ライブ日記 2010・秋の九州ツアー(with 健さん) (2010年11月19日更新)

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 目 次

はじめに

10月29日(金)広島から、夜行バスで博多へ!
10月30日(土)福岡・薬院 The Celts(with 小松崎健)
10月31日(日)北九州・八幡 のーてぃす(with 小松崎健)
11月1日(月)福岡・六本松 カビリア カフェ(with 小松崎健、ろくさん)
11月2日(火)久留米・天神 JST(ライブinジャスト)(with 小松崎健)
11月3日(水)久留米・田主丸 スモークハウス晴留音(with 小松崎健)
11月4日(木)玉名 酒楽(with 小松崎健、いな吉)
11月5日(金)玉名 玉名温泉つかさの湯(with 小松崎健)
11月6日(土)大分・湯布院 湯布院セミナーハウス(with 小松崎健、ろくさん)
11月7日(日)大分・湯布院 櫟屋(with 小松崎健)
11月8日(月)大分・九重 ベリージュファーム(with 小松崎健) NEW!!
11月9日(火)北海道へ帰還 NEW!!

 

◎ はじめに

 昨年おっかなびっくりで行った、小松崎健さんとの九州ツアー
 今年(2010年)も、北九州から福岡・久留米・玉名・湯布院まで、いろんなところで毎日ライブさせていただき、おかげさまで昨年以上に大好評でした。
 まず最初に、お世話になった皆さんに心からお礼申し上げます。
 恒例のライブ日記、まずツアーが始まる前から書くことがいっぱいありました。

<マイル大作戦>

 今まで多くのツアーをこなしてきて、こつこつと貯め続けたJALのマイル。
 足りなかった数千ポイントを提携カードポイントからのマイル変更で補い、ついに特典航空券をゲットできるレベルにまで貯まりました。
 今回の九州ツアーは、(私だけですが)飛行機代がタダという、夢のようなツアーになるはずでした。

 ところが、この特典航空券は、実際に取ろうとするといろんな制約があったのです。
 このツアー用に、行き(10/30)と帰り(11/8)の福岡往復の飛行機を取ろうとすると、行きの便に特典航空券の空きがありませんでした。詳しく調べると、通常料金の席は空いているのに、超割のような割引席は空いていない便だったので、「特典航空券」はこの割引席に準じるものだということを初めて知りました。しかも、通常の航空券と違って、キャンセル待ちが出来ないというのが一番つらかったです。
 せっかく貯めたマイルが、2ヶ月前からの予約ですら自由に使えないとは、ちょっとあんまりです。この問題ではいろいろ頭を悩ましました。

 帰りの便には空きがあったのですが、いつまで空いているかもわからない上、二ヶ月以上先の時点(ここでは8月末)では、行きの飛行機を確定しない限り帰りを予約できません。さればということで、自分のソロツアー(10/2〜17)の行きまたは帰りの飛行機を代わりに取ることまで考えましたが、帰りの便から逆算して15日以内の旅程でないと予約不可になってしまうことがわかり、あえなく断念。もはや八方塞り...

 私のなんとなくの予感として、早く取らないと11/8の帰りの便の空きもなくなってしまうと感じたため、苦肉の策として、行きはツアー前日の10/29に広島への便を取り、広島から夜行バスで10/30に福岡に着くというプラン。この夜行バスは、通常4千円のところ、早期購入すれば2千円で済むというキャンペーン中らしく、宿代や交通費を最小限に抑えて福岡に行くことが出来ます。...ツアーとしては実に無駄な動きで、自分でも正直バカらしいと思うのですが(笑)、福岡までの旅費は格安チケットでも片道 15000〜19000円近くになるため、ここが少しでも減るかどうかは大きなポイントです。寝ぼけた頭に鞭打って、思い切ってこの作戦を立てたのでした。

 

★ 10月29日(金)広島から、夜行バスで博多へ!

