♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯        オタルナイ・レコード提供         浜田隆史の音楽情報誌         『ライブ・ラギング』          <VOL.17>       (2005年2月1日発行) ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯  浜田隆史:  北海道小樽市を拠点に活動しているラグタイム・ギタリスト。  自主制作CDを多数発表している他、1999年に「TAB Guitar School」から『クライマックス・ラグ』のCDと楽譜集を発表、ラグタイム・ギターの第一人者として評価されました。多数のオリジナル曲の他、スコット・ジョプリンなどのピアノ・ラグをギターにアレンジしたものが十八番です。 ======================================================= ■はじめに  前号(16号)から一ヶ月も経っていませんが、前回までは全然決まっていなかった、私の春の本州ツアーの企画が具体化してきました。この号はそれに関するお知らせも含めてお伝えします。  このメールマガジンは、「Yahoo! eグループ」またはBCCで配信されています。今まで電子メールで交流のあった方にお送りしていますが、もし不要な方は、お手数ですがこのままご返信ください。次回からは配信されません。 ======================================================= ■ 気になる音楽情報 (17) ★ボブ・ミルン来日のお知らせ http://www.bobmilne.com/  アメリカのデトロイトを拠点に活躍する、ベテラン・ラグタイム・ピアニスト、ボブ・ミルン(Bob Milne)さんが3月後半に来日します。    3/26 宮城県河南町[詳細は分かり次第明記]    3/29 沖縄県名護市[同上]  さらに「日本ラグタイムクラブ」が、名古屋でコンサートを企画。アメリカの本格的な ragtime, boogie-woogie, stride piano に触れる絶好の機会です。ご予約等は浜田宛にメールをお願いします。(詳細はこのメルマガの一番最後にあります)。 ======================================================= ■ 好きなアルバム (18)  ここでは、私の好きなアルバムを幅広くご紹介したいと思います。 ◎ 20/20/ザ・ビーチ・ボーイズ(東芝EMI TOCP-53175、1969年) 1.恋のリバイバル/2.アイ・キャン・ヒア・ミュージック/3.青空のブルーバード/4.ビー・ウィズ・ミー/5.オール・アイ・ウォント・トゥ・ドゥ/6.ザ・ニアレスト・ファーラウェイ・プレイス/7.コットン・フィールズ/ 8.アイ・ウェント・トゥ・スリープ/9.タイム・トゥ・ゲット・アローン/10.ネヴァー・ラーン・ノット・トゥ・ラヴ/11.アワ・プレイヤー/12.キャビネッセンス/13.ブレイク・アウェイ/14.セレブレイト・ザ・ニュース  やばい、シャレにならん...前号に引き続き、ビーチボーイズを取り上げなければいけないほど、今の私はビーチボーイズ関連アルバムばかり、むさぼるように聴いています。誰か止めて...  今までは『シャット・ダウン』(1963)から『ワイルド・ハニー』(1967)まで、少し飛んで『サーフズ・アップ』(1971)、そしてリバイバル後の『偉大なる15年』(1976)から『LA』(1979)までを持っていましたが、特に彼らの混迷期と言われる1967-75年までの作品は、一般的評価の低さなどから買う勇気がもてず、あまりチェックしていなかったのです。  しかし例の『スマイル』を聴いてから、私の中でビーチボーイズ熱が再燃(というか大爆発)してしまい、これはいい機会だと思って、最近この『20/20』(1969)を購入。一聴して、その素晴らしい出来に驚いてしまいました。ハードなロックあり、心洗われるようなバラードあり、彼らならではのポップなコーラス・ワークあり、『スマイル』の曲もあり。確かにアルバムとしての統一感はありませんが、バンドの運営がうまく行っていなかったとはとても思えない、充実した内容です。同時期の他のロック・バンド(例えばビートルズやCCRなど)と比べても、劣っている要素があるとは思えません。  ブライアン・ウィルソンが音楽活動に少ししか関与しなくなってしまい、カールをはじめ他のメンバーが力を合わせて、何とかいいものを作ろうとしたのがよくわかります。しかし、こんないいアルバムですらあまり売れなかったらしく、いやはや、大変な時代だったと思います。ボーナス・トラックのシングル曲13も、あと一押しあったらヒットしていたと思われる、素晴らしい曲でした。  お決まりのベスト・アルバムを聴いているだけでは決して知り得ない、彼らのたくましい音楽性を知ることができました。  これは全ての音楽に言えることですが、その曲がいい曲かどうかの評価は、人が決めるものではありません。自分が聴く以上、当たり前ながら自分がいいと思ったものがいい音楽なのです。私にとっては、35年も前のアルバムが発売当時ヒットしたかどうかなど、今さら関係ありません。  「混迷期の作品」「ブライアンの不調」「セールス的には不振」という位置づけが、このアルバムの音楽的評価や今の売れ行きに、必要以上にマイナスに働くのだとしたら、とても残念なことです。  私はお勧めします! ======================================================= ■ インターネットの話題二件 ★1.ブライアン・ウィルソンのホームページ http://brianwilson.com/  なんかシツコイといわれそうですが、またまたブライアン・ウィルソンの話題を。彼のホームページでは、ここでしか聴けない「On Christmas Day」という曲など、クリスマス関連の曲などが聴けます。また、『スマイル』に参加した彼のバンドのチェロ奏者 Markus Sandlund が、あのスマトラ地震により、タイのプーケットで行方不明になっているようです。ブライアンがNBCのツナミ被害救援番組で、彼に捧げるように代表曲「Love and Mercy」を歌っているビデオもホームページで公開されています。これにはまた泣かされてしまいました。 ★2.