ライブ日記 2011(2月 with 健さん) (2011年3月11日更新)

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 目 次

はじめに

2月8日(火)千葉・新柏 キッチンパタータ (with 小松崎健)
2月9日(水)横浜・能見台 ぐりふぉれ屋(with 小松崎健)
2月10日(木)東京・西荻窪 サンジャック(with 小松崎健)
2月11日(金)埼玉・朝霞市産業文化センターホール[健さんのダルシマーセミナーに参加]
2月12日(土)名古屋 遊器ゆあさ(with 小松崎健)
2月13日(日)伊丹 LiveBar「ALWAYS」でのギターワークショップ
2月13日(日)伊丹 LiveBar「ALWAYS」(with 小松崎健、Beats of Fairy、Si-Folk吉田文夫)

2月14日(月)兵庫 NPO法人 さわやか北摂 『居場所』(with 小松崎健)
2月14日(月)大阪 サロン・ドゥ・アヴェンヌ(with 小松崎健)

2月15日(火)和歌山 リュス モーネ(with 小松崎健) NEW!!
2月16日(水)笠岡 カフェド萌(with 小松崎健) NEW!!
2月17日(金)広島 OTIS!(with 小松崎健、SHiMA、唐津人士、ウパシクマ) NEW!!
2月18日(土)北海道へ帰還 NEW!!

 

◎ はじめに

 おなじみ小松崎健さんとの、恒例となった2月の本州ツアーが、2011年も行われました。
素敵な街の風景、素晴らしい演奏、思いがけない風邪、痛かった忘れ物、楽しい飲み会、ライブでお世話になった人たちとの絆。今まで健さんと旅をしてきて、様々な思い出がありました。
 健さんとの道外ツアーは、九州や東北のツアーも含めると、もう7回目となります。
 今回も、いろいろ楽しい思い出がありました。

 

★ 2月8日(火)千葉・新柏 キッチンパタータ (with 小松崎健)


 [写真:新千歳空港で搭乗直前の健さん。毎朝、早起きです。]
 健さんとの本州ツアー初日。 飛行機がお昼に着くという早い便でした。

 いつも登場する南千住の安宿は、門限が実質的にないという点、一泊2700円と言う安さが魅力なのですが、唯一の欠点として16:00からでないとチェックインできないのです。そのため、あまり早い便で行っても、結局早く着いた分は時間の無駄になってしまいます。

 そこで、空港の椅子に座って、健さんと一緒にiPhoneのオセロで腕を競っていたら、いつの間にか時間が過ぎ去って行き、結局ちょっと遅れました(笑)。

[最近、オセロがマイブームなのです。]


 [写真:パタータでのステージ写真。完全生音ツアーの開始です!]
 さて、初日の演奏。闘う親父の応援団のみなさんなどのご協力もあり、和やかなムードで盛り上がりました!

 健さんと初めて合わせたベネズエラの曲「パルティーダ」、また私の歌もの「パズル」など、今までになかった新鮮な曲も交えて、楽しい演奏になったと思います。

 PAはなしの生音(ただし私の歌にだけマイクを使いました)でした。これは、健さんも私も、できれば生の楽器の音を聞いてほしいと言う希望に沿ったもので、なんと全ての会場で生音ライブとなったのでした!


 [写真:終演後、まったりと飲み会。]
 打ち上げでは、いただいたご好意を決して無駄にしない健さんと私。

 みなさん、なぜか(?)健さんが日本酒好きだと知っていて、結局こうなってしまうのでした。

 そんなわけで、初日から盛り上がってライブが終了しました。お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!

 

★ 2月9日(水)横浜・能見台 ぐりふぉれ屋(with 小松崎健)

 前日の千葉県・新柏のライブから一転して、この日は横浜・能見台でのライブ。
 いつもなら安宿に連泊するところですが、今回は能見台にお泊りということで、早々とチェックアウトして横浜に向かう予定でした。


 [写真:健さんと鍵。つい写真に撮ってしまいました。]
 南千住の安ホテルのチェックアウトは10時なので、その時間に合わせて準備していたら、久々に忘れ物ネタ!