 しかし、そのバスも曲者でした。
 まず、博多行きのバス。予約できる時期の最初にきっちり取ろうとしたら、すでに安い席が売り切れていて、結局正規の料金(4000円)が取られてしまったのです。まあ、飛行機代はタダなんだから、しょうがないか〜、と思っていたら、今度は広島空港から広島バスセンターまでの高速バス料金が1300円ということに気付きました!
 たかが50分くらいのバスにこれは高い...以前にも乗ったことがありましたが、すっかり忘れていました。
 結局、飛行機はタダなのに、バス代が5300円掛かりました〜。トホホです。

 ...いきなりの貧乏ネタで、大変恐縮です。


 [写真:広島空港での夕食。]
 広島空港に着いたとき、入った定食屋でケータイアンケートに答えると、無料コーヒーが当たりました。

 ヤッホー、幸先いいぞ、と思っていたら、そのコーヒーが不味かった(笑)。まあまあ、飲めるだけまだマシでした。

 バスターミナルに着いて、iPhone用の乾電池式充電器を購入。しかし、iPodを聞きまくったり、ネットサーフィンしていても、バスは夜の23時半に出発なので、それまではとても時間を潰しきれません。


 [写真:OTIS!の冴えキングさん。私のマスターOMを弾いているところ。]
 そこで、ライブでいつもお世話になっているOTIS!まで呑みに行きました。冴えキングさんとの語らいやギター談義も楽しく、やっぱりバスセンターでグッタリ寝てなくて良かったと思いました(笑)。

 さらに、ちょうどお店に飲みに来られた大道芸人の方もいらっしゃり、うまい具合に盛り上がって呑んでいたら、ちょうどいい時間になったのでした。

 今回は、ただの成り行きで仕方なく来た広島でしたが、冴えキングさんのおかげで楽しい一日になりました。

 

★ 10月30日(土)福岡・薬院 The Celts(with 小松崎健)

 そしてついに夜行バスで博多へ!
 ああ...かなりしんどい(笑)。
 何度も書くようですが、夜行バスに乗るのは若い人でもつらいもので、そろそろ46歳になる私としては、できれば最後の手段にしたかった...。
 さらに今回のバスは、夜行専用車と違って就寝には適していない普通の車両なので、ほとんど一睡も出来ずに着いてしまいました。

 どこかの公園で練習がてら休もうかとも思いましたが、とてもそんなレベルの疲れ方ではなかったので、ついついネットカフェの5時間パックに入ってしまいました。なかなか広いシャワールームがあるところだったので、ちょっとした仮眠と身支度くらいはできたのでした。


 [写真:福岡空港に着いた小松崎健さん。]
 その後、午後に福岡空港に着いた小松崎健さんをお出迎え。なんか異様にプチプチに包まったハンマーダルシマーが印象的でした。健さんも「こんなの初めて」と言ってました。

 おかげで、CDの梱包にも使える便利なプチプチを分けてもらいました。実は、プチプチといえども、資材屋さんで買うと意外にお値段のあるものなのです。あまりたくさんすぎて、健さんが空港の人に一部を返していたのがもったいなかった!


 [写真:二人で練習。]
 そのまま地下鉄空港線で大濠公園(おおぼりこうえん)まで行き、一部屋4000円(二人で2千円ずつ)という限定ツインルームのある安ホテルにチェックインしました。

 さあ、やっと健さんとの珍道中ツアーの始まりです。さっそく大濠公園で練習開始して、いろんな方から興味を持ってご覧いただきました。


 [写真:ケルツ店内。やっぱりここではギネスビールを飲みます!]
 昨年の九州ツアーでも、最初の日程は薬院のアイリッシュパブ・ケルツでした。昨年同様、ケルティック音楽の愛好家を中心に多くの皆さんにお越しいただきました。

 九州でハンマーダルシマーを弾ける数少ない愛好家・むっちゃんさんがオープニング演奏。健さんのハンマーダルシマーとはまた違うメーカーの音色、とてもきれいで素敵でした。健さんとの二重奏も聞いていて気持ちよい感じでした。

