7.エアーズ Ayers

Premium Wood Series A-07 (2007年製?、#075177)(現在無し)

表面板:シトカ・スプルース単板
側板・背面板:インディアン・ローズウッド単板
指板・ブリッジ:エボニー
ネック:マホガニー(1本)
 
使用アルバム:「福寿草」「Echoes From Otarunay Vol.2
 
 2009年6月、ヤフオクで格安で出品されていたエアーズの最新モデルを即効で入手しました。
 
 AYERSはベトナムで製作されているオーストラリアのギターですが、外国産の廉価版ギターというイメージを超えていると以前から思っていました。今回ヤフオクで入手したこの新しいモデル、どこで作ったということは関係なく、普通に素晴らしいギターだと思います。
 
 「Premiun Woods Series」と銘打たれた新型は、以前のボルトジョイント方式ではなく、ダブテイルジョイントを採用、材料から仕上げにいたるまでさらなる精度のアップが図られている印象です。

 作りの精緻さや良質な材はもちろん、何よりデッドポイントなく音がしっかり鳴っています。ヨーロピアンテイストを感じる繊細な音ですが、芯がはっきりしていて好感が持てます。ネックには適度な厚みがあり、指板も広すぎて落ち着かないという感じではなく、私の手にもなじみます。
 
 よく見かける日本製手工ギターに負けている部分は見当たりません。
 
 オーディトリアム(A)と銘打ってはいるものの、OOOではなく胴の厚いOMと言うべき形だと思います。 
 
 材質はシトカスプルースとインディアンローズウッドという、私のギターで言えばマスターOMと同じ仕様。しかし、同じ仕様だったバグズギアとは基本的なレベルが違うと感じました。
個人的には「ポジションマークがない」ことだけが唯一の欠点。
 またビデオテープのシールでも貼っておきましょうか(笑)。

 今のままでもライトゲージなのにそこそこ太い音が出ていますから、ミディアムに替えて弾き込んでいったら、もっといい感じに鳴ってくれるでしょう。
 
 小樽運河でも弾きましたが、すっきりさわやかな音が心地よい。
 マスターの太くパワフルな音に比べると、エアーズは堅実でクールな音という印象。
 特にハイポジションでのストレスのないクリアな音色は、さすが手工ギターという感じです。
 録音特性はこちらの方がよさそうです。
 
 これからピックアップ(K&Kトリニティー)を取り付け、当面は、マスターOMやフィールズとの三つ巴で使っていきたいと思います。
 
追記(2022-5-26) NEW!!2016年、現在の愛器であるマーチンD-18を伊藤賢一くんから譲ってもらうため、資金工面の一環として、残念ながら手放しました。
なお、実は手放す前、季節は春でしたが、表面板がいつの間にか割れていました。特に私が何か衝撃を与えたわけでもなく、気が付いたら自然に割れていたので、製作時の木材の乾燥不足が原因と思われます。もちろん修理していただいてから手放したのですが、気に入っていたギターだっただけに、これはとても残念な出来事でした。、

 

 

 

 

 

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