 健さんが「部屋の鍵が見当たらない!シャワー室に忘れたのかも!」というのです。しかし、シャワー室には鍵が見当たらず、チェックアウトの時間も迫ってきてどうしようと思っていたら...

 健さんのカバンの中にあったのでした。
 めでたし、めでたし。


 [写真:横浜駅構内のデパートに居座り続ける健さん。]
 さて、チェックアウトして、途中寄り道しながらゆっくり横浜を目指しても、結局すぐに着いてしまいます。
 ぐりふぉれ屋への入りの時間まで、軽く4時間は時間が余っていたので、横浜駅で暇つぶしをすることになりました。

 食事したり、ケータイでオセロをやったり、健さんに誘われるまま献血に行ったりして(ジュースやアイス、クッキーにTシャツまでいただきました)、なんとかこの無為な時間をやり過ごしました(笑)。

 こんなことを書いちゃうと怒られそうですが、暇つぶしには献血が一番!
 ただし、1度献血すると、次にできるのは3ヵ月後なので、ツアーでは1回しか使えない手段ですね。


 [写真:じんわりと心温まる、ぐりふぉれ屋でのライブ。]
 そして、この組み合わせで昨年もお世話になったぐりふぉれ屋へ行きました。

 きっぷのいい、きょうこさんのお人柄に癒されつつ、良い雰囲気で盛り上がりました。やはり生音ライブで、歌だけマイクというセッティング。気合の入った、良い演奏だったと思います。

 さんざんたしなめられ、いじられながら歌うのも、慣れればなかなかいいものです(笑)。


 [写真:なんかこう、健さんの飲み姿しか撮っていない気が...。]
 終演後は、もちろん楽しい飲み会に突入。

 打ち上げでは、またまたいろいろ食べたり飲んだりさせていただき、こっちも酒の肴になったりして(笑)、珍道中二日目の夜が過ぎていったのでした!

 きょうこさん、どうもお世話になりました!

 

★ 2月10日(木)東京・西荻窪 サンジャック(with 小松崎健)

 横浜でも能見台は少し離れている場所なので、この日の移動は少し時間がかかりました。
 タクシーで金沢文庫へ。そして京急で品川へ、そしてJRに乗り換えて、宿のある武蔵小金井で荷物を降ろし、そして西荻窪へ。
 長い道のりでした!


 [写真:確かに美味いそば屋です。]
 リハが終わった後の腹ごしらえも、ツアーでは重要なイベント。特に私は、腹が減っていては全く満足に演奏できないという性分なのです。
 これはアーティストによって違いがあり、逆に何もお腹に入れないとか、水だけという人もいると思います。

 この日は、ギター仲間の伊藤賢一くんから教わった、駅前のおそば屋さんに健さんを連れて行くと、そば好きの健さんも気に入ったらしく、「次もここに決定」「次来るときは何を食べようかなあ」と、早くも規定路線になってしまいました!


 [写真:ダルシマー愛好者の輪!]
 サンジャックでのライブは、健さんとの本州ツアーでは毎回お世話になっている恒例のお店。勝手知ったる我が家じゃありませんが、マイペースでリラックスしたライブが繰り広げられました。

 なんと、ちゃんとした写真をほとんど撮っていなかったのに気が付きましたが、もはや後の祭り。
 健さん繋がりでいらっしゃったお客様が多く、また、3月に北海道ツアーをするアコーディオン奏者の熊坂るつこさんも見に来てくれて、とてもうれしかったです。

 回を重ねるたびに、生音ライブの響きがさらに研ぎ澄まされていく感じでした。
 いつもサンジャックでのライブは楽しく、アコースティックな音に自分たちまでうれしくなるのでした。

 ライブ終了後、宿に戻って、今回もいろいろお世話いただいたハートストリングスの青木陽子さんにいただいた日本酒の差し入れを、健さんと一緒に一晩で飲み干してしまいました〜! いやあ、健さんと一緒のツアーでは、やはり酒の量が知らず知らずのうちに増えていくのでした。 

 

★ 2月11日(金)埼玉・朝霞市産業文化センターホール[健さんのダルシマーセミナーに参加]

 この日は、関東圏でも珍しく雪が降る中、ハートストリングス主催のハンマーダルシマーのワークショップ(午前)と発表会(午後)が行われました。


 [写真:健さんの教えのもと、ダルシマー演奏にチャレンジ!]
 たくさんの受講者の中、私もワークショップに参加して、健さんの教えでハンマーダルシマーの演奏に挑戦しました!