 [写真:演奏直前の浜田。帽子はやはりエグザイル風。]
 そして、私と健さんの演奏。初日にしてはばっちり呼吸も合い、また完全生音による響きの心地よさもあって、すごくやりやすかったです。自分のソロのコーナーでは、久しぶりに「レインボー・チェイサー・ラグ」「パイカ・アン・コなどを演奏し、歌いました。

 私たちの演奏は初日から大盛り上がり。そして終演後のお楽しみが...


 [写真:セッションに興じる人、見る人、様々です。]
 セッションでした!

 健さんやむっちゃんさんを加え、地元のアイリッシュ・プレーヤーたちの楽しげな演奏が続き、ギネスビールもグッと進んだのでした。

 私は写真を撮ったり、ギターファンの方とお話したりしていましたが、本当はこのセッションが結ぶ絆が、やっぱりうらやましいなと思ってしまいました。

 ブルーグラスのセッションもそうですが、マイナーな音楽であるラグタイムの世界でこういう繋がりを持つのは現状では難しいのです。私は、学生の頃からずっと、こういうセッションに憧れたままなのです。

 

★ 10月31日(日)北九州・八幡 のーてぃす(with 小松崎健)

 昨日の熱い演奏会の余韻に浸りつつ、この日は初めてのお店でのライブ。
 天神からバスで直方(のおがた)PAで降りて、しばらく練習した後、車で送っていただいた町は、江戸と現在が交錯する雰囲気の宿場町、八幡の長崎街道・木屋瀬(「きやせ」かと思ったら「このやせ」と言うそうです)でした。

 その中にある歴史的建物を利用したスペース「の〜てぃす」にて、ツアー二日目のライブが行われました。
 おかげさまで超が付くほどの満員御礼。


 [写真:むっちゃんさん撮影。和洋折衷の不思議な空間でのライブ。]
 このライブ企画にご尽力いただいたむっちゃんさんが、昨日に引き続きハンマーダルシマーでオープニング演奏。ご本人は謙遜されていますが、この日も美しい音色に聞き惚れました。

 健さんと私も心から楽しみつつ、ソロコーナーでは昨日と全然違う曲をやるなど、いい演奏会になりました!古い建物のアコースティックな響きが、すごく気持ち良かったです。

 なお、日本家屋に帽子は失礼、と私は考えて、この日のステージではあえてアイヌのマタンプシ(鉢巻)を巻いています。


 [写真:健さんを取り囲む皆さんの熱い視線。]
 休み時間には、ダルシマーを囲んで大勢の方が興味津々に眺めていました。今回の旅でも、ハンマーダルシマーはどこに行っても注目の的でした。

 ギターの解説は...まあ、いりませんかね(笑)。

 こんな感じで、この日のライブも大盛況のうちに終了したのでした。


 [写真:酒の量が増加中。なぜ誰も止めてくれない〜。]
 終演後は楽しい打ち上げ!

 むっちゃんさんも健さんもハンマーダルシマーを叩きまくり(笑)、また調子に乗って呑みまくり、とりとめも無いお話もまた面白く、楽しい夜が過ぎていったのでした。

 そうそう、この日、私は初めて「モロキュウ」という言葉の意味を知ったのでした。無知にも程がありました...(笑)。

 むっちゃんさんはじめ、お世話になった皆さんに改めてお礼申し上げます!

