♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯         オタルナイ・レコード提供          浜田隆史の音楽情報誌          『ライブ・ラギング』            <VOL.8>         (2003年11月18日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動している、ラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ====================================================================== ■はじめに  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。  今回のメールマガジンは、今年最後の本州ツアー直前特集号です。東京・神奈川のみなさん、応援よろしくお願いいたします! ====================================================================== ■ 秋の本州ツアーの想い出@  10月30日〜11月9日まで、本州のあちこちでライブをやりました。おかげさまで、今回のツアーは過去最高の盛り上がりでした。お世話になった方々、そしてお越しいただいたお客様に、改めて感謝いたします。  ここでは、ツアーにまつわる想い出話やコメントを書いていこうと思います。このコーナーは、少し書き足してホームページにも載せる予定。 ★ 10月30日(木)横浜・KING’S BAR(Alexei Rumiantsev のライブに飛び入り)  この日は、羽田空港から横浜まで直行して、今話題のロシア人ラグタイム・ピアニスト、Alexei さん率いるトリオ演奏を堪能しました。ジェリー・ロール・モートンのスタイルで、端正かつ軽快なラグやスイングを聴かせてくれる、素晴らしいピアニストです。奥さんの裕美さんのヴォーカル、寺島さんのコルネットも素晴らしく、もうずっと聴いていたい気分でした。光栄にも、数曲私もギターで共演させていただき、夢のようなひとときでした。あのSketchさんも一緒に鑑賞しました。これ以上ないくらい理想的なツアーの始まりです。 ★ 10月31日(金)東京・中野教会(with 飯泉昌宏)  途中、TABのオフィスに寄ってご挨拶。その後、道に迷いながら中野教会へ。飯泉さんは日本のタンゴギターの俊英で、リハを聴いているだけで圧倒される、密度の濃い音楽。特に初期のタンゴは、一般に思われているようなステレオタイプのものではなく、より自由な表現の幅を持っていることを再発見しました。また、飯泉さんの叙情的なオリジナル曲の数々にも感動しました。ラグとタンゴ、そしてクラシックの近親関係を検証する、歴史的にも希なライブだったと思います。最後に共演いただいたカントリーの曲では、私が珍しく弦を切るほどの熱演! また機会があれば是非ご一緒したいです。 ★ 11月1日(土)千葉 新柏・キッチンパタータ(with 北村昌陽)  北村さんとはこれで二度目の共演。同じラグタイマーでも、北村さんはストリング系のノリを重視した、からっと明るいプレイで楽しませてくれる、日本には希な本格的ラグタイム・ギター奏者です。最初は柏の新星堂前でのインストア・ライブ。お客様の目が心地よい。やはり見られると投げ銭魂が燃えてきます。続いて新柏のレストラン、キッチンパタータでの演奏。ここはお料理がまたおいしいのです。戦うオヤジの応援団の山下さんはじめ、多くの皆さんのご支援を受け、今年も素晴らしいライブになりました。終演後は誰からともなくナツメロ大会になってしまい、陽水とジョン・デンバーの曲に涙しました。  続く! ====================================================================== ■ 気になる音楽情報 F  私とも共演したことがある、栃木県のフィンガースタイル・ギタリスト、小川倫生くんの最新第三作『Night Jasmine』が11月末に発売されるそうです。収録曲のうち、「アストロノーツ Astronauts」は「アコースティック・ギター・マガジン17」で紹介されています。この曲は繊細かつ大胆、特殊奏法の使い方にも音楽的な必然性を感じ、ギタリストとしてだけでなく、作曲家としての新境地を切り開いています。  この新作の発表がとても楽しみです。 (小川倫生くんのホームページ) http://www.media-choir.com/greenwind/ ====================================================================== ■ 好きなアルバム G  ここでは、最近聴いて好きになったアルバムを幅広くご紹介したいと思います。 ◎ SIDESHOW / アサイラム・ストリート・スパンカーズ (BUFFARO RECORDS BUF-113、2003年)  北村昌陽さんのお家に泊めてもらった際、紹介された一枚の海賊版ライブCD。何とも心地よくノリノリで、狂気すら感じるジャグ・バンド風演奏。これ、誰? それが今回ご紹介する、今話題のバンド、アサイラム・ストリート・スパンカーズです。さっそく私も虜になってしまいました。  テキサス州オースチン出身、クリスティーナ・マーズ、ワモ、そしてスタンリー・スミスが中心となった、総勢8人の大所帯バンド。その音楽性は雑多な方向性を感じますが、基本的にはアーリージャズやブルースのような、まさにジャグバンドの特質を、現代風にユーモラスにアレンジしたものだと思います。1999年のアルバムは、あのボブ・ブロズマンがプロデュースしていることにも注目。ともかく、私のようなラグタイム好きには、理屈抜きで楽しめる音楽です。個人的には、トラッド・パンク・バンドのポーグズやブレイブコンボあたりも思い出してしまいました。  今年の6月の来日公演は、どこも大入り満員だったそうです。こういうアコースティックな音楽が流行るなら、ラグタイムは絶対流行らないということもありません。いや、ぜひ流行らせましょうよ。  このCDはベスト盤ですが(ジャケットが面白すぎる)、多分オリジナル・アルバムも全部買ってしまうことになるでしょう。 ====================================================================== ■ 全く音楽と関係ない(?)話題 F ◎ 本の執筆  ホームページでもお知らせしていますが、私は現在『ミュージシャンのためのスットコドッコイ辞典』という本を執筆している最中です。  この本は、皮肉屋の辞典ともいわれる『悪魔の辞典』(1881-1906)に影響を受けています。作者のアンブローズ・ビアスはアメリカ人で、人種差別的なネタや宗教や権威主義がらみのおちょくりなど、もう危ないこと書き放題。例えば「アフリカ人」という項目には「名 白人に投票する黒人だけは、上品にこう呼んでやってもよい(訳注・原文はもっと差別的です)」とあります。最近訳を終えた筒井康隆も断筆宣言までしたことのある強者なので、私はそこまで危なくはしないつもりです。初めて書いた本でいきなり断筆なんてナンセンスですから。  そもそも、この手のユーモア本をまじめに取るのが間違っています。この本は、ものにはいろいろな見方があるものだという、人生の裏参考書として受け取るのが正しいと思います。日本人は本の読解の点でもまじめすぎるので、もう少しガス抜きをしないといけないかも。さあ、今、私の気分を害するような言動をする人は、飛んで火に入る夏の虫。匿名でネタにしてしまうので要注意(?)。 ====================================================================== ■ライブ情報など  最後の本州公演直前です。神奈川、東京の皆さん、この機会をお見逃しなく。  ご予約は直前までメール(otarunay@yahoo.co.jp)で承ります。 ★ 11月20日(木) 19:00〜 2ステージ  神奈川県 葉山・レストランDON  【出演】浜田隆史(ギター)/AKI(ギター)  【料金】2000円(2ドリンク付き)  【問合先】Tel.0468-57-3436 Fax.0468-57-3369(レストランDON)  【一言】今、乗りに乗っているAKIさんと共に、素敵な夕べを演出します! ★ 11月21日(金) 18:30開場 19:00開演  東京 築地・兎小舎(うさぎごや)  【出演】浜田隆史(ギター)/前澤勝典(ギター、バリトン・ギター)  【料金】前売2500円、当日2800円  【問合先】(浜田)tel : 0134-24-9620/(兎小舎)tel : 03-3545-5613  【一言】亀工房のギタリスト・前澤くんとのジョイント・ライブ! ★ 12月11日(木) 21:00開演  札幌 キャッチボール・バー「洛陽」 (札幌市中央区南2条西1丁目 75松井ビル地下B1)  【出演】浜田隆史(ギター、歌)  【料金】1500円(+ワンオーダー)  【問合先】(洛陽)tel : 011-251-4530  【一言】『誕生日コンサート』です。祝ってもいいという人はお気軽に。  ではまた。 ====================================================================== 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船2-12-5 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ ======================================================================