 いやあ、曲を間違えずに弾くのは難しいけど、皆さんと合奏ができて楽しかったです。自分も明日の伊丹でラグタイムギターのワークショップをするのですが、いろんな意味で勉強になりました。



 [写真:ハンマーダルシマーの祭典!]
 午後には、お待ちかねの発表会。

 あの有名なハンマーダルシマー奏者、デイヴ・ニーマンから教えを受けた人たちが中心となって結成されたハートストリングス、そして青木陽子さん+アイリッシュハープの森悦子さんのユニット「サウス・ウィンド」はじめ、様々な方たちのダルシマー演奏を楽しみました。

 私自身は、なかなか健さん以外のダルシマー演奏を聴く機会が少ないので、新鮮でとても楽しい演奏会でした。


 [写真:ツィンバロン、大迫力の演奏!]
 初めて見たダルシマーの親類楽器「ツィンバロン」もすごかった〜。家具調の脚を持ち、なんと40キロもある超重量楽器(しかもこれでも小さい方だって・・・)で、重みのある音でした!

 ツィンバロン&マリンバ奏者の崎村潤子さんの演奏は、もう神がかり的。話すと和やかな方なのに、チャルダッシュで演奏モードに入ったとたん、阿修羅のごとく弦を叩きまくる姿が素晴らしい!

 私と健さんも最後に演奏。全体としてバラエティーに富んだ素晴らしい会でした!


 [写真:よく考えたら、ほとんどみんな楽器演奏者です〜。]
  もちろん、終演後に武蔵小金井の自然館で行われた打ち上げも盛り上がりました! 料理もとてもおいしかったです。

 明日は、名古屋行きの高速バスに乗るため、ラッシュを避けるための超早起き計画が想定されていたので、実はいつもより早く寝る必要があったのですが、参加者の余興演奏も含め、いつ果てるとも知れない宴会でした〜。

 「もうみんな、寝ましょうよ〜!」
 またやってしまった。みんなズルイ!またボクに宴会ストッパーの役を押し付けて...なんてね。

 改めまして、青木さんはじめ、お世話になった皆さんに、心からお礼申し上げます。
 この日で関東の予定は終わり、いよいよ翌日から西へ西へと向かう旅になるのでした。

 

★ 2月12日(土)名古屋 遊器ゆあさ(with 小松崎健)

 今回は、珍道中ツアー、別名「早起きツアー」とも呼ぶべきくらい、連日早起きが続きました。
 特にこの日は、新宿から格安の高速バス(2900円)で名古屋へ行く際、早い時間に行かないと首都のラッシュに巻き込まれるので、朝6:00起き
 バスは新宿から9:00に出発して、14:30に名古屋に到着。
 ツアーでは、いつも東京−名古屋間の長距離移動が一番長く感じるのですが、この苦役を乗り切って、はじめてツアーが成り立つのです!

 それにしても、朝の東京は一面の雪景色。
 名古屋に行く途中の高速では、猛吹雪というところもありましたが、名古屋についてみるとそれほど悪天候でもなかったのでほっとしました。
 しかしこれから、私たちは行く先々で「北海道から雪を連れてきましたね〜」と言われ続けるのでした(笑)。


 [写真:健さんと「山田晋吾とマキノリョータ」の皆さん。]
 健さんつながりで、「山田晋吾とマキノリョータ」の皆さんと交流させていただきました。

 お車で、ホテルやゆあさまで送っていただいたり、楽しいお話が出来たり、有意義な時間を過ごさせていただきました!
 お互いがんばりましょう!


