略化にも効果がある。
私はクラシックギターの持ち方で、低音弦のミュートでリズムを切るときは右手親指の脇を使っている。

などなど、なるべくわかりやすい言葉で解説したつもりですが、コードを知らないとついてこられないお話だったかもしれません。まあとにかく、こんな感じであっという間に一時間が過ぎました。皆さんに何か参考になるところがあればいいなと思いつつ、滞りなくギター教室が終了し、私にとっても貴重な体験となったのでした。できればこういう機会をもう少し多く持ちたいものです。

お世話になったポップス川上さん、お越しいただいた皆さん、そして寺本さんに感謝いたします!

 

★ 10月16日(日)山口・徳山 憧古木屋。(with 重村綾二)

ポップス川上でのギター教室が終了した後、ホテルにチェックインして、あまり間を空けずにそのまま憧古木屋。に向かったのでした。今の店舗になってからは1年ぶり2度目のライブとなりました。

オープニングを務めていただいた地元のシンガーソングライター、重村綾二くんの歌は、本当に聞き惚れてしまうくらい良い声で、胸を打つような迫力とやさしい表情が同居していました(メジャーデビューできる!)。高校のときの先生が作ったという「ベルリンの壁の上で」という歌は、歌詞が特に心に迫りました。オリジナルにこだわらず、この歌を自分の持ち歌として大切に歌い続けているという重村くんに、私は誠実な歌心を感じました。

そして、私も久しぶりの憧古木屋。でのライブ、精一杯弾かせていただきました。お店のギターであるカナダ・シーガルの12弦ギターで「小さいテレビの歌」を、自分のギターで「いくら好きでも」など、私もへこたれずに歌う歌う(笑)。ギター教室の余波からか、ラグタイムの歴史などもまた語ってしまい、なんか良い調子で語りまくる自分に気がついて赤面状態でした(笑)。
打ち上げでも語りまくりそうになるところをぐっと抑えましたが、人の話に調子の良い相槌を打つ自分にも気がついて、また赤面(笑)。よっぽどギター教室の語りが自分でもうれしかったのでしょう。

こーしかさん、Iさんはじめ、お越しいただいた皆さんに本当に感謝いたします!

 

★ 10月17日(月)小倉 フォークビレッジ(with 福松幹夫)

徳山から小倉への電車をiPhone4の路線案内で調べてみると、意外と時間が余っていたため、徳山の駅前通りの外れでギターの練習をやりました。ツアー中は、ステージでやっていない曲がおろそかになる可能性もあります。その意味で、ツアー中が一番練習不足になりがちです。あのピエール・ベンスーザンも、寸暇を惜しんで練習していました。自分を過信せず、どのレパートリーも最高の演奏ができるように、これからも場所を選びつつ可能な限り練習したいです。

この日は小倉に宿を取らず、夜行バスで大阪まで戻るという強行軍のため、リハまでホテルで一休みとはいきません。また練習しようかと思いましたが、小倉駅の新幹線口でなんとなく時を過ごして、頃合いを見てフォークビレッジに向かったのでした。

マスターの小野さん、オープニングでいつもお世話になっている福松さんと再会。平日の月曜日にも関わらず、お力添えいただいて本当にありがたかったです。リハのあと、福松さんと旦過市場でうどん定食を食べ、福松さんが石川啄木のファンだという事など、いろんなお話ができました。

福松さんの南米スタイルのギターと歌、いつも楽しみにしています。ユパンキの曲、啄木の句に曲を付けたというオリジナル曲など、聞く度に新しい楽しみがありました。

17日間連続のライブツアーの最終日とあって、私は感慨深く演奏させていただきました。歌もの「マルちゃん」、最近レパートリーにしている「私の青空」、ミニアルバム「夏の終り」の曲「500円のエレジー」など、ラグタイム以外の曲も楽しく演奏しました。
お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!

そして、小倉駅前から大阪までの夜行高速バスに乗り込み、今日の朝に大阪に無事到着しました。これにてソロツアーは終了!
そして今日は一日お休みをいただき、明日から21日までは犀星さんと関西観光、22日が宮城までの移動日、そして23日に宮城でギター演奏の仕事という流れになります(^o^)

まだまだ終わらない旅、精一杯楽しんでいきたいと思います!

 

★ 10月18〜22日 観光・移動日、10月23日(日)宮城 美里文化会館(総合文化祭に出演)、 10月24〜28日 移動日・観光

10/17の小倉・フォークビレッジでのライブで、17日連続ソロライブが終了し、その日の夜行バスで翌日に大阪入りしました。その日(10/18)は一日休息に当てて、10/19から犀星さんと合流して、待ちに待っていた観光に突入しました。いろんなことがあって、へとへとになるまでいろんなところを回り、とても全部日記に記すことはできませんが、簡単に記すと以下のような道程でした。

10/19 大阪・通天閣〜阿倍野。
10/20 京都・金閣寺〜八坂神社〜祇園。
10/21 京都・清水寺〜三十三間堂〜東本願寺(付・アーケード街探検)。
10/22 新幹線で京都から古川へ(移動日)。
10/23 宮城県美里文化会館。大崎地区の高校の総合文化祭にてギター演奏。
    郷土の麺類「はっと」を食す。
10/24 高速バスで古川から仙台、そして東京へ(移動日)。
    TABギタースクールにご挨拶。
10/25 神田の古本屋街とギター店巡り。
    巣鴨にて月琴くんから庭園美術館の招待券をいただく。
10/26 東京国立博物館で「法然・親鸞」展を鑑賞。
    中野ブロードウェイを探検(国宝の嵐から一気にサブカルチャーへ)。
10/27 庭園美術館のアールデコ展を鑑賞。
    その後、神田の古本まつり、再度ギター店、そして池袋の古本まつり巡り。
10/28 羽田から北海道へ帰還。

仕事も観光も大忙しの日程でしたが、夢のような毎日で、とても楽しく旅ができました。
これからの活動にも大変励みになりました。

「人生を最高に旅せよ」(『超訳 ニーチェの言葉』)の言葉の通り、旅の感動をその場限りではなく、今日から始まる毎日に活かし、常に新しい自分を作っていきたいと思います。

(完)

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