♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯         オタルナイ・レコード提供          浜田隆史の音楽情報誌          『ライブ・ラギング』            <VOL.6>         (2003年10月1日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動している、ラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ====================================================================== ■はじめに  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。  また久しぶりのメールマガジン。昌己μさんの札幌・小樽公演のお手伝いや、数度の自分のライブがありました。これから、秋の本州ツアーが二回も組まれていますので(予定は最後の方にあります)、本州のみなさんとはどこかでお会いできる機会もあるのではないかと思います。がんばりますのでよろしく! ====================================================================== ■ 新作CD『ライブ・ラギング2』順延のお知らせ  以前からお知らせしている『ライブ・ラギング2』(OTR-015、予価2000円)ですが、諸事情のため11月の「秋の本州ツアー」に間に合わせることはできなくなってしまいました。そのかわり、11月のツアーの様子を録音し、それも含めて年内までにより良い選曲をすることにします。今のうちに、入れて欲しい曲がございましたらリクエストをお願いします。  ご期待の皆様には申し訳ございませんが、どうか今しばらく時間をいただきたいと思います。 ====================================================================== ■ 新作CD『赤岩組曲』予告  『赤岩組曲』(OTR-017、予価2500円)は、『夏の終り』以来2年ぶりのスタジオ録音で、今月中の発表を目指しています。15年前の「アイヌの星」に次ぐ本格的な連作で、北海道小樽市赤岩海岸を題材にした「赤岩組曲」全14曲を収録します。以前からお知らせしていた上記のライブ盤の予定を遅らせて、必ず秋のツアーまでに間に合わせるつもりです。どうかよろしくお願いします。  なお、なぜ「OTR-016」ではないかというと、この番号は覆面シンガーのマキシシングル用に空けているからです(いつまで経っても発表されない不遇の作品...)。 ====================================================================== ■ 気になる音楽情報 D  何とロシア出身のラグタイマー、アレェクスェイ・ルミィヤンツェフ(Alexei Rumiantsev, 愛称 Grandpa)さんが、東京や横浜を中心に活発なライブ活動を行っています。奥さんの裕美・ルミィヤンツェヴァさんとともに、デュオやバンドで活躍されています。プロモ用のムービーファイルを見せていただきましたが、素晴らしいモートンスタイルの演奏で、私は一発でファンになってしまいました。自分の本州ツアーの直前、10/30の横浜でのライブを見に行く予定で、今からとても楽しみです。  ピアノによる本格的なラグタイムは、なかなか聴く機会がないのはご存じの通りです。もし私が首都圏に住んでいたら、多分毎日入り浸り状態のはず。ラグタイムに少しでも興味のある方は、ぜひ彼らのご機嫌なラグタイムを楽しんで下さい! Grandpa さんのホームページ http://homepage3.nifty.com/grandpasragtime/index.htm ====================================================================== ■ 好きなアルバム E  ここでは、最近聴いて好きになったアルバムを幅広くご紹介したいと思います。今回は、「好きなCD」の再録です。 ◎ ジャーニー JOURNEY /亀工房(Kame-Kobo Music KKM-002、2003年)  私の生涯の友人でありギターライバルでもある前澤勝典くん(アコースティック・ギター)と、奥さんの朱美さん(ハンマーダルシマー)のデュエット・バンド、亀工房。「過去の共演者ご紹介」でもご紹介しています。  これは、前作「マイ・タートル・イマジネーション」(2001年)から二年ぶりの新作。亀工房は、その二年間の音楽的遍歴と成長を最高の形で示してくれました。  私は確かに亀工房の友人で、前作に続き今回のアルバムの録音作業にも参加しているため、いわば身内と言ってもいいかも知れません。