 [写真:健さん+まやさんのダルシマー・デュオ。]
 その後、2年ぶりに遊器ゆあさでのライブが行われました。

 2年前と同じく、オープニングで演奏していただいたまやさんのハンマーダルシマー、本当に心が洗われるような素晴らしいものでした。さらに、健さんとのダルシマー二重奏に、多くのお客様が感動したに違いありません。


 [写真:私と健さんの生音ライブ!]
 私たちもゆあさでのライブは久しぶりとあって、懐かしさと人の情けに触れたような、心豊かな気持ちで演奏できました!

 打ち上げは、暖かく味わい深い料理を堪能させていただき、充実感とともに美酒に酔ったのでした。

 3年前、初めてお邪魔したときに、私は運悪く風邪をひいてグロッキー状態だったのですが、ゆあさのおばあちゃんに「これ食べたら元気出るよ」とハヤシライスを出していただいたことなど、良い思い出がふと頭をよぎって、ちょっとグッときてしまいました。

 お世話になった皆さんに、心からお礼申し上げます!

 

★ 2月13日(日)伊丹 LiveBar「ALWAYS」でのギターワークショップ
★ 2月13日(日)伊丹 LiveBar「ALWAYS」(with 小松崎健、Beats of Fairy、Si-Folk吉田文夫)

 名古屋から大阪までの移動は、やはり近鉄アーバンライナー
 JR快速を乗り継いだ方が安いという話を、名古屋の打ち上げでお聞きしていましたが、快適さといつも使っている安心感には勝てませんでした。
 朝はまたまた早起きしなければいけませんでしたが、いつか通った道。

 ここで、地味ながら電車旅行のコツをお教えしましょう。
 二人旅のときは、ついつい一緒に切符を買ってしまうものですが、このアーバンライナーは座席指定のある特急なので、一緒に買うと普通は隣同士の席にされてしまいます。混んでいる時や荷物が少ない時ならそれでもいいのですが、私たちのように抱えきれないくらいの荷物がある場合、また平日で電車が空いている場合なら、あえて縦一列になって別々に窓口に行った方が、二人とも窓際の席を取れるので、二人とも助手席に荷物を置いて休むことも可能なのです。
 コツ、終了。


 [写真:教室でリハをする稲岡さんと健さん。]
 兵庫県の伊丹駅で、Beats of Fairyのハンマーダルシマー奏者・稲岡大介さんに再会。いつもお世話になっています!

 稲岡さんは、まだ若いのにピアノも作曲もこなす素晴らしい音楽家。ハンマーダルシマーの奏法も、左利きの長所を生かした個性豊かなもので、健さんもいつも感心されています。

 その後、健さんは地元の音楽教室でダルシマーのワークショップが大変好評だったそうです。


 [写真:行きの車中で書いた教育資料(チューニングは普通です)。]
 私は、一足先にAlwaysに行って、人生で初めてとなる「ラグタイムギターのワークショップ」を行いました。参加してくれたのは、事前の予想に反して、中学生の女の子とお母さん。

 人にギターを教えるというのは私にとって初めての経験でしたが、ラグタイムギターの基本であるオルタネイティング・ベースに焦点を絞って、分かりやすさを心がけて解説させていただきました。私にとっても勉強になった、貴重な機会でした!

 (ホントは、オタルナイ・チューニングによる「Maple Leaf Rag」の奏法解説とかも考えていましたが、さすがにボツにしていて良かった...)


 [写真:Beats of Fairyの迫力の演奏!]
 その後、健さんが合流して、SiFolkの吉田文夫さんBeats of Fairy(稲岡大介さん、大松聡子さん、原口トヨアキさんのトリオ)との盛りだくさんのライブが行われました。会場は、足の踏み場もない程の超満員!

