ライブ日記 2010・2月(本州ツアーwith健さん)(2010年3月3日完結)

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 目 次

はじめに

2月12日(金)横浜・能見台 ぐりふぉれ屋
2月13日(土)千葉 新柏・キッチンパタータ
2月14日(日)東京・西荻窪 サンジャック
2月15日(月)東京・幡ヶ谷 36.5℃(with 小川倫生)
2月16日(火)名古屋・源 (オープニング:まや)
2月17日(水)伊丹・LiveBar「ALWAYS」(with Beats of Fairy, Si-Folk吉田文夫)
2月18日(木)大阪・ダ・スポンジ・カフェ(with 河栄)
2月19日(金)岡山・奉還町りぶら(with カパケトル、コケコッコー)
2月20日(土)広島 八丁堀・jimoカフェ(with Pauline and Yoshi) NEW!!
2月21日(日)広島 加古町・OTIS!(with SHiMA、唐津人士) NEW!!
2月22日(月)北海道に帰還 NEW!!

 

◎ はじめに

 昨年11月には九州まで行ってしまった、おなじみ小松崎健さんとの珍道中ツアー。
 今回は、毎年2月に行っている、今年で3回目の本州ツアーでした。
 すでに私の音楽活動の中でも大きな部分を占めるようになったこのユニット活動ですが、今回も素晴らしい旅ができました。
 奇しくもCD第二弾『福寿草』(2010)発売記念となったこのツアーは、まさに過去最高、できすぎなくらいに盛り上がりました。

 なお今回、私が持って行ったギターは、モラレスBM-100。ガンガン鳴らすより、『福寿草』のイメージ通りの、繊細で叙情的なコードの響きを志向すると、このギターに行き当たりました。弦高が低くて弾きやすいのも特徴のひとつで、ギターソロの難曲でもある「キッチン・ファイト」の無理なき演奏にも適していました。(ヤフオクで売らなくてよかった[笑])。
 さあ、少しずつ各日程をご紹介したいと思います。

 

★ 2月12日(金)横浜・能見台 ぐりふぉれ屋

 ツアー初日。例によって健さんと新千歳空港で合流して、羽田へ。初日からあまり天気がよくなく、どんよりした日。
 今年の北海道は久しぶりに「寒い」と思える冬らしい冬だったので、本州ツアーで少しでも暖かい思いをしようと思っていたのですが、意外に寒い...今回のツアーで、気温が暖かいと心から思えた日は少なかったのです。

 羽田から一路・京急を乗り継いで能見台へ。私がぐりふぉれ屋さんにお世話になるのは2008年12月以来でしたが、健さんとはもちろん初めて。
 今回は、予想以上にたくさんのお客様にお越しいただき、最初から最後まで素晴らしい盛り上がりのライブになりました。
 適度な大きさの会場で、生音に近い音で鳴らす快感! 近くを走る電車の音にすら風情を感じました。
 初日にしてはコンビネーションもバッチリ決まり、おまけにCDもいっぱい売れて、「ずっとこの調子だと足りなくなるね」なんて軽口も叩いたのでした。

 終演後は、ぐりふぉれ屋のきょうこさんご夫妻のご自宅に泊めていただくことになり、大変恐縮でした。
 そこで「ぐりふぉれ」が「Green Forest」の略だったことを初めて知りました。
 日本酒好きの健さん、出てきたお酒を飲みまくり状態。いやあ、ぐりさんには大変ご迷惑を...(笑)
 そんなわけで、ツアー初日は大成功で幕を閉じたのでした。

 

★ 2月13日(土)千葉 新柏・キッチンパタータ

 「Green Forest」亭から、健さんだけが先にダルシマー関連の集いに参加するために津田沼へ旅立ち、私はその後ゆっくりと、南千住の安ホテルへ。
 本当は、本日のライブにご協力いただいた戦うオヤジの応援団のギター練習会に参加する手はずだったのですが、南千住の安ホテルは4時からでないとチェックインできないし、さらに11時で受付が閉まってしまうため、ライブの帰りではチェックインができないのです。そのため、どうしても4時以降に一度チェックインして行かざるを得なかったので、その練習には間に合いませんでした。どうもすみません...
 練習終了の後、雑談されていたところにやっと私が行ったらしく、そこでSSさんのすごいギターを弾かせていただきました!
 いやあ、さすが◎×◎のギター。私のモラレスの存在感がかすみました。

