ライブ日記 2012 春の本州・九州ツアー+帯広ツアー (2012年4月19日更新)

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 目 次

はじめに

3月15日(木)移動日
3月16日(金)名古屋 源 (with 青木日高)
3月17日(土)大阪・桃谷 LOOP139「夢家」 (with 河栄)
3月18日(日)大阪 5th Street(with 益田洋)
3月19日(月)大阪 サードストーン (with Yousei)
3月20日(火)姫路 あいメッセホール(池宮正信さんのライブにゲスト出演)
3月21日(水)岡山・総社市 スタジオ・ザ・ブーン(with 土師剛)
3月22日(木)広島 OTIS!(with SHiMA、唐津人士、ボッサ・ノ・アル)
3月23日(金)空き日程
3月24日(土)福岡 エンジェルカフェランド(with ろく)
3月25日(日)小倉 フォークビレッジ(with 福松幹夫)
3月26日(月)久留米・天神 JST(ライブinジャスト)
3月27日(火)熊本 ヌアージュ(with なゆた)  NEW!!
3月28日(水)空き日程  NEW!!
3月29日(木)宮崎 Cafe Bar SOHO(with 西村歩)  NEW!!
3月30日(金)北海道へ帰還  NEW!!
3月31日(土)帯広 くつろぎの店 彩乃  NEW!!
4月1日(日)小樽へ帰還  NEW!!

 

◎ はじめに

 2月の健さんとの本州ツアー、そしてダコタ・デイヴ・ハルさんのツアーサポートも記憶に新しい中、今度は自分自身のソロツアーを行いました。
 毎年恒例の春の本州ツアー、いつもはだいたい4月が多いのですが、今回はちょっと早めの出発でした。
 実は、ツアーの少し前にアイヌタイムズの編集に忙殺されていたり、奥さんが風邪をひいたり、私事がいろいろありました。
 そんな苦労も、ツアーが始まってしまえばいつもの快適な旅、と思っていたのです。
 ところが...

 

★ 3月15日(木) 移動日

 しょっぱなからありえないことを起こしてしまいました〜!

 ツアー前日の3/15に名古屋入りしてゆっくり英気を養う予定だったのが、ついうっかり飛行機の時間を間違えてしまいました...。
 (17:30小樽発の電車を、なぜか夜の7:30と勘違いしてました...つまり2時間遅く出てしまったのです)

 一瞬ショックでしたが、そこは私、すぐに頭を切り替えて代替案を考える方向に頭を働かせました。
 千歳に向かう車中で、飛行機のキャンセルと新たな経路の検索。
 すると、名古屋に直接飛行機で行くより、一度羽田まで行き、そこから新宿→名古屋の高速バスで名古屋入りした方が、
 どう検討しても安上がりということがわかりました。


 [写真左:閑散とした新千歳空港。]
 [写真右:羽田空港国際線ターミナルに向かう無料バス。]
羽田空港に向かう一番遅い便が22:40新千歳発、24:30羽田着。大急ぎで当日券を買ったのでした。

羽田には何とか着きましたが、これだけ遅い便だと、当然羽田から首都圏に向かう終電もありません。つまり、泊まる場所がないのです。

そこで、24時間開いている国際線ターミナル行きの無料バスに乗り込み、そのターミナルで一夜を明かしました。(同じ境遇のご同輩がいっぱいいましたので、そんなに寂しくもなかったのが救いでした)。

 

 

★ 3月16日(金)名古屋 源 (with 青木日高)


 [写真:足柄サービスエリアから見えた富士山。これも不幸中の幸い。]
その後、新宿まで電車で移動し、3列シートに無線LAN・コンセントつきという、ある意味新幹線より贅沢な高速バスに乗り、名古屋に着いたのが昼の1時。