 トップバッターはBeats of Fairy。アイリッシュ・バンドとして、健さんのグループ・HARD TO FINDとはまた違うグルーブと音楽性。いつも新鮮な気持ちで楽しませてもらっています。


 [写真:吉田さんと健さん。すごく良い雰囲気のセッションでした。]
 そして、吉田文夫さんが登場。Beats of Fairyとの共演で前半が終了。

 そして後半は、まず日本のアイリッシュ音楽のベテランである吉田さんと健さんのジョイント。あくまで自然体。「ビックリさせてやろう」とか「何かを勝ち取ろう」というような無理な力がまるで掛かっていない、素直な心持でスッと楽しめる音楽でした。これこそ、音楽の理想だと思います。

 その後、私たち二人のユニット演奏。皆さん素晴らしい音楽家、ここで私たちだけ下手なプレイは出来ません。誠心誠意がんばり、そして、いじられながら歌ったり(笑)。存分に楽しませていただきました[惜しむらくは、写真を撮ってなかった!]。それぞれの出演者の持ち味が発揮された、素晴らしいライブになり、感激でした!

 終演後の打ち上げでは、私が去年歌った「PAブルース」をみんなが覚えていたのにビックリしました! こんなスチャラカソング、即刻忘れていいのに〜(笑)。

 打ち上げも終わって、泊まったホテルがまた、なんというかもう、個性爆発状態(笑)。
 おそらく元はラブホテルだったらしいのですが、部屋というより警備人室みたいな感じでグッドでした。
 タンスかなと思って扉を開けてみたらむきだしの太い配管が見えたとか、窓が手の届かないような高さにあったりとか、MCネタ満載。
 これこそ旅の醍醐味です。

 

★ 2月14日(月)兵庫 NPO法人 さわやか北摂 『居場所』(with 小松崎健)
★ 2月14日(月)大阪 サロン・ドゥ・アヴェンヌ(with 小松崎健)

 この日は、前日に共演した稲岡さんに再びお世話していただき、お昼の演奏と夜のライブの二本立てという、またまた充実の一日でした。


 [写真:「さわやか北摂」にて、終演後のティータイム。]
 関西でも稀に見る雪景色の中、まずは、介護のコミュニティーセンターでの小一時間の演奏会が行われました。

 ご年配の方達からとても熱心にご覧いただき、私たちも心温まる思いで演奏させていただきました。

 インドネシアのグサン・マルトハルトノが作曲して、日本でも有名な「ブンガワン・ソロ」に、健さんが作詞をしたという替え歌「噴火湾沿いの道」を歌うのが一番照れました(笑)。


 [写真:雪を連れてきてしまってすみません!]
 それにしても、ものすごい雪。
 一面の銀世界なんてきれいな言葉を、どんな詩人が考え付いたものかわかりませんが、雪で散々苦労してきて、たまの本州ツアーの期間中くらい雪から逃れたいと思っていた私たちから見れば、詩人はお気楽でいいよなあ、としみじみ思うのです。

 どこに逃げても、雪が追ってくる〜!

 稲岡さんの車で、会場から駅へ向かったのですが、もちろんタイヤは夏タイヤだったので、いやはや、運転は大変だったと思います。
 重ね重ねご苦労をおかけしました!


 [写真:健さんと稲岡さんの二重奏。ファンタスティック!]

 [写真:お店のオーナーのブログより転載させていただきました。]
 そして、夜は、北新地のクラシックサロン「サロン・ドゥ・アヴェンヌ」でのライブ。

 私は初めてでしたが、クラシック音楽用のライブハウスという、なかなかありそうでない、非常に上品で清楚なお店でした。

 世界3大ピアノメーカーの一つ・ベーゼンドルファー(他の二つはスタインウェイとベヒシュタイン)のピアノがあったり、迎賓館のような優美な内装で、生の音響も素晴らしく良かったり、新鮮な驚きばかりでした。

 稲岡さんも加わって、いつもと一味違った美しい演奏会になったと思います! 私も稲岡さんの曲に伴奏したり、健さんとの掛け合いの響きに酔いしれたりして、「ライブ」というより「コンサート」といいたい気品を感じました。