 

★ 11月1日(月)福岡・六本松 カビリア カフェ(with 小松崎健、ろくさん)


 [写真:むっちゃんさん撮影。アイドルの宣伝写真みたい...。]
 連日、好天に恵まれたツアー。雨といえば昨日のライブ中にちょっと降ったらしい程度で、ツアー全体を通して移動中に雨に降られたようなことはありませんでした。

 この日は午前中、いろいろ観光に連れて行っていただきました。

 海の見えるレストランでのお食事、ものすごくおいしかったです。あの海が小樽にも続く日本海なんだと、ちょっと感動しました。


 [写真:ろくさんの美声がカビリアカフェに響きます。]
 そして、高速バスで再び天神に戻りました。そこから地下鉄で5駅、この日は六本松のカビリアカフェでのライブでした。

 ここは、昨年、益田さんとのジョイントで九州ツアーをしていたときに、ろくさんに連れられて下見させてもらっていたお店でした。ついに待望のライブができて、本当に感謝感激でした。

 オープニングで、いつもお世話になっている、ろくさんの迫力ある歌を堪能(素晴らしい!)。


 [写真:ろくさん撮影。]
 初日から三日連続、マイクも一切使わない生音で健さんとのユニット演奏をしました。生音ライブは、私たちのライブでは特に珍しくもないことですが、よく考えたらライブ演奏で本当の生音に触れる機会は、一般にはそうそうないかも知れません。

 ここでもおかげさまで、ほとんど初対面のお客さまに大勢お越しいただき、感激しながら演奏にも力が入ったのでした。


 [写真:なんか収容所で元気報告しているレジスタンスみたい...。]
 終演後は楽しい打ち上げ(こればっかり)!

 この日の打ち上げもじんわりいい感じで(また健さんにいじられつつ)終了したのでした。どうせ私はいじられキャラです!

 ろくさんには、これ以降にもたびたびお世話になるのでした。

 

★ 11月2日(火)久留米・天神 JST(ライブinジャスト)(with 小松崎健)


 [写真:健さんに「浜田くんヤバイよ」と言われて撮ってもらった頭頂部。]
 この日の朝、ろくさんに泊めていただいたマンションで、懸案だった洗濯を済ませました(ツアーでは恒例行事ながら、勝手に洗濯しちゃってすみません...)。

 そして、ろくさんお勧め、うまい博多ラーメンをいただき、飲みすぎた頭をリフレッシュして、一路・久留米へ旅立ったのでした。

 ←頭頂部、どうでしょう。


 [写真:さっそくチューニングする健さんと、セッティングするターザンさん。]
 久留米ではいつも利用している、夕食・朝食付きで3480円という激安ホテルに、当然のごとくチェックイン。いつもお世話になっております。

 そして、昨年もお世話になったライブインジャストにて、1年ぶりのライブ。九州のナイスガイ、ターザンさんとも1年ぶりに再会して、またまたお世話になりました。


 [写真:ハンマーダルシマー、どこでも大人気。]
 うまい博多ラーメンを食べたエネルギーが発揮されて、パワフルなステージになりました。良質なPAのおかげで、すごく弾きやすくて、いつもの生音ライブとはまた一味違う、素晴らしいパフォーマンスになりました!

 (ライブ中の写真が無いのが残念!)

 前回のソロツアーでもお客さんになってくれた方も見えられて、ソロの時とはまた違ったパフォーマンスでお応えしました!


 [写真:かわむら食堂にて。姉妹のおかみさんが面白すぎる!]
 打ち上げでは、久留米の名物店・かわむら食堂にて、お世話になったターザンさんたちと楽しい宴会を繰り広げたのでした。

 さらに、安ホテルに戻っても自主宴会。毎度のこととはいえ、この日はさすがに飲み過ぎました〜!

 

★ 11月3日(水)久留米・田主丸 スモークハウス晴留音(with 小松崎健)


 [写真:高良神社、水天宮。]

 [写真:坂本繁二郎生家、そして晴留音。]
 ホテルをチェックアウトした後は、ありがたいことにターザンさんご夫妻のお車で、久留米観光に連れて行っていただきました。

 高良神社から久留米市を一望し、水天宮で恋みくじを引き(笑)、久留米に残る唯一の武家屋敷「坂本繁二郎生家」を見学し、さらにものすごくうまい久留米うどんを食べました。

 さらに田主丸までお送りいただきました。本当にありがとうございます!

