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★ 20/20/ザ・ビーチ・ボーイズ(東芝EMI TOCP-53175、1969年)

1.恋のリバイバル/2.アイ・キャン・ヒア・ミュージック/3.青空のブルーバード/4.ビー・ウィズ・ミー/5.オール・アイ・ウォント・トゥ・ドゥ/6.ザ・ニアレスト・ファーラウェイ・プレイス/7.コットン・フィールズ/ 8.アイ・ウェント・トゥ・スリープ/9.タイム・トゥ・ゲット・アローン/10.ネヴァー・ラーン・ノット・トゥ・ラヴ/11.アワ・プレイヤー/12.キャビネッセンス/13.ブレイク・アウェイ/14.セレブレイト・ザ・ニュース

 やばい、シャレにならん...たびたびビーチボーイズを取り上げなければいけないほど、今の私はビーチボーイズ関連アルバムばかり、むさぼるように聴いています。誰か止めて...
 今までは『シャット・ダウン』(1963)から『ワイルド・ハニー』(1967)まで、少し飛んで『サーフズ・アップ』(1971)、そしてリバイバル後の『偉大なる15年』(1976)から『LA』(1979)までを持っていましたが、特に彼らの混迷期と言われる1967-75年までの作品は、一般的評価の低さなどから買う勇気がもてず、あまりチェックしていなかったのです。

 しかし例の『スマイル』を聴いてから、私の中でビーチボーイズ熱が再燃(というか大爆発)してしまい、これはいい機会だと思って、最近この『20/20』(1969)を購入。一聴して、その素晴らしい出来に驚いてしまいました。ハードなロックあり、心洗われるようなバラードあり、彼らならではのポップなコーラス・ワークあり、『スマイル』の曲もあり。確かにアルバムとしての統一感はありませんが、バンドの運営がうまく行っていなかったとはとても思えない、充実した内容です。同時期の他のロック・バンド(例えばビートルズやCCRなど)と比べても、劣っている要素があるとは思えません。

 ブライアン・ウィルソンが音楽活動に少ししか関与しなくなってしまい、カールをはじめ他のメンバーが力を合わせて、何とかいいものを作ろうとしたのがよくわかります。しかし、こんないいアルバムですらあまり売れなかったらしく、いやはや、大変な時代だったと思います。ボーナス・トラックのシングル曲13も、あと一押しあったらヒットしていたと思われる、素晴らしい曲でした。
 お決まりのベスト・アルバムを聴いているだけでは決して知り得ない、彼らのたくましい音楽性を知ることができました。

 これは全ての音楽に言えることですが、その曲がいい曲かどうかの評価は、人が決めるものではありません。自分が聴く以上、当たり前ながら自分がいいと思ったものがいい音楽なのです。私にとっては、35年も前のアルバムが発売当時ヒットしたかどうかなど、今さら関係ありません。
 「混迷期の作品」「ブライアンの不調」「セールス的には不振」という位置づけが、このアルバムの音楽的評価や今の売れ行きに、必要以上にマイナスに働くのだとしたら、とても残念なことです。
 私はお勧めします!

 

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