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12.2006年11月5日(日) デヴィッドさん帰国!

昨日のお酒があまりおいしくて、いつも一杯しか呑まないビールを二杯呑んでしまったデヴィッドさんですが、
この日はむしろいつもより早めに起床。
私は飛行機の時間を読み違えていて、朝は思っていたより少し余裕があることがわかり、
一時間チェックアウトを延長しました。
そしていつものゆっくりとした朝食。やはりこの辺はアメリカ的なものを感じます。

そして、新千歳空港へと向かいます。


(例によって慌ててしまったためか、この日の写真はこの札幌駅でのショット一枚...!)

途中のJR車窓から垣間見える北海道の原始林に、
デヴィッドさんは「これが見たかったんだよ!」といわんばかりに身を乗り出していました。

新千歳→成田→ロサンゼルスという乗り継ぎ空路。私は成田まで見送りに行きたかったのですが、
成田への飛行機はユナイテッド航空と全日空のコードシェア便で、海外の旅客で一杯だったらしく、
予約が取れなかったのです。
そのため、私は新千歳空港で見送ったのでした。

憧れの作曲家との初めての出会い、決して楽ではなかったツアーの道程、感動的な演奏、京都での観光、
新間英雄さんなど懐かしい人との再会など、いろんな事が頭を駆けめぐりました。
この旅を通じて、今まで憧れでしかなかった空想上の人との人間的な繋がりができました。
普通の人間と違う才能と視点を持ってはいるものの、私にはデヴィッドさんがどこにでもいる普通のおじさんのように
身近に感じられました。

時には空振りっぽい冗談を言う、飾り気のない気さくな人。
しかしアメリカが抱える諸問題には目を背けず、熱っぽく自分の意見を言う人。
芸術家なのに全然気取らず、頼みもしないのに「これ見ろ」とばかりに日記を開く人。
「キミは本当に私によくしてくれた、ありがとう」という言葉に感激して、別れのときは笑顔でと思っていたのに、
やはり泣いてしまいました。

デヴィッドさんはこうして帰国したのでした。

その後、デヴィッドさんから無事にアメリカに着いた旨のメールをいただき、
これでやっとツアーの全旅程が終了したのでした。
ここで改めまして、ご来場いただいた皆さん、日本ラグタイムクラブをはじめとしたスタッフ、
ご協力いただいた皆さんに心から感謝したいと思います。

どうもありがとうございました!
また機会がありましたら、よろしくお願いします。

(完)

 

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