 その後、山づとの道で行われていたお祭りを見学したり、この日お世話になる晴留音で、久留米のともぞ〜くんに再会したりと、この日はうれしい驚きが次から次へとやってきました。


 [写真:田主丸はパラグライダーとカッパの町。]

 [写真:田主丸駅の凧おばさんと、通りに点在するカッパの像。]
 まだリハまでは時間があったので、山から降りて行くパラグライダーたちを眺めたり、JR田主丸駅の横で展示していた色彩豊かな凧を見学したりしました。

 田主丸駅からとぼとぼ歩いて晴留音に戻ろうとすると、凧の展示をしていたおばさんが車でやってきて、「これ持って行きなさい」と、冷凍になった甘い栗のお菓子をくれました。これがとてもおいしかったです。

 なんかこう、テレビ東京系列の旅番組のような情緒を味わったのでした。


 [写真:晴留音にて。やっぱりチューニングする健さん。]
 晴留音(はれるね)は、昨年の同時期に益田洋さんとジョイントした、素敵なレストラン。健さんとのユニット演奏では、初めてのライブになりました。

 木の響きが心地よい会場で、お客さんの反応も素晴らしく、またまた楽しんで演奏させてもらいました!


 [写真:「イヤそうな顔して」と撮った写真。でも一人だけ楽しそう。]
 終演後の打ち上げでは、ろくさんの相方でもあるシンゲンさんの迫力ある歌も堪能できて、いつ果てるとも知れない楽しい宴会になったのでした。

 あの益田洋さんに「浜田は宴会に水を差すからなあ〜」とあきれられていますが、この日もついつい「皆さん、もう寝ましょうよ!」と言ってしまい、なにかに敗北した気持ちになってしまいました。

 宴会ストッパーとしての地位を確立しそうです。

 

★ 11月4日(木)玉名 酒楽(with 小松崎健、いな吉)


 [写真:JR田主丸駅。カッパの形をしています。]
 お世話になった晴留音のシンゲンさんに名残惜しくも別れを告げ、昨日確認していたJR田主丸駅から、ワンマン電車で久留米へ行きました。

 さらに乗り継いで大牟田のろくさんと合流して、ご自宅で休ませていただき、さらにお知り合いのちゃんぽんのお店に連れて行っていただきました。

 ここで食べたちゃんぽんは、比類するもののないうまさでした。


 [写真:酒楽の酒を目の前にして盛り上がる健さん。]
 その後、ろくさんと別れ、玉名駅から歩いて1キロほどの所にある酒楽(錦の露)に一度荷物を置かせてもらい、身軽になったところで徒歩で1キロかけて玉名温泉の「立願寺温泉ホテル」にチェックイン。
 時間の余裕が無かったのですばやく温泉に入り、つかの間のリフレッシュタイム。

 そこから、酒楽の店長でユニット「いな吉」のボーカルでもある吉田さんからご連絡いただき、ありがたいことに車で送っていただきました。

 リハ後に食べた玉名ラーメンは、久留米と違ってこってり系、油の多い濃厚な味でした。それぞれの文化の違いがあり、面白いですね!


 [写真:アコースティックユニット、いな吉さん。いいなあ!]
 ライブでは、まず最初にいな吉さんの70年代風オリジナルやビートルズナンバーを楽しみました。いきなり「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」というのがまた渋い!

 朗々としたさわやかな歌にギターが絶妙に絡み、かっこいいグルーブ感とエネルギーに包まれました。

 洋楽ロックから音楽への興味が生まれた私ですから、なおさらよくわかる世界でした。


 [写真:なゆたさんが撮ってくれたライブの模様。]
 その後、ステージの方向を変えて、私たちは生音ライブ演奏。私のギター仲間、熊本のなゆたさんもお客として見に来てくれて、感激でした。

 店いっぱいに並ぶ銘酒の数々に誘惑されながら、またいい感じで熱い演奏になったのでした。

 打ち上げでは、もちろん美酒に酔いしれました。なゆたさんも1曲だけ余興で演奏してくれて、サイコーでした。

 健さんに至っては、もう帰りの記憶がなくなるまで飲んでました!