いくらゆったりシートでも熟睡というわけには行かず、ホテルに着いてようやく少し仮眠が取れました。

それにしても、ここまで完璧に予定が狂ったにもかかわらず、仕事に穴を開けずにすんだのは、不幸中の幸いというほかありません。


 [写真:スライドでの解説を織り交ぜて演奏する青木日高さん。]
この長い道のりを経て、ようやくたどり着いた「源」で、ラグタイムギタリストの青木日高さんとのジョイント・ライブが行われました。

青木さんのギター演奏を交えた、スライドによるラグタイム音楽の解説はとてもわかりやすく、しかもマニアックなツボを突いてきて、ラグタイムファンから初心者まで、みんなが楽しめるひと時でした。最後の「エリート・シンコペーション」のアレンジも惚れ惚れしました。


 [写真:青木さんと浜田の共演。ラグタイマー×2!]
万難を排してたどり着いた名古屋での、ツアー初日。青木さんの解説を踏まえたレパートリーもいくつか演奏しつつ、自分の曲を中心にラグタイムの新たなアプローチを模索しながらの演奏となりました。

最後の青木さんとの共演は、「スープ・カレー」と「メイプル・リーフ・ラグ」
前者は、青木さんが私の曲に合うように新たに書き下ろした二重奏アレンジで、演奏していて実に痛快でした。
後者は定番曲ですが、お互いの個性がわかる、これまた素晴らしいセッションになったと思います!

帰りは雨模様だったのですが、青木さんの車でお送りいただき、事なきを得たのでした。

そんなわけで、まだ初日でいろんなハプニングが起こった今回のツアー。
しかし過ぎてしまえば、それもこれも旅の良い思い出になるのです。

 

★ 3月17日(土)大阪・桃谷 LOOP139「夢家」 (with 河栄)

名古屋の朝はあいにくの雨で、チェックアウトしたホテルから地下鉄伏見駅まで歩くだけでも大変でした(T_T)
しかし、ここから先はいつものリズムで勝手知ったる旅。
名古屋駅前で格安チケットゲットして、近鉄アーバンライナーで一気に大阪入り、さらに例の激安宿にこの日から3連泊(^-^)/
新今宮からライブ会場の最寄駅の桃谷までわずか10分、そこでこの日の共演者、河栄さんと合流しました。


 [写真:リハ中の河栄さんと店内の全景。]
会場となった「夢家」「LOOP139」という番号が何かと思っていたら、大阪環状線の高架下の区画番号でした。パッと見て普通の工場にしか見えなくて、不思議な感覚。しかし、二階に上がると現れた多目的小ホール。私の知る範囲では、札幌にあるZippy Hallに少し似ている、意外と広いお店です。

 [写真:オープニングのJokeさんと、河栄さんとの二重奏。]
マスターのお話では、ほぼ週末のイベント限定らしいのですが、私的にもあっという間に馴染める、素晴らしい雰囲気のスペースでした。

PAの音はエクセレント、電車の音がたまにガタンゴトン来るのはご愛嬌。ライブ前いつもお腹を空かせている私に、サンドイッチやおにぎりなどを出してくださって、お腹も心もあったかくなりました!


 [写真:なぜかステージ衣装をもう一回着替えて登場した河栄さん。]
久しぶりにオープニングをしていただいたJokeさんのウクレレをほんわかと楽しみ、そして河栄さんのパワフルな弾き語りに胸熱くなりました。

最近ロックバンドでベースも担当しているという河栄さんの歌とサウンドシステムの相性は抜群で、やはり河栄さんの根底にはロケンロールの魂が流れているのでした。


 [写真:河栄さんと私、さらにブルースハープの方との共演。]
初めてのお店にも関わらず、望外に多くのお客様にお越しいただき、私も気を引き締めてオリジナルメインで演奏しました。定番曲の一つ、ブラインド・ブレイクの「ウエスト・コースト・ブルース」は、あとでお客様からたいそうお褒めいただき、過分なお言葉に恐縮しました(^_^;)

最後の河栄さんとのセッションは、やはりロッケンロールということで、「プハプハ」と「ジョニーBグッド」。最後は、河栄さんの音楽仲間であるブルースハープの方も加わって、賑やかなセッションとなったのでした!


