日本ラグタイム・クラブCD

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★ ザ・フェバリット 〜日本ラグタイムクラブCD Vol.2〜  NEW!!
  
The Favorite ----- Japan Ragtime Club CD Vol.2 ------ [OTR-021] (2007) ¥2,000(税込)

  

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曲目:  * 第一楽節のデモ(MP3ファイル)/一人につき一ファイル

 1. The Favorite (Scott Joplin) /榎本 里佳 (ピアノ)
 
2. Echo of Spring (Hammed, Williams, Smith) /榎本 里佳 (ピアノ)
 
3. Oh! You Angel (Ford T. Dabney) /榎本 里佳 (ピアノ)
 
4. Whoa! You Heiffer (Al Verges) /榎本 里佳 (ピアノ)
 
5. Maple Leaf Rag (Scott Joplin) /川合 ケン (ウクレレ)
 
6. The Alaskan Rag (Joseph F. Lamb) /草野 元 (ピアノ)
 
7. The Entertainer (Scott Joplin) /草野 元 (ピアノ)
 
8. Gladiolus Rag (Scott Joplin) /佐藤 博 (ギター)
 
9. Ragtime No.3 (設樂 健) /設樂 健 (ピアノ)
 
10. Maple Leaf Rag (Scott Joplin) /菅生 直樹 (ピアノ)
 
11. X. L. Rag (L. Edgar Settle) /菅生 直樹 (ピアノ)
 
12. American Beauty Rag (Joseph F. Lamb) /中岡 ひろみ (ピアノ)
 
13. Maria Antonieta Pons (David Thomas Roberts) /中岡 ひろみ (ピアノ)
 
14. Evergreen Rag (James Scott) /中島 玲奈 (ピアノ)
 
15. Harlem Rag (Tom Turpin) /中島 玲奈 (ピアノ)
 
16. 初めてのキス(浜田 隆史) /浜田 隆史 (ギター)
 
17. For Teresa (David Thomas Roberts) /浜田 隆史 (ギター)
 
18. Roberto Clemente David Thomas Roberts /室町 一攻 (ピアノ)
 
19. Elite Syncopations (Scott Joplin) /吉村 真奈美 (ピアノ)
 
20. Original Rags (Scott Joplin) /吉村 真奈美 (ピアノ)

 
「究極のラグタイム・アルバム!」

 「日本ラグタイムクラブ」(事務局 室町一攻)の会員が演奏するラグタイムを収録した、
 オムニバス・アルバムの第二弾。CD制作はオタルナイ・レコードです。

 初期のラグから新しいラグまで、たっぷり74分収録のラグタイム集。
 過去発表された日本のラグタイム・アルバムの中で、たぶん最長の部類だと思います。
 キャッスル・ジャズ・バンドのピアニスト、榎本さんを筆頭に、
 ラグタイムへの愛情に満ちた各々の演奏は、すべての音楽ファンにお勧めです。

 私の参加曲は二曲。初めてのキス は割と長い新作ラグ。
 
For Teresa はデヴィッド・トーマス・ロバーツの初期のラグで、CDには未収録の逸品。

 ピアノ・ラグが多く入るのも、ラグタイム・ファンにはうれしい限り。
 
Vol.1Maple Leaf Rag同様、よろしくお願いします。

 アメリカの通販サイト、「CD Baby」にも登録されました(こちらはライナーノーツが英語版)。
 http://cdbaby.com/cd/japanragtime

 本場アメリカのレビューサイト「Ragtime Music Reviews」(by Jack Rummel)にて、
 光栄にもご高評をいただきました[
This month's reviews]。(07.5.15
 
http://www.ragtimers.org/reviews/

(ジャック・ランメルさんのレビュー、翻訳:浜田 隆史)
  ラグタイムは、ヨーロッパ大陸の向こう側に肥沃な土壌を発見して大西洋を越えた、移住の長い歴史を持ってきました。ラグタイムはそのいくつかの起源を ヨーロッパの音楽形式に求めているので、私たちはそこでの多くのアーティストたちがこの形式をマスターしていたことに特に驚きません。

 ラグタイムの太平洋を横断する動きはもっと最近の現象ですが、それは日本で安定した根を生やしているように思えます。伝統的な日本の音楽には、ラグタイ ムと共通するものはほとんどありませんが、しかしこのレコーディングには11人のソロ・アーティストが収録されています。そしてそのパフォーマンスの総体 的なレベルはあなたを仰天させるかも知れません。CDの音質はとても良いです、しかしここではアップライトとグランド両方でいろんなピアノが登場していま す。いくつかのピアノは他のものより良く聞こえます。全ての繰り返しが見られ、そしてほとんど変奏がありません。

 日本ラグタイムクラブは2001年に設立され、浜田 隆史がこの録音の案内役になっています。彼のデヴィッド・トーマス・ロバーツの作品への愛情は、Maria Antonieta Pons、For Teresa、Roberto Clemente といった曲があることからもわかります。これらの曲はすべて、たいていよく知られている古臭い曲目のものに、良いコントラストを提供しています。このアルバムは、榎本 里佳の力強い演奏で始まります。ここで我々は、活発できらめくようなタイトル曲、明るく軽やかな「Echo of Spring」、速くクリアな「Oh! You Angel」(A楽節は特に正確です)、そして大はしゃぎの「Whoa! You Heiffer」を聴くことができます。次は、川合 ケンのウクレレによる「Maple Leaf Rag」の驚くべき演奏です。これを聴くだけでもこのCDを買う価値があります!

 草野 元の堂々とした「Alaskan Rag」と気楽な「The Entertainer」が続きます。前者は、酒場のセッティングを思わせるいくぶん調律の狂ったピアノによってやや損なわれています。佐藤 博が続き、クラシックな音のギターで「Gladiolus Rag」を演奏しています。これは複雑な編曲の、賞賛に値する演奏です。設樂 健は、彼の「Ragtime No.3」のピアノ演奏を巧妙に挿入しています。これは稲妻のように早く、いくぶんむらのあるぼかしで、幸いにも短編です(0:58)。次の菅生 直樹で方向性が戻り、彼はストレートな「Maple Leaf Rag」と楽しい「X. L. Rag」を選曲しています、しかしレガートは乏しいです。

 ピアノ演奏が続き、中岡 ひろみの録音は、なめらかな「American Beauty Rag」と偉大な「Maria Antonieta Pons」です。「Maria...」は技術的にもリズム的にも挑戦的です。中岡はコンサートホールのセッティングに捕らわれていて、他のトラックと親和 性がなくて、これは不運でした。その後、中島 玲奈が活発な「Evergreen Rag」と「Harlem Rag」を演奏します。後者は、このアルバムで唯一見出せる繰り返し時の変奏がなされています。その後、浜田がギターソロ二曲を演奏します。「The First Kiss」(このタイトルは聴衆にその複雑性への備えをさせません)と、「For Teresa」の優れた編曲です。

 ロバーツの最も有名な作品、「Roberto Clemente」は室町 一攻によって演奏されています。この演奏は技術的には十分ながら挽歌の精神がなく、もっと大きなレガートが求められます。CDは(吉村 真奈美の)「Elite Syncopations」と「Original Rags」の心からの演奏で幕を閉じます。良い演奏ですが、チャカチャカした音のピアノによってやや損なわれています。しかし、全体的に見て、これはとて も楽しく、むしろ驚くべき録音で、浜田による良いライナーノーツが英語でついています。ラグタイムが日本でとてもよく解釈されているのを知って、励まされ ます。

 www.cdbaby.com から$16.00で手に入ります。

 

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