 

★ 11月5日(金)玉名 玉名温泉つかさの湯(with 小松崎健)

 玉名温泉に連泊の二日目、久しぶりに移動の心配なくのんびり過ごしました。
 古い格安ホテルなのに、部屋は広いし眺めもまあまあ、温泉はぬるかったけどお肌にいいという事で、私たちが泊まる安宿にしては当たりでした。
 健さんは早起きなので、温泉に何度も入ったり散歩したりだったそうです。


 [写真:ホテル近くの公園。足湯に入らずポーズを決める浜田。]
 遅い朝食をコンビニのパンで済ませ、健さんと足湯のある公園を散策した後は、なんだか眠たくなって2度寝。

 昼3時ごろ、ついに時間を使いきれなくなって、健さんとこの公園で練習することにしましたが、1曲やり終わらないうちから、蚊の大群に刺されまくり、たまらず断念。さすが南国、蚊にはまだまだ根性があって、こんな時期なのに結構かゆいのです。

 仕方ないので、少々早めにライブ会場入りすることにしました。 


 [写真:健さんのブルーグラス時代の仲間・Hさんと記念写真。]
 「玉名温泉つかさの湯」でのイベント演奏。この仕事は、もともと空き日程だったこの日に関して、健さんが今はやりのツイッターでつぶやいたところ、つかさの湯の方の目に留まって決まったという、実に新時代のやり取りがあったのでした。
 その話を聞いて、私もつい最近ツイッターを始めましたが、慣れないなあ(笑)。

 宿泊施設の無い、スーパー銭湯のような温泉施設でしたが、恐ろしく広くてデラックス。バイキングがまた素晴らしくうまかったです。
 立派なステージをご準備いただき、大変感謝しつつ開演の時を待ったのでした。


 [写真:ここでもダルシマー人気!]
 このライブの模様は、これまたはやりのUSTREAMで生中継されました! 演奏時は、なんと200人以上がご覧になったそうです。
 アーカイブにもなっていて、以下のURLからいつでも見ることが出来ますので、よろしければご覧ください。
http://www.ustream.tv/channel/yu-st

 たまたま温泉に入りに来たお客さんが、なんとなくロビーでダルシマーとギターを楽しむなんて、普通はありえない体験だろうと思います。皆さんに楽しんでいただけたようで何よりでした。
 終演後は、私たちも温泉に入らせていただき、その桁違いな規模に驚いたのでした。

 そして歩いて10分も掛からない立願寺温泉ホテルに戻り、健さんと玉名で最後の宴会。
 なぜか私は、古いホテルの雰囲気が残るこちらの建物も好きなのです。
 私たちは、たった二連泊しただけの旅人でしたが、どちらの施設もがんばって玉名の温泉街を盛り立ててほしいと思います。

 

★ 11月6日(土)大分・湯布院 湯布院セミナーハウス(with 小松崎健、ろくさん)


 [写真:塚原高原の美しい山をバックに、チーズ。]
 この日は、玉名に別れを告げ、今回の旅でも屈指の長い電車の旅。玉名から由布院まで、久留米での途中下車を含めて約5時間の旅となりました。

 久留米→大分行きの「久大本線」は、乗るのはもちろん初めてでしたが、自然豊かな景色をいろいろと堪能できました。

 さらに、荷馬車も走る観光地・由布院駅からは、タクシーで10数分! 塚原高原に向けて山を走り抜け、畑のあぜ道のような道を通り、今回お世話になる酒井歯科に到着しました。


