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PORK MOJO HOUSE(NIHONBARE RECORDS JCUR-072、2001年)

1. 会おう!/2. アラバマくんだり/3. Doo Doo Doo/4. 職業欄/5. Honey You/6. 都会の田舎者/7. Everything's gonna be alright/8. I'm satisfied with you/9. Good Morning/10. ラブ&ビール/11. 思い出は酒ビンの中/12. I got rhythm

 札幌のアコースティック・ブルース・デュオ「MOJO HOUSE」(佐々木 新さんと鈴木 裕さん)のCD二作目。以前から噂に聞いていたり、一匹長屋のミュージック・ジャンボリーで見たことはありましたが、つい最近までちゃんとしたライブを見に行く機会がありませんでした。先日、やっと小樽の「あじや」で彼らのライブを拝見し、その歌と演奏の素晴らしさに唸りました。いやー、イイ!
 佐々木さんの実に気持ちのいい歌いっぷり。それだけでなく、歌伴ギターのドライブのさせ方も天下一品。ギターやバイオリン担当の鈴木さんは心憎い職人芸で、音楽的な土台を支えていました。MCも愉快な楽しいライブで、時があっという間に過ぎてしまいました。

 そうして一も二もなく買ってしまったのがこの痛快なCDでした。
 原曲はクラシック・ラグ「Alabama Jubilee」のアレンジ「アラバマくんだり」など編曲ものもステキですが、何と言っても佐々木さんのオリジナル曲が素晴らしいです。
 初期のライ・クーダーもしくはジャグバンド風演奏の素晴らしさに気を取られて見落としがちですが、特に歌詞が実に納得できるモノばかりなのです。「都会の田舎者」や「職業欄」には、思わずニヤッとさせられましたし、ライブでもとても印象的だった「Honey you」のようなバラード、ビール賛歌「ラブ&ビール」など、一曲一曲にとても味わいがあり、生き生きしています。

 ストリート系のギター二人組たちを巷で何人も見かけますが、そういう人たちは、できれば MOJO HOUSE のような実力派アーティストを手本にしてもらいたいと思います。

 

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