 さて、私にとっては2008年5月以来となるキッチンパタータでのライブ。伊藤賢一くんとのジョイント・ライブ以来で、結構久しぶりでした。
 ステージが以前に比べて広くなりスッキリして、ユニットでも演奏しやすい、音も最高という、大変素晴らしい環境でした。
 心配していた集客も、いざ蓋を開けてみたら予約を入れられていないお客様に大勢お越しいただき、お店のマスターが料理にてんてこ舞いでした。
 昨日に引き続き、本当に恵まれた環境で思う存分演奏に打ち込むことができました。いつものギターソロと全然違う、ユニットとしての余裕のある演奏に、皆さんも楽しんでいただけた様で何よりでした。終演後、撤収が思ったよりあわただしく、予告していた覆面くんの出番はありませんでした(笑)。

 ぶれるし画像の取り込みが面倒なデジカメより、iPhoneで安易に写真を撮るようになってから、なかなか人にお任せして撮ってもらうということがなくなってしまい、この日のライブ風景は写真が残っていないのが口惜しいです。その代わり、ライブに負けず劣らず盛り上がった宴会の写真を載せておきます(笑)。
 山下さんはじめ、戦うオヤジの応援団の方たちにはいつもよくしていただいて、大変感謝しています。この場を借りまして御礼申し上げます。

 

★ 2月14日(日)東京・西荻窪 サンジャック

 この日も健さんはダルシマーの集会に参加するため、朝から出発。私は安ホテルでゆっくり惰眠をむさぼったのでした。
 休めるときに休んでおかないと、長いツアーでは体調管理が大変になるのです。
 それでも時間が少し余っていたので、御茶ノ水のカワセ楽器で3月のインストアライブの打ち合わせをして、その後はいくつかのギターショップで少しだけギターを物色。もう少し時間があったら真剣に悩むところでしたが、ツアーは何かやることがあって忙しい方が、余計な出費も少なくて済むのかもしれません。

 さて、いつもお世話になっているサンジャック。思えば健さんと一緒に2年前に出させていただいたのが、こことのご縁の最初でした。それ以降、ほぼ同じ時期に毎年お世話になっていて、とても感謝しています。なんとこの日も大入り満員で、トイレに行けない位でした。
 もちろん演奏もバッチリで、ユニットとしての一体感を楽しみつつ、乗りに乗った一日でした。それぞれのソロコーナーでは、私は歌ものの新曲「嘘をついてる」(John Jamesの歌った「Something There」の替え歌)を初披露しました。「嘘だぁ〜! 誰も彼もがみんな嘘をついてる」という歌詞を作ったときには、我ながらやった!と思いました。最近のニュースで繰り返し出てくる様々な分野のウソツキたちが念頭にありましたが、いわゆる「ウソサイン」(嘘を隠そうとするときにしばしば付けられる、もっともらしい前置きやお題目)さえうまく考えられれば、誰でも無限に歌詞を増築することができるという、恐ろしい歌です(笑)。

 なんと、タイムリーにもバレンタインチョコもいただきました。なんと私たちは果報者なんでしょう。
 安ホテルに戻った後、健さんがもらったお酒を横からいただき、心地よく美酒に酔いしれたのでした。

 

★ 2月15日(月)東京・幡ヶ谷 36.5℃(with 小川倫生)

 この日も健さんは午前中からダルシマーを持って一足早く出発。
 私はまたもぐだぐだ寝てばかり。休まる暇もなく動き回る健さんが疲れているだろうな〜とは思って心配していましたが、まさかこの後述べるような事態になるとは...