 でも、ここで「PAブルース」歌っちゃった(笑)。

その後、サロン・ドゥ・アヴェンヌのオーナーが、2/14のライブに関して素敵な記事を書いてくださいました。ありがとうございます!
「北の国からの贈りもの」
http://ameblo.jp/aveblo/entry-10803312416.html


 [写真:「大吟醸」という名のチョコレートを持つ健さん。]
 そして、終演後は、大阪・西成地区の最低ランクの宿で一泊する私たち。この落差が笑えました。

 ちょうどバレンタインデーということで、数日前からあちこちでチョコをお土産にいただいてしまい、必死になって食べました。
 それでも余ったものは、後で北海道へのお土産にしました。

 稲岡さんはじめ、関西でお世話になった様々な方々にお礼申し上げます!

 

★ 2月15日(火)和歌山 リュス モーネ(with 小松崎健) NEW!!

 大阪の安ホテルをチェックアウト。
 たびたびお世話になっている、おそらく大都市では最安値の部類に入る良心的な料金と、気兼ねなくお世話になれるたたずまい。
 またツアーではお世話になりたいです。


 [写真:御幸辻駅の健さん。雪もちらほら。]
 そして、南海電鉄で一路和歌山へ。御幸辻(みゆきつじ)というところで下車。

 ハンマーダルシマーとハープのユニット、メリーチューンの木下さんとよっちゃんさんが、お車でお迎えに来てくれました。この日のライブでは大変お世話になった人たち。

 お二人とも、優雅で綺麗な音楽を奏でる音楽家ですが、とても気さくで面白い方たちなのです。一言二言話すだけで、もうなんかこっちまでにこやかになってしまうという感じ。健さんは「漫才コンビ」と称していました。

 「雪、連れてきましたね〜?」とやっぱりここでも言われてしまいました!



 [写真:リュスモーネでのライブ風景。2階が吹き抜けになっています。]
 木下さんの自宅兼音楽サロン、リュスモーネでのライブ。自然豊かな周りの環境もあり、何と言うか文化的なオアシスのような、デラックスで素敵なスペースです。

 メリーチューンのお二人と、それぞれの組み合わせ(浜田とよっちゃんさん、健さんと木下さん、そして4人一緒)で共演しました。とても美しく、和やかな共演だったと思います。

 私たち二人のライブも、素晴らしい音の響きに、自分たちの演奏にうっとりしながら、心地良く演奏できました。
 本当なら赤面しそうなくらい恥ずかしい自分の歌が、ここでは3倍くらい上手く聞こえました!


 [写真:打ち上げでの、健さんとくぽりんさんの二重奏。]

 [写真:打ち上げでの、メリーチューンの演奏。感激でした!]
 打ち上げでは、持ち込んだお酒がみるみる空になっていきました・・・この日の私は、多少セーブ気味にしましたが、それはお客様とのギター談義が異様に盛り上がってしまい、健さんと私のテーブルが別世界に突入していたから(笑)。

 Sヤイリを弾きまくったギターマニアックな方が、宴もたけなわになった頃、「22歳の別れ」をみんなに歌ってほしくて、何度も何度もイントロを弾いていたのが、今思い出しても笑いのツボでした...(笑)。

 また、思いがけずも、南澤くんの「ソロギターのしらべ」で以前私の名前を見かけたという方がいらっしゃり、心の中で南澤くんに感謝したのでした。
 ありがとう!

 平日のお忙しい時期にもかかわらず、お越しいただいた皆さん、またライブをお世話してくださったメリーチューンのお二方、どうもありがとうございました!

 

★ 2月16日(水)笠岡 カフェド萌(with 小松崎健) NEW!!