 [写真:店内での楽しい打ち上げ風景。]
打ち上げも当然のごとく楽しくて、危うく終電を逃すところでした。

こうして、ツアー二日目のライブも無事終了したのでした(^-^)/

 

★ 3月18日(日)大阪 5th Street(with 益田洋)

この日はあいにくの雨でしたが、大阪・吹田の5th Streetで、益田洋さんと私のジョイントライブが行われました。

5thの前田さんにはいつもお世話になっています。
リハが終わったあと、ピザトーストをご馳走になったりいろいろな業界話もできて、とても楽しいひと時でした。
もともとマイナーなこの世界、狭い世界になりがちなものですが、もっと音楽仲間たちの連携を広げて、
お互いが情報交換したり、切磋琢磨していければと思っています。


 [写真:2006年のDavid Thomas Robertsさんの時に買った電子辞書。]
ライブ前、益田さんと吹田のメイシアター1Fにあるレストランで軽く食事をしたのですが、その時にまたミステイク発生(^_^;)

メイシアター入り口のところで傘立てに傘を入れるところの鍵が何故か開かなくなり、100円ショップで210円で買った傘が取れなくなってしまいました。開演時間も迫っていたので、仕方なく置いて行ったのでした(^_^;) さらば210円(T_T)

なお、写真はライブとは全く関係ないのですが、忘れ物ではなく、逆に余計なものを持ってきてしまったという例。前回のDakota Dave Hullさん用に持ち込んだ電子辞書を、リュックから出し忘れて、今回も持ってきてしまいました(笑)。

今回のツアーも、うっかりネタだけは満載!


 [写真:宮本むなしで食べた野菜炒め定食。いつもお世話になってます。]
さて、前半は私が演奏。

今回のテーマとして比率を増やしたオリジナル曲を中心に、落ち着いて納得の演奏ができたと思います。

特に、CDRとして復活したアルバム「オリオン」からの曲は懐かしくも新たな気持ちで演奏しました。

写真は、なし(撮ってくれるように頼むのを忘れてしまいました...)。なので、またまた関係のない定食の写真を。

ろくな写真がなくてすみません〜...


 [写真:リハ中の益田洋さん。新アルバム「Folk Songs」、楽しみです!]
残念ながら新しいアルバムの制作がこの日に間に合わなかった益田洋さんでしたが、その収録予定のオリジナル曲を中心に、非常にイマジネイティブで情感豊かな演奏が聴けました。益田さんとも長いおつきあいですが、この日初めて聞けた曲もあり、また新鮮な気持ちで楽しみました。

最後に「カラス」を題材にしたインプロビゼーション、そして「アリスのレストラン」のセッションで有終の美を飾ったのでした。

日曜日の夜、雨の中お越しいただいた皆さん、どうもありがとうございました(^-^)/

さんざん私の安ホテルネタを揶揄していた益田さん、この日はどういう訳か「俺も泊まろうかな」と激安宿にチェックイン(1800円)。
マジですか〜。
ついに益田さんも安宿仲間になり、少し歩いたところにあるびっくりドンキーで最後の打ち上げをしたのでした(^-^)/

 

★ 3月19日(月)大阪 サードストーン (with Yousei)  NEW!!

大阪でのライブ三連戦、最後は梅田の隠れ家的ライブハウス、サードストーンにて、Youseiくんとのジョイントライブでした。


 [写真:またまた関係ない、なか卯の牛丼。旅のお供。]
この日の朝は、割と時間が余っていたので、いっちょギター屋さんでも見て回ろうか、とも考えましたが、いいギターを触ったら買ってしまいそうなので、思い留まりました。グスン(T_T)

代わりに、iPhone関連の周辺機器(キーボードやワンセグ機器)を物色。見るだけで楽しいものでしたが、これは見るだけで満足しちゃいました。普通にソフトキーボードでもまあまあ叩けますし、いくらどん底まで安いホテルでも、テレビくらいは見られるのです。

しかし、後々になってこのキーボード選びが白熱することになるのでした...