 [写真:開演のご挨拶をするろくさん。]
 高原の歯医者さんというのがまずユニークですが、ここでライブというのはどういうことかというと、また、ろくさんのご尽力なのです。お知り合いの酒井歯科に併設されている施設・「湯布院セミナーハウス」をお貸しいただき、今回のライブが実現したのでした。

 外観から内部まで信じられないくらい豪華なセミナーハウスに、これまた多くの方が集まり、ツアー8日目のライブが行われたのでした。
 オープニングのろくさんの歌も、カビリアカフェとはまた違った趣で聴きました。


 [写真:後ろのは、パイプオルガンを模したオブジェだそうです。]
 自分の求める音には妥協しない健さんも「ここで録音したい!」と言うくらい音の響きが良い場所で、弾いていてとても楽しい! 思わず、演奏する気持ちが高ぶるライブでした。

 もちろん、休み時間にはまたまたダルシマーが大人気。CDもたくさんお買い求めいただき、本当にありがたいことでした。


 [写真:皆さんの面白いお話も楽しみつつ、夜は更けていきました。]
 終演後は、近くの農園にある不思議なロッジ群のひとつにお邪魔して、今回ご協力いただいたろくさんや乗馬クラブの方たちと、炭火で煮たおでんをつつきながらの打ち上げ。子供の頃にやった炊事遠足みたいでワクワクしました。

 多くの人はお車で来ていたため、健さんは一緒に飲めると思っていた当てが外れて、ちょっと寂しそうにしていました。まあ仕方ない。そこで私も、一升瓶を空けるのにほんの少しだけご協力いたしました。

 ...ほんの少し!
 と思ったら、やっぱり結構呑んでしまいました(笑)。

 

★ 11月7日(日)大分・湯布院 櫟屋(with 小松崎健)


 [写真:不思議なロッジがいくつも。自然に囲まれたステキな空間です。]
 西洋の昔話に出てくる家のような、不思議なロッジたち。しこたま飲んだ後の翌朝なのに、さわやかな朝でした。シャワーを浴びて、身支度したり練習したりしていたら、ろくさんたちが車で迎えに来てくれました。

 今考えても夢のような、味わい深い場所に泊めていただきました。ご紹介いただいたろくさん、そして快く一夜の宿をお貸しいただいた農園の方に心からお礼申し上げます。


 [写真:櫟屋の広間でリハ。テラスがまた素晴らしい。]
 このあたりは、交通手段が車しかないところですが、ひと気が無さ過ぎてタクシーも拾えません。今回のツアー中、最大の交通の難所でした。もしろくさんがいなかったら徒歩で重たい荷物を抱えて彷徨うところでした。本当に大感謝!

 そして、湯布院のオーベルジュ(地方や郊外にある宿泊設備を備えたレストラン)、「櫟(くぬぎ)屋」に到着しました。

 去年お世話になった健さんの古くからの友人・Mさんに再会して、そばをご馳走になった後、この豪華な宿泊施設にて、アフタヌーンライブが行われました。




 [写真:マイミクのtottotmnさんが撮ってくれたライブの模様。]
 Mさんやお店の方々はじめ、いろんな方のご協力で、素晴らしいライブになりました。

 広いロビーで、ゆとりの演奏会。昨年の九州ツアーでお世話になったご家族連れ、さらにマイミクのtottotmnさんにもお会いできて、すごく楽しく演奏させていただきました!

 ひとつのエピソード。後半の準備中に、このツアーで初めて弦を切ってしまい、急いで張り直しましたが、本番冒頭でやや下がってきてしまい、あわてて曲の途中で直してしまいました。

 tottotmnさんは、mixiのコメントでこれをほめてくれましたが、私としてはそもそも曲の途中で狂わないように、事前にしっかり時間をかけて調整すべきなのにと反省したのです。
 これについては、案外思い当たるギタリストも多いのではないかと思います。


 [写真:豪華な打ち上げ〜。健さんも私も、ステージ衣装のまま。]
 お食事会も豪華で、昨年の九重ホテルで味わったような「偽黄門さま」のような気分でした。

 韓国から来た若者たち、ピアニスト、地域文化ユイマン(結い人)など、個性溢れる人たちと語らい、また場所を別に移したりして、いつ果てるともない、楽しい打ち上げになったのでした。

 もう寝ましょうよ、みなさん(笑)!