インターネット・ラジオでラグタイムを24時間聴こう! http://www.live365.com/  インターネット・ラジオは、私も今まで注目していなかった分野でしたが、調べてみると、24時間ラグタイムを止めどなく流し続けているという、夢のようなインターネットラジオが二種類ありました。「Elite Syncopations」「Rocky Mountain Ragtime」の二つで、どちらも Live365.com という世界最大のラジオ・ネットワークの中にあります。  音質はせいぜいFMモノラルかAMステレオ程度ですが、いつでも飽きることなく楽しめます。このラジオ局を聴くには、セキュリティー・ソフトを使っている人は広告制御を調節する必要があります(私は結構苦労しました)。  なお、週一のプログラムでは、Jack Rummelの番組「Ragtime America」(http://www.kgnu.org/)と、David Reffkinの番組「The Ragtime Machine」(http://www.kusf.org/)がお勧めです。  インターネットに繋げているラグタイム好きは、ぜひお試しあれ。 ======================================================= ■ 音楽と全く関係ない話題(15)  自分でも変だと思うのですが、私はどうやら映画嫌いのようです。十年近くの間、映画館に入ったことがほとんどありません(例外は、キューバ音楽のドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を見に行った事)。音楽仲間からは「浜田くん、なんで映画嫌いなの?」と詰問されることもあります。TVなら結構見るのですが。  例えばチャップリンのような、私が見たいと思う映画が少ないのは確かです。CGみたいな映像技術にだまされに行くのは気が進まないし、人の不幸(例えば戦争や不治の病など)を殊更にネタにしたような映画は見たくありません。  かといって日常を切り取ったようなあっさり味の映画も退屈だし、SFやアニメを見に行く年齢でもないし(昨年末ついに40才になりました)。昔はまあまあ見ていたアクションやパニック映画も、何かと犯罪や災害の多い今日ではシャレにならないような気がして、きっぱり見なくなりました。  わざわざ映画館まで見に行くのが面倒くさいというのも理由の一つ。音楽アルバムなら、せいぜい拘束時間は一時間ですみ、仕事しながらでも聴けますし、本は気が向いたときに少しずつ読めますが、映画は一度に2時間以上もかけて集中することを求められます。これが面倒。  あれ? そうすると、私のコンサートに行くのが面倒とか人に言われたらどうしましょう? それは困りますね。やっぱり、いいものなら見に行かなくては...。  お勧めの映画があれば、ご教授いただけると幸いです。 ======================================================= ■ライブ情報など  現在までにわかっている「春の本州ツアー」の予定をお知らせします。未定のものは載せていません。次号までには、全ての予定が決まっていると思います。 ★ 3月24日(木)20:30〜 オムニバス・ライブ 東京 代官山・フーチークーチー http://www1.tmtv.ne.jp/~hoochie/  【出演】浜田 隆史/小川 倫生/一 卓嗣  【料金】1,500円  【問合先】(フーチークーチー)tel : 03-5489-3728/kkm@tmtv.ne.jp ★ 3月25日(金)開場:19:00、開演:20:00〜 ジョイント・ライブ 栃木・CAFE饗茶庵(きょうちゃあん)別館(HANARE) http://www.tochinavi.net/shop/shop1.shtml?s=847  【出演】浜田 隆史/小川 倫生  【料金】3,000円(1drink付) 当日:3,300円  【問合先】(CAFE饗茶庵)tel : 0289-60-1610/kyochaan@bc9.ne.jp ★ 3月26日(土)開場:18:00、開演:19:30〜 ジョイント・ライブ 栃木 宇都宮・カーブ(CARB cafe+please) http://www.tochinavi.net/shop/shop1.shtml?s=2434  【出演】浜田 隆史/小川 倫生  【料金】3,000円(1drink付)  【問合先】(CARB cafe+please)TEL:028-636-9036/FAX: 028-636-9036 ★ 3月29日(火)19:30〜 ソロ・ライブ 東京 国分寺・クラスタ http://www.classta.com/  【出演】浜田隆史  【料金】2,000円(+1オーダー)  【問合先】(クラスタ)TEL & FAX : 042-326-8184/classta@manager.interq.or.jp ★ 3月30日(水)20:00〜 Alexei & Hiromi のゲストとして 東京 新橋・レッドペッパー http://www31.ocn.ne.jp/~redpepper/  【出演】アレクセイ・ルミヤンツェフ(ピアノ)/裕美・ルミヤンツェバ(歌)  【ゲスト】浜田 隆史(ギター)  【料金】2,000円(+1オーダー)  【問合先】tel: 03-3574-6067(RED PEPPER) ★3月31日(木) 19:00〜 Bob Milne のゲストとして Bob Milne Ragtime and Boogie-woogie Piano Concert 名古屋・Jazz 40/30 http://www.paw.hi-ho.ne.jp/jazz40-30/index.htm  【出演】Bob Milne(ピアノ)  【ゲスト】浜田隆史/他、日本ラグタイム・クラブ有志  【料金】2,500円(1ドリンク付き)  【問合先】(浜田)tel : 0134-24-9620/otarunay@yahoo.co.jp  寒さに負けず、がんばりましょう。ではまた。 ======================================================= 発行者:浜田隆史 〒047-0021 小樽市入船2-12-5 tel & fax : 0134-24-9620 e-mail:otarunay@yahoo.co.jp 「オタルナイ・レコードのホームページ」 http://www.geocities.jp/otarunay/ =======================================================