 [写真:Youseiくんの不思議な世界!]
さて、ライブ前半は、一年ぶりの共演となったYouseiくんの演奏。

相変わらずジョンフェイを想起させる幻想的で不思議な音世界に、うれしくなってしまいました。今の日本で、彼のようなギタリストは皆無だと思います。もっと聞いていたかったです。


 [写真:浜田隆史のざっくばらんな世界!]
私は多少長めに、「モラレス・アミーゴ」などツアーで初めての曲をやったり、今まで以上にじっくりと演奏ができました。

最後のYouseiくんとのセッションでは、リハと全然違う、美しく余韻の残るインプロビゼーションを楽しんだのでした。

大阪・梅田の繁華街の外れにあるサードストーンは、いつライブしてもじっくり楽しめる、大人の隠れ家的なステキなお店です。またライブしに行きます〜!

 

★ 3月20日(火)姫路 あいメッセホール(池宮正信さんのライブにゲスト出演)

三連泊した大阪の安ホテルに別れを告げて、姫路への旅。
あいめっせホールは、姫路城を間近に見上げる抜群のロケーションにある会場。
ここで、アメリカ在住の日本人ラグタイム・ピアニスト、池宮正信さんのコンサートが行われました。


 [写真:リハ中のキャッスル・ジャズ・バンド特別編成版。]
地元で長年ラグタイム・ピアノを弾いてこられた榎本里佳さん(日本ラグタイムクラブのオムニバスCDVol.2, 3でも演奏されています)の企画。

第一部は、榎本さんが在籍しているキャッスル・ジャズ・バンドの方たち(バンジョー、ドラム、チューバ)、そして地元のゴスペル・コーラスのソウル・メイトの皆さん、そして私も少しソロギターを弾かせていただきました(池宮さんから光栄にもお褒めの言葉をいただき、恐縮至極でした)。

それにしても、東京から大矢さん(日本一のラグタイム愛好家)が来ていたのにはビックリしました〜!


 [写真:ラグタイム・モードに入った池宮正信さん。素晴らしい演奏!]
ずいぶん前に「ラグタイム・クラシックス」というCDを初めてお聴きして以来、池宮さんのことは、ずっと日本を代表する世界的ラグタイマーとして尊敬していました。

とはいうものの、北海道に住んでいる私にとって、なかなか実際のコンサートを拝見する機会がなく、今回やっと実現した機会なのでした。

第二部は、その池宮さんのラグタイム演奏(Joy of Ragtime)。本当に感激しました。端正な演奏の中に、意外にお茶目な(?)遊びのような楽しさがあり、選曲の意外さも含めて存分に堪能しました。


 [写真:スライドの心が温かくなるメッセージと共に、美しい音楽を。]
そして、第三部は池宮さんのクラシック演奏(Heartfelt Classics)。第二部から一転して幻想的な雰囲気。プロジェクターに投影されたアメリカの自然豊かなご自宅の様子、そして昨年の大震災を踏まえた日本への暖かい励ましのメッセージなどが次々と紹介され、胸に熱いものが呼び起こされるような、メディアミックス的演奏になったのでした。

最後のアンコールは、全員が参加した「Hello Ma Baby」という古いラグタイムソング。賑やかに終演となったのでした。


 [写真:憧れの池宮さんと浜田。大変光栄です!]
終演後の打ち上げは、以前私もライブでお世話になった喫茶みんとにて行われました。

クラシックの端正な演奏のイメージと、楽しむときは思いっきり楽しむという、自然体の池宮さんのお人柄が、周りを和ませていました。私もますますファンになってしまいました。

いつもは地を這うような安宿ばかりに泊まっている私にとって、今回分不相応なホテルに泊めさせていただいたのは、ありがたい役得でした。
こうして、夢のような一日が過ぎ去り、また明日から自分のツアーをがんばるぞ、という活力を養ったのでした。

 

★ 3月21日(水)岡山・総社市 スタジオ・ザ・ブーン(with 土師剛)