 今日のライブ会場は、以前からお邪魔したかったライブハウス。なんと幡ヶ谷にあるTABギタースクールの入っているビルの2F(TABは3F)にあるお店なのです。TABには毎度毎度お邪魔していますが、なかなかここでライブができる都合が付かなかったのです。今回初めてやらせていただくことになり、とても光栄でした。
 競演は、健さん率いるハードトゥファインドとも競演経験のある、栃木のフィンガースタイル・ギタリスト、小川倫生くんです。カセットで発表された幻のファースト・アルバム『雪夢』の復刻版CDを出したばかりで、私たちとは記念すべき東京での初競演となったのでした。

 開演前に「浜田さん、何枚か撮ってもらえますか?」と小川くんから渡されたキャノンのデジカメがあまりにも良い感じで撮れるもので、私はスゴクうらやましく感じ、ツアーが終わったあとで同じキャノンのデジカメを買ってしまいました。ちなみに、ここでの写真は1枚目がiPhoneで撮ったもの、2・3枚目が小川くんのデジカメで撮ったものです。小さくすると違いがわかりにくいですが、ホントに感心しました。
 TABの打田さんご夫妻をはじめ、ここでもいろんな方にご覧いただきました。音もやりやすく、気合の入った良い演奏ができたと思います。
 また機会があれば、ぜひここでライブがしたいです!

 さて、忘れ物騒動について語らなければなりません。

 こうしてライブも無事に終了し、南千住まで終電間際の電車で帰ったのですが、やはり健さんがお疲れの様子。
 「じゃあ、明日も早いのでタクシーで帰りましょうか?」などと珍しく私も気を利かせて言いました。じゃあそうしようということで、二人でタクシーで帰ることになりました。その際、タクシーのトランクにハンマーダルシマーが入らないので後ろの席に入れたり、割とドタバタしているうちに、ついつい荷物のチェックがおろそかになっていたことに私たちは気づきませんでした。
 ホテルまで帰って一休みしようと思ったとき、私ではなく、健さんが「忘れ物した!」と言うのです。
 健さんの分のCDやチューナー、ハンマーダルシマー演奏用のバチまで入った手提げカバンがないのです。
 そのときは、タクシーなのか電車なのか、どこに忘れたのかわからず、健さんは一度南千住駅まで戻って探したり、私もiPhoneで駅に問い合わせしようとしたり、いやはや大変なことになってしまいました。結局この日は荷物の所在がわからず、しかも明日の名古屋行きのバスが朝8時からなので、半ばあきらめムードで寝てしまったのでした。果たしてその顛末やいかに?

 それが、翌日(2/16)朝早く、ダメモトで近くの交番に行ってみると、なんとその忘れ物が届いていたのでした。

 (まるで警察から取調べを受けているかのような、返還手続きの写真...)。

 おそらく、タクシーの運転手が忘れ物に気づき、ホテルに戻ってはみたものの、安ホテルなので受付がすでに閉まっていて、困って近くの交番に届けたのでしょう。交番のおまわりさんはその人に名前や連絡先を聞いたそうですが、「いや、お礼も何もいらないから」と言って、名前も告げずに去ったのだそうです。何と素晴らしい話ではありませんか。私も健さんも、この名も知らないタクシーの運ちゃんの善意に感動したのは言うまでもありません。その感動を胸に、二人の旅ガラスは、名古屋までのバスに乗り込んだのでした。

 

★ 2月16日(火)名古屋・源 (オープニング:まや)

 都市間高速バスは、安く移動するには最適の交通機関です。よく車内を見ると、平日なのにずいぶんお客が多い。同じ時期に3回の本州ツアーをしている私たちから見て、一番お客が多かったようです。しかも若者たち、女性も多い。これはおそらく、不景気が長引いて体裁にこだわらない若い人が増えてきたことの証かもしれません。
 多分私も、たとえお金があっても新幹線での移動は躊躇するような人間だと思います。

 さて、名古屋でも、今まで以上に安い価格のホテルが予約できました。これも不景気の表れか...
 さっそく早めにチェックインして、あまり休む間も無く、名古屋ではおなじみの「源」へ。

 (またも自分たちのステージ写真をほとんど撮れなかったので、チェックイン前の健さん、ライブ前のスガキヤでの腹ごしらえ、まやさんのステージ写真を載せておきます)。

 オープニングのまやさんが素敵なダルシマーソロを聞かせてくれました!
 私たちもいつもの楽しい演奏で、またも満席のお客さまにお応えしたのでした。
 ツアー直前のハゲちゃんさん、いつもお世話になっているマーミンカさんをはじめ、お忙しい中いらっしゃったみなさんに感謝です!
 お店のマスター・山下さんのお人柄からか、ここでの終演後の打ち上げは実に楽しく、またまた最後までいい思いをさせていただきました。