 

★ 11月8日(月)大分・九重 ベリージュファーム(with 小松崎健) NEW!!


 [写真:櫟屋でお世話になった皆さん、どうもありがとうございました!]
 この日、また素晴らしくおいしい朝食をいただき、いよいよ長かった九州ツアーの最終日を迎えました。

 今日のライブ開場となるベリージュファームのご主人、梅木さんがお車で迎えに来てくれました。

 実は、ツアーの企画当初は、昨日で終わって北海道に帰る予定になっていたのですが、たまたま滞在予定が一日延長になったのです。前述のMさんのご尽力により、梅木さんにこの日の演奏会を組んでいただいたのでした。本当にありがたいことでした。


 [写真:ブルーベリーの紅葉が印象的な、ベリージュファーム。]

 [写真:右は自家製ピザを一枚一枚焼いているところ。]
 ベリージュファームは、湯布院から車で数十分、美しい自然に囲まれた九重のブルーベリー農園です。その中にあるステキな建物内で、割と早い時間からライブが行われました。

 一家総出でこの農園で頑張っているオーナーご夫婦の温かい心遣いと、ここに集った多くの皆さんの拍手に支えられて、最終日もすばらしい演奏会になりました。


 [写真:ここでも大人気、健さん。]
 100%ブルーベリーのジュース、自家製のピザなどもすごく美味しくて、さらに外で炭火焼にしたしいたけの香ばしさといったら、もう絶品でした。

 ブルーベリーの紅葉も美しく、日本の原風景を思わせる豊かな自然の中、忘れられない思い出になったのでした。


 [写真:玖珠IC前の「日本昔話」オブジェの前。天下取ったぞ!的に。]
 その後、昨日お世話になったMさんが連れてきた韓国の若者二人と共に、福岡まで高速バスで戻りました。
 全てのライブが終わった達成感でいっぱいでしたが、健さんの影響で始めたiPhone版オセロのおかげで、そんなにグーグー寝ることも無く、福岡に着いたのでした。

 そして、夢のような一日は過ぎ、現実っぽい福岡の安ホテル(笑)で、健さんと最後の打ち上げをしたのでした。
 紙パックの焼酎900ミリリットルを空けてしまった...またも呑みすぎ。

 

★ 11月9日(火)北海道へ帰還 NEW!!

 前日、呑みすぎた割には、この朝の気分は晴れやかでした。
 最後に、福岡空港に行く前に、時間があったので、健さんと一緒にお土産を買いに天神まで行きました。
 ツアー中は結構暖かかった(むしろ暑い日もあった)のですが、この日だけは風も強くて肌寒く、長くても心が温かくなるような楽しいツアーを振り返って、ちょっとアンニュイな気分に浸りました...。


 [写真:福岡空港・恒例の博多人形と一緒にポーズ。]
 前回10月のソロライブツアーのときは、福岡空港でひと悶着あって、ラジオペンチを取られてしまったということを日記に書きました。

 しかし、今回はそんなこともなく、全くスムーズに北海道に帰ることが出来ました。皆さんの応援のおかげで、いろんな意味でよい旅になりました。

 今回のツアーでお世話になった全ての皆さん、そしてお客様たち、またかけがえのない音楽仲間である健さんに、改めまして心から感謝したいと思います。
 どうもありがとうございました!

 さて、次回のツアーは2011年1月に自分のソロツアー、2月に健さんとの恒例となった冬の本州ツアーが決定しています。
 さらに、3〜4月には自分の本州ツアーを入れていきたいと思います。

 また機会がありましたら、ぜひライブ会場でお会いしましょう!

(完)

 

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