 [写真:スタジオ・ザ・ブーン外観。今年もお世話になります!]
池宮正信さんと出会えた夢のような一日が過ぎ、この日は姫路から岡山への旅。

総社のスタジオ・ザ・ブーンにて。一年前に共演したカリプソギターの土師剛(はじ・ごう)くんと、再びのジョイントライブでした。


 [写真:土師くんのカリプソ・ソロ・ギター。]
土師くんは、日本でも珍しい、カリプソをソロギターで演奏するギタリスト。

今年、カリプソの本場であるトリニダード・トバゴに行って来たとのことで、送ってもらった車の中でいろんな体験談を聞くのもとても面白かったです。


 [写真:フルートの山本さんと土師くんのユニット演奏。]
その土師くんが前半に演奏。陽気なカリプソのリズムに乗って、絶妙のタイム感覚で弾くスタイル。途中、スライド映写を使って語られた旅の思い出がまた興味深かったです。

(奇しくも、スライドを使った人に出会ったのはこの旅で三人目!)

カリプソは、黒人・白人の融合文化という意味だけでなく、音楽の雰囲気までラグタイムに通じるものが多く、前回以上に心から楽しませていただきました!

そして、フルートの山本弥生さんとのコラボ演奏、一転して日本情緒を感じる、音楽的幅の広さも堪能しました。


 [写真:カリプソ&ラグタイム、世紀の共演!]
私も負けずに、自分のツアーというか珍道中の思い出話を語りつつ、ラグタイム中心のプログラムを演奏しました。この日はよく舌が回ること(^-^)/ 自分で自分のMCに笑ってしまいました。

最後のセッションは、カリプソ名曲の一つ「Big Bamboo」と、ボブマーリーの「One Love」。あまりに心地よかったのか、もう一曲アンコールをいただき、二人で感謝と共に「聖者の行進」を演奏して終演となったのでした。

休日明けにも関わらず、多くの方にお越しいただき、本当にありがたいことでした。

 

★ 3月22日(木)広島 OTIS!(with SHiMA、唐津人士、ボッサ・ノ・アル)


 [写真:唐津人士さんのフィンガースタイル・ギター。]
昨日は、ツアーも前半の一区切り、広島のOTIS!にて、賑やかで盛りだくさんのライブとなりました。

トップはフィンガースタイル・ギターの唐津さん。スズカワギターのきれいな音色に癒されました。


 [写真:ボッサ・ノ・アルのブラジル音楽。]
二番手は、初顔合わせとなったボッサ・ノ・アル。バンドリンのMichiさんと7弦ギターのIwaminさんのショーロ音楽ユニットです。

ブラジルのショーロは私も大好きなので、興味深く聞かせていただきました。


 [写真:浜田隆史。]
意表を突いて、三番手が私。

今まで蓄積してきた旅の思い出、そして演奏のパワーを、自分なりにベストの形で出せたと思います(^-^)/

「浜田さんの今日の演奏、時々何かが乗り移ったような演奏だった」と、冴えキングさんがおっしゃっていました。私も、自分で自分がそんな感じに思えました(笑)。


 [写真:SHiMAさんの心地よいギターソロ音楽。]
最後はフィンガースタイル・ギターのSHiMAさん。いつものスラックキーよりも、スタンダードチューニングに準じた曲が多めでした。新曲もステキでした!

終演後に、初めてのお客様といろいろお話できて、とても楽しかったです。

冴えキングさんはじめ、いろいろお世話になった方々に心からお礼申し上げます!