しかし、このアルバムの素晴らしさは普遍的なもので、一聴すれば多くの人が認めると思います。私は自信を持ってあらゆる人にお勧めします。  全15曲、半数がアイルランドの曲という点は前作とほぼ共通しますが、演奏そのものや編曲に、遊び心や意外性、そして余裕のようなものを感じます。これはアルバム全体を通したスムースな流れにも繋がっていて、明らかに着実なライブ活動の積み重ねによる音楽的成長の現れでしょう。「早春賦」「クラリネット・ポルカ」のような幅広い選曲も彼らの魅力で、アレンジセンスにさらに磨きが掛かった印象です。また、初めてデュオとしてのオリジナル曲が2曲(「小道の向こうに...」「ジャーニー」)収録されているのが特筆すべきです。特にタイトル曲は、普通のアイリッシュバンドとは一線を画する彼らの新境地を示す傑作だと思います。そして、メンバーのソロ曲も、引き込まれるような美しさを持っています。  演奏や録音は、前作でのありのままの臨場感やピーク感を抑えて、音をじっくりと作り込んでいるため、より透明感に溢れた聴きやすい作品に仕上がっています。  亀工房の、星のきらめきのように美しい音色は、どちらも鉄の弦による瞬間的ピークと減衰を持つ楽器(撥弦のギターと打弦のハンマーダルシマー)の組み合わせにもその秘密があります。これは、すんなり聴けてしまうため気づかない人もいるかと思いますが、他のアイリッシュバンドでは意外になかなか見られないのです。賛辞を寄せているカナダの偉大なギタリスト、ドン・ロスの「Their sound is individual, fresh and unique」(ライナーより引用)という言葉は、改めて私もその通りだと思います。この独特な響きの良さは、例えば車で移動中にカーステレオで聴いても(まさにジャーニー?)良いと思います。  ジャケットも素晴らしく、私は最初特殊ジャケットかと見間違えたくらい、前澤一家を描写した切り絵が美しいのです。彼らを直接知る人は、「あっ、なるほど! これがあの子ね」と思わず口元が緩んでしまうでしょう。  前作が初々しいみずみずしさを示す若葉の魅力だとすれば、新作は枝葉を着実に伸ばし、よりしっかりと大地に根を張った作品であることが、いろんな意味ではっきりと感じられるのです。  私は、素晴らしい音楽家、亀工房の友人であることを誇りに思います。 (亀工房ホームページ) http://www7.ocn.ne.jp/~kamekobo/ ====================================================================== ■ 全く音楽と関係ない(?)話題 D ◎ 阪神の優勝  ああついに、ついに18年間虐げられてきた阪神ファンが報われました!ホームページではあまり触れていませんでしたが、私は学生時代からの阪神ファンです。正直な話、「今世紀中の優勝はムリ」と言われてその通りになったときは、こりゃダメだなと感じていました。星野監督は本当に偉い。ナゴヤドームではなく「この甲子園で胴上げしたかった」という言葉に泣けました。  ビールかけは録画しましたのでいつでも(18年後でも)見られますが、また来年再来年と勝ち続けて欲しいです。次は、強い巨人と素晴らしい優勝争いというのが夢ですが、まずその前に日本シリーズの制覇といきたいものです。 ◎ 電子出版本の執筆  現在、新しいCDの製作と平行して、本の執筆にはまっています。音楽業界や歌詞の世界などの気になる用語をピックアップして、独自の解釈を綴るという内容です。アンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』の音楽版という所です。遅くとも年内には、「森の休日社」(http://www.morino-kyuzitusya.com/)で電子出版本として取り扱っていただく予定です。お楽しみに。 ◎ 投げ銭活動の不調  今年ほどいろんな事があった年はありませんでした。イラク戦争、SARS、小樽運河のガス灯工事、引っ越し、記録的冷夏、台風10号の直撃、米や野菜の不作、阪神の優勝、そして十勝沖の大地震。阪神の優勝以外は、投げ銭活動に悪い影響を与えたことばかりでした。運河にいらっしゃるお客様は激減し、今年の投げ銭活動はどうも不調に終わりそうです。一応これが私の本職なので、何とか生きるためにギターを弾き続けています。もう今年のストリート期間は残り少ないですが、もし小樽運河にいらっしゃることがあれば、どうぞ恵んでやる気持ちでお金を投げて下さい。 ====================================================================== ■ライブ情報など  秋の本州ツアー、しかも二回!  春の本州ツアー同様、みなさんの暖かいご支援をよろしくお願いします。  ご都合のよろしい方は、是非私のライブを楽しんでください。 ★ 10月12日(日)16:00〜 ソロで40分ほど  小樽・すかんぽ  【料金】無料(ただし、お店のためにもワンオーダーはお願いします)  【問合先】011-741-3741(Jack In The Box)  【一言】音座なまらいぶ小樽2003へ初参加! ★ 10月31日(金) 18:30開場 19:00開演 『音楽十字路企画 ラグタイムギター VS タンゴギター』 東京 東中野・中野教会  【出演】浜田隆史(ギター)/飯泉昌宏(ギター)  【料金】2500円(前売・当日とも、全自由席)  【問合先】048-885-4139(いいずみ)  【一言】ラグタイムとタンゴ、夢の共演! ★ 11月1日(土) 14:00頃〜  インストア・ライブ  千葉 ロックイン柏(新星堂)前  【出演】浜田隆史(ギター)/北村昌陽(ギター)  【料金】無料  【問合先】(ロックイン柏店)tel : 04-7164-8770  【一言】ラグタイム・ギターの共演! ★ 11月1日(土) 18:00開場 18:30開演  千葉 新柏・キッチンパタータ  【出演】浜田隆史(ギター)/北村昌陽(ギター)  【料金】3000円(1ドリンク付き)  【問合先】(キッチンパタータ)tel : 04-7166-2383  【一言】上記に引き続き、ラグタイム・ギターの共演! ★ 11月2日(日) 19:30〜  東京 国分寺・クラスタ  【出演】浜田隆史(ギター)/覆面シンガー(ギター&ヴォーカル)  【料金】2000円 (+1オーダー)  【問合先】(クラスタ)TEL・FAX 042-326-8184 PHS 070-5573-3734  【一言】早めのご予約をお勧めします! ★ 11月3日(月、祝) 14:30開場 15:00開演  横浜 ヤマハ横浜店3階サロン  主催:株式会社ヤマハミュージック横浜 横浜店  【出演】浜田隆史(ギター)/Sketch(ギター)  【料金】前売 2000 円、当日 2500 円  【問合先】(益田)sketch@peach.ocn.ne.jp  【一言】どちらもラグタイム・ギターが得意。見逃せない! ★ 11月6日(木) 18:30開場 19:00開演  名古屋・ウエスト・ダーツ・クラブ  【出演】浜田隆史(ギター)  【料金】前売2000円、当日2500円(+1オーダー)  【問合先】052-779-0186(ウエスト・ダーツ・クラブ)  【一言】はじめて完全ソロで、いろんな曲を思う存分演奏します! ★ 11月7日(金) 18:00開場 19:30開演  奈良・大和高田 SCAR FACE(スカーフェイス)  【出演】浜田隆史(ギター)  【料金】1500円(1ドリンク付)  【問合先】0745-53-5288(スカーフェイス)  【一言】お席が限られていますので、お早めにご予約をお願いします! ★ 11月8日(土) 19:00〜  大阪 摂津市「カフェテラス 讃」(JR千里丘駅下車3分)  【出演】浜田隆史(ギター)/ROOTS[平野有希(ヴァイオリン)と天満俊秀(ギター)]  【料金】2000円(+1オーダー)  【問合先】06-6386-7325 (カフェテラス讃)/06-6386-6384(office ROOTS)  【一言】アイリッシュ・ユニットROOTSとのジョイント・コンサート! ★ 11月9日(日) 20:00〜  三重 津市・異時輪摩(IZIRINMA)  【出演】浜田隆史(ギター)/野田悟朗(12弦ギター)  【料金】投げ銭  【問合先】(野田悟朗さん)nodagoro@jp-k.ne.jp  【一言】素晴らしい即興ギタリスト、野田悟朗さんとのジョイント・ライブ! ★ 11月20日(木) 19:00〜 2ステージ  神奈川県 葉山・レストランDON  【出演】浜田隆史(ギター)/AKI(ギター)  【料金】2000円(2ドリンク付き)  【問合先】Tel.0468-57-3436 Fax.0468-57-3369(レストランDON)  【一言】今、乗りに乗っているAKIさんと共に、素敵な夕べを演出します! ★ 11月21日(金) 18:30開場 19:00開演  東京 築地・兎小舎(うさぎごや)  【出演】浜田隆史(ギター)/前澤勝典(ギター、バリトン・ギター)  【料金】前売2500円、当日2800円  【問合先】(浜田)tel : 0134-24-9620/(兎小舎)tel : 03-3545-5613  【一言】亀工房のギタリスト・前澤くんとのジョイント・ライブ!  ではまた。 ====================================================================== 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船2-12-5 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ ======================================================================