 ここまでツアーは過去最高に盛り上がっていて、しかも忘れ物があっても見つかるは、CDが売れまくるは、全て良い方向に進んでいます。
 ひょっとしたら、しっぺ返しに、帰りの飛行機が墜落したりするんじゃないかなどと、妙な勘繰りまでしてしまいました。
 「CDが足りなくなるんじゃないか?」という初日の軽口が、あながち冗談でもない感じになってきたため、ツアー前に健さんの扱い分としてお渡ししていた私たちのCDを急遽自宅から送っていただきました。本当に、こんなうれしいことで悩むとは思ってもみませんでした。いつもは十分余裕のある数だったのですが...

 

★ 2月17日(水)伊丹・LiveBar「ALWAYS」(with Beats of Fairy, Si-Folk 吉田文夫)

 名古屋から大阪への移動は、もはや定番の近鉄アーバンライナー。格安チケットさえ手に入れられれば、こんなにコストパフォーマンスの高い交通手段はありません。2時間あまりでさっそうと到着できてしまいました。
 そして、今回の大阪滞在は、久しぶりに「動物園前」の安ホテルに二連泊! 1泊2300円で朝コーヒー付き・ネット環境整備・チェックインがいつでも可能などなど、私は日本全国でここより良心的なホテルを知りません。たまたま「新館」が改装中でお休みだったので、ツアー前に急いで「本館」の予約を取っておいて大正解でした。

 ホテルでつかの間の休息をとった後、すぐに伊丹の会場入り。

 (カメラマンの石山さんにいただいたお写真より。どうもありがとうございました! 左から、Beats of Fairy、吉田さん&健さん、そして私と健さん)。

 どことなく私の知り合いのギタリスト・西山隆行クンに顔が似ている、稲岡大介さん(ハンマーダルシマー奏者/作・編曲家)率いるアイリッシュバンドの「Beats of Fairy」、そして伝説のSi-Folkのメンバー・吉田文夫さんの演奏に大感動! 健さんと吉田さんのセッションもあり、アイリッシュ音楽家の絆の深さを感じました。最後のリールメドレーでは健さんと私、そして吉田さんのトリオになりましたが、いやあ、指先が震えました。
 写真のように、皆さんのおかげで多くのお客さまの前で演奏できて、本当に幸せです。

 私は、ついつい歌もの新曲(2/16に作ったばかり)「PAブルース」も歌ってしまいました。PA(音響技師)の立場を想像しながら作った、いわゆるコミックソングなのですが、名古屋駅でこの歌詞を思いついたときは、作った自分が笑ってしまいました。私的には大ヒットの予感(笑)。この歌は、3月のツアーが終わったらすぐ制作する歌モノCD第三弾に収録する予定です。

 そんなわけで、伊丹での初めてのライブも、最高のライブになったのでした。
 実は、健さんは数日前からおなかを壊していたらしいのですが、吉田さんからいただいた薬で快方に向かったそうです。よかったよかった!

 

★ 2月18日(木)大阪・ダ・スポンジ・カフェ(with 河栄)

 大阪の安ホテルで、またまたゆっくりお休み。お昼は、健さんと通天閣界隈を散策したり、コインランドリーで洗濯したり。
 こういうまったりした時間があってこそ、長いツアーをマイペースで回っていけるのです。

 さて、今日のライブは、魂のシンガー・ウクレレ・ギタリスト、河栄さんと一年ぶりのライブでした。奇しくも昨年と同じ日に、同じ組み合わせでライブができるというのは、何か因縁のようなものを感じます。オープニングに、ウクレレで本格的なハワイアンを歌う、Jokeさんが見事な歌声を聞かせてくれました。なかなかハワイ語での歌を聴く機会はないもので、大変感動しました。旧知の仲である河栄さんとのデュオも素敵でした!