 [写真:福山駅前の福山城。城が駅のホームから見えました。]
 やはり今回は早起きツアー!
 前日の和歌山から、大阪に戻ってさらに岡山へ行く旅。結局、和歌山から数えて電車で五時間かけて、まず広島県の福山へ行き、そこのホテルにチェックインしました。

 このホテルは安くてなかなか快適。二人旅であれば、ツインルームで一人当たりの宿代を節約できます。


 [写真:カフェド萌、初登場のハンマーダルシマー!]
 そして、そこからちょっと戻って、岡山県笠岡市へ。歴史あるお店、カフェド萌でのライブが行われました。

 せっちゃんさんにお会いするのがいつも楽しみ。初めての登場となる健さんもリラックスモードで、壁に貼ってある過去の出演者との繋がりもあり、話が弾むのでした。

 珍道中ツアーも残り2日とあって、楽しい中にも感慨に浸りつつ、しっとりとした演奏になったのでした。お越しいただいた皆さん、ありがとうございました〜!


 [写真:やはり、初めての方は興味津々。]
 もちろんこの日も生音。私の歌すらマイク無し。普通の歌手の人ですら、マイクはさすがに使うと思いますので、私ごときが生音というのは結構大それたことでした〜。

 でも、やっぱり良い気持ちでした。

 健さんと二人で演奏していると、細かいPAバランスとかリバーブやコーラスがどうとか、全く関係なく、その場の空気感だけでOKという気になってしまいます。
 アコースティック楽器の特権を最大限に使ったこのライブツアー、「早起きツアー」というより、「完全生音ツアー」と呼ぶべきでした。

 

★ 2月17日(金)広島 OTIS!(with 小松崎健、SHiMA、ウパシクマ) NEW!!

ついに長かったツアーも最終日。
福山から電車でテクテク移動して、広島に着くと雨でした。


 [写真:広島のホテルの入り口にあった人形と健さん。]
 ホテルは、いつもの繁華街ではなく、賑わいのない新幹線口の方にありました。

 ここもなかなか安くて快適、しかしチェックイン直後に行っても、朝早くに行っても、お風呂にお湯がない〜。(私たちの空いている時間が普通の人と違うので、まあしかたないんですが...)。

 さすがにライブ前にシャワーだけでも強引に浴びて、いつもお世話になっているOTISへ行ったのでした。


 [写真:立ってヘッドウェイを弾くSHiMAさん。]
 おかげさまで最終日は満員の店内。私と健さんも感激。なんせ、私たちが座る椅子がないくらいでした〜。

 SHiMAさんのハワイアン・スラックキー・ギター、のんびりしていてとても和める演奏でした。

 私も、ガシガシ弾くばかりではなくて、このまったりした感覚を見習わなければいけません。


 [写真:ウパシクマ。不思議な世界を見せてくれました。]
 そして、今回楽しみにしていた冴えキングさんのユニット、ウパシクマの音楽がすごく良かったです。

 お会いするたびにウードの達人になっていく冴えキングさん、そして独特の雰囲気があるいもりんさんの歌や太鼓。しりとりの歌や、シュールだけど親しみのある物語歌も素敵でした。


 [写真:最終日、誠心誠意演奏する二人!]
 私と健さんのツアー、まだまだこの後の日程を続けてもいいくらい楽しい旅でしたが、どこかで終わらないわけにも行きません。

 この日は最終日にふさわしい盛り上がりで、自分たちの生音の心地よさに浸ったのでした。
 (さすがに歌のマイクは使わせてもらいました〜!)

 

★ 2月18日(土)北海道へ帰還 NEW!!

 広島からは、リムジンバスで広島空港へ。
 ツアーの最後が広島というパターンは、航空チケットやバス料金が高めというデメリットもありますが、意外とよく使っているのです。
 昨年秋の九州ツアーは、私だけ一足先に広島からスタートしたし...(笑)。


 [写真:自分へのご褒美、新千歳空港のカツカレー。]
 今回は、あまり天候には恵まれないツアーでしたが、行く先々で人の心の暖かさに触れた旅でした。

 健さんとのツアーは、毎年バレンタインデーと前後していて、チョコもいっぱいいただいてしまいました。

 お世話になった全ての方々、お忙しい中私たちのライブにお越しいただいた方々、ご声援いただいた皆さん、そして健さん、本当にどうもありがとうございました!

次のツアーは、3月25日〜4月11日という日程で、関東から福岡まで全国横断のソロツアーです。
どうぞこちらもよろしくお願いします!

(完)

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