 皆さんのおかげで、いつも盛り上がるダ・スポンジ・カフェが、昨年以上の満席状態で、さらにヒートアップ。
 河栄さんの歌、私もいつもながら引き込まれるように客席で歌ってしまいました。
 私と健さんは、燃えつつも、マイペースで演奏。大阪最後の夜を楽しみました!
 リクエストいただいた「女の魅力」、歌うことなく終演になってしまい、大変申し訳ございませんでした! その代わり、歌モノCD第三弾に改めて収録予定です(今までは『ライブ・ラギング』に入っているだけで、スタジオ録音版がありませんでした)。

 帰りは、昨日に引き続き、健さんの甥っ子さんのお車で送っていただき、重ね重ねお世話になりました!

 ところで、その後、河栄さんのmixi日記で、ダ・スポンジ・カフェが今年2月いっぱいで閉店するということを聞き、ビックリ...全く知りませんでした。
 私たちには余計な心配をさせまいと、お気遣いいただいたのだろうと思い、今となっては感慨無量です。
 今までのライブでも、その都度、大変お世話になりました。心からお礼申し上げます。

 

★ 2月19日(金)岡山・奉還町りぶら(with カパケトル、コケコッコー)

 大阪に別れを告げ、次の町・岡山へ。なんばOCATから出ている高速バスでさっそうと向かいました。
 この両備バス、面白いことに途中のパーキングエリアに数十分という長さで泊まりました。私も今まで何度も利用していましたが、たまたまお昼時ということもあったのか、それとも提携の売店で買い物でもしてもらおうという商魂ゆえなのか、ともかくこういうのは初めてでした。もちろん、食堂でカレーを食べる時間は悠々あり、ついでにテレビでオリンピック観戦までできました(そう、このツアーはバンクーバーオリンピックと時期が丸かぶりでした)。

 さて、岡山は安ホテルの多い町ですが、その中でも飛び切り安いホテルを事前予約してまたも泊まり歩き。
 ツアーの疲れがたまりやすい時期ですが、やはりいくら安くてもホテルに泊まるというのは気が休まり、助かるのです。

 その後、奉還町りぶらに、搬入時間の30分前くらいに行くと、入り口に地元J2チームの必勝祈願の社が立っていて、ビビリました(笑)。今日のライブでお世話になるmasakiさんが事務所に掛け合ってくれて、何とか出入り口が使える状態になりました。地元商店街の活性化のためにある、多目的のアートスペースなので、こういうことはままあるのかもしれません。今となっては、なかなか面白い体験でした。masakiさんには、PA機器の設置から会場のセットまで、本当にいろいろやっていただいて、いつもながら大変感謝しています。

 (左から、Copper Kettle、コケコッコー、そして私。←ホテルにコップがなかったため、朝食用に買ったコーヒーを飲み干し、健さんがもらった酒を入れて飲みました)。

 そのmasakiさんと奥さんのkazukoさんのユニット「Copper Kettle」、キーボード(+マウンテン・ダルシマー)とフィドルのあでやかな二人組ユニット・コケコッコーの演奏も存分に楽しみました。やはりmasakiさんのエレクトリック・フレットレス・ギターは圧巻! 私も終演後にちょっとだけ触らせていただきましたが、いやあ、全然弾けませんよ、こんなの(笑)。
 私たちもいつも通り、充実のユニット演奏でお応えしたつもりです。岡山でのライブは、個人的にいつも集客で苦労するのですが、皆さんのおかげで大変盛り上がり、いい雰囲気で演奏できました。貸しスペースのため撤収があり、masakiさんと打ち上げなどができなかったのが残念ですが、音楽仲間の繋がりを強く感じる一日でした。

 さあ、次はいよいよ最終地である広島へと向かいます!

 

★ 2月20日(土)広島 八丁堀・jimoカフェ(with Pauline and Yoshi) NEW!!

 岡山の安ホテルを出発、昨日目星をつけておいた格安チケット屋さんで、広島までのお得なバス券を買い、滞りなく出発!
 意外にも健さんは初めて広島に行くそうでした。他の都市間高速バスよりは比較的早く、広島駅に到着。
 ホテルに行く前に腹ごしらえ、それからちょうどバスセンターの近くにある原爆ドームを見学し、時間をつぶしたところでまたまた安ホテルへ。
 広島は高いホテルが多いため、格安なホテルは大変ありがたいのです。

 健さんは「平和記念館」を見学したいというので、私もまだ入ったことがないことに気づき、お供することにしました。
 みだりに感情に訴えず、学問的な厳密性を期したその上で、戦争や原爆の悲惨さと平和の尊さを静かに訴える展示。
 私も健さんも圧倒され、心を打たれました。

 さて、その後はいよいよ、今日の会場となるjimoカフェにお邪魔しました。

 (左から、爆心地の健さん、Pauline and Yoshiさん、宴会の健さん)。

 ログハウス風の内装と粋なカウンターが印象深い、雰囲気のある場所でした。PAもこちらの要望をいろいろ聞いていただき、おかげさまで素晴らしい音でやりやすかったです。リハが終わって、腹ごしらえに出ると、健さんがまたうどんを食べようとします。好きなのはわかりますが、こうたびたびだと...(笑)、まあ私も牛丼が好きなので、人のことは言えません。
 その後、Yoshiさんと半年振りに再会。初めて聞くYoshiさんのブルースにしばし浸りました。ギブソンもシーガルも素晴らしい音を出してました。開演前ギリギリにやってきた奥さんのPaulineさんとのブルースユニット、息がピッタリ合っていて、これが夫婦の絆なんだと思いました。私たちも、初めての会場なのに多くのお客様にお越しいただき、感激しながらバッチリ演奏を決めたのでした。

 終演後は、広島風お好み焼きのお店で、美味なるものばかり飲むは食うは...
 たらふくいただいて、ホテルに帰る足取りが千鳥足状態でした。

 

★ 2月21日(日)広島 加古町・OTIS!(with SHiMA、唐津人士) NEW!!

 いよいよツアー最後の日。朝は珍しく時間があったので、公園に行ってゆっくりパンをかじったり。
 昨日、健さんがネット上で知り合ったハンマーダルシマー奏者の藤澤由一さん(なんとあのBLUE MAN GROUPの日本人メンバーの一人!)がjimoカフェに見に来てくれて、その縁で私たちも藤澤さんのストリート演奏を見ようということになり、橋の真ん中でダルシマーを叩いている藤澤さんの演奏をしばし鑑賞しました。よく考えたら私たちもストリート・パフォーマー同士、お互いがんばりましょう!

 (左から、藤澤さん、SHiMAさんのリハ、唐津さんの本番)。

 その後、いつもお世話になっているOTIS!へ。冴えキングさんのエスニックなオーラと、ヘルシーなカレーに和みながら、心地よい時を楽しみました。競演していただいた、イサトさんをはじめとする日本の代表的なフィンガースタイル音楽を奏でる唐津人士さん、そしてハワイアン・スラック・キーを土台として様々な音楽を叙情的に演奏するSHiMAさん。いつもギター音楽の素晴らしさを再認識させてもらっています。
 またも多くの方たちにご覧いただき、感謝しながら私たちも最後のライブで力を出し切ったのでした。

 ホテルまで戻って、最後の最後に、もらいもののシャンパンで乾杯!
 私と健さんの共演CD『運河のカラス』と『福寿草』が、増援したにもかかわらずこの日で全て売切れてしまい、うれしい誤算でした。

 

★ 2月22日(月)北海道に帰還

 広島から広島空港までは、意外と距離があるため、この日は朝早くにホテルを出発。
 無事に空港に着いたのでした。

 (広島空港の健さん。「パねえ」などの若者言葉を使うし...さらにこのまことちゃんの「サバラ」の形はいったい?)。

 今回のツアーでは、最初に書いた通り、いろんな巡りあわせが全てうまくいったような、夢のようなツアーでした。
 飛行機も墜落せず、無事に北海道まで着いたおかげで、今こうして私はこの日記を書かせていただいているのでした。
 みなさん、本当にありがとうございました!
 健さんとの珍道中ツアー、これからも精進しますので、どうぞよろしくお願いします。

 さあ、次は私のソロ本州ツアー(3/5〜17)です。行ってきます!

(完)

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