 

★ 3月23日(金)空き日程

この日は初めての空き日程。
さあ遊ぼう、と思ったら盛大に雨模様でした。
ホテルから出て、近くのアーケード外に避難したはいいものの、そこから出るに出られなくなってしまいました。


 [写真:これが噂の100円ランチ。]
重たい荷物を抱えていられないので、サクッと激安ネットカフェに入りました。

ネットの使えない席ですが、6時間900円パック。リクライニングシート。しかも平日11:00-14:00は100円ランチ(^-^)/

それにしても、ネットカフェなのに、ネットの使えない席があるとは思いませんでした。普段、たいていのことはiPhoneで済んでしまうので、ネットはなくてもOKだったのです。とにかく安くて助かりました。

その後、そのiPhone用のキーボードがやっぱり気になって、広島の電器屋さんで物色しました。しかしまたも思い留まりました(^_^;)。ツイッターしていると、改めて「これ一つで何でもできちゃうなあ」と思うのです。

時間調整をして、広島から福岡までの高速バス、広福ライナーに乗りました。
なお、先の新宿→名古屋間の高速バスでは、壊れ物であるギターをトランクに入れないようにという厳しいお達しがあったのです。
ギターを持って旅しないわけにはいかない私としては、ちょっとヒヤヒヤものです。
しかし、このバスでは、ギターをトランクに入れても何も文句を言われませんでした。やった(^-^)/

こうして、夜の福岡でろくさんと待ち合わせをして(もちろん一杯呑んで)、無事に明日からの九州ツアーの準備ができたのでした。

 

★ 3月24日(土)福岡 エンジェルカフェランド(with ろく)

前の日から少しぐずっていた鼻と喉の具合が気になったので、念のため万全を期すために病院に行きました。
昨年9月に腸炎で多くの人にご迷惑をおかけしていたので、少なくとも健康管理にだけは気をつけるようにしています。
その結果、どうやら花粉症だったらしく?薬をいっぱいもらいました。おかげで、大事に至らずに安心しました。

ろくさんの家では、懸案となっていた二回目の洗濯もさせていただきました(一回目は3/20の夜、姫路でやっていました)。
助かりました〜!


 [写真:デザートで出されたリンゴのケーキ。素晴らしく美味しい!]
さて、私にとって初めてのお店、エンジェルカフェランドは、昨年同時期のツアー最終日にろくさんとお花見した時に知り合いになった方のお店で、その名の通り天使の翼風の椅子が印象的な、オシャレなワインレストランです。

料理もデザートも超一流なのに良心的な価格で楽しめます。この日はたくさんの方にお越しいただき、恐縮でした!


 [写真:ろくさんの弾き語り。]
いつも優しい九州男児、ろくさんの前半の歌、ヤマハのサイレントギターとマーチンの二本立てでした。

ダンディーで甘い歌声と懐かしいメロディーに、しばし和みました。


 [写真:共演風景。たくさんのお客様にお越しいただきました!]
私はろくさんと「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」で共演して、そのまま入れ替わるように後半へ。

シリアスなラグから陽気な歌ものまで、またまた楽しんで演奏しました。

最後は再びろくさんとの共演。久々の「カントリー・ロード」で、この楽しいライブが終わったのでした。


 [写真:Facebookで上げた写真の別バージョン。]
終演後の打ち上げも結構徐々に盛り上がり(笑)、気がついたら居着いてしまいました。

帰りに、シメで以前連れて行ってもらったラーメン屋さんに再び行き、豚骨ラーメンに舌鼓を打ったのでした(^-^)/

 

★ 3月25日(日)小倉 フォークビレッジ(with 福松幹夫)

ろくさんがお昼に、お知り合いのライブハウスにご挨拶に連れて行ってくれたのですが、お店のマスターのご都合が合わず残念でした。
いろいろしていただいたろくさんには、ホントに感謝の言葉しかありません。
二人で牛丼食べてお別れしたのでした。またいつかお会いしましょう!

その後、大濠公園駅から天神に行き、またも高速バスで小倉への旅。
流れとしては逆になってしまいましたが、北九州まで戻る形になりました。

いつもお世話になっている小倉のフォークビレッジ
ここは、私が初めて九州まで足を伸ばしたソロツアーのときからずっとお世話になっている老舗で、自分のソロツアーでは欠かせないお店なのです。


 [写真:小倉のとあるデパートの床にあった「アイム」。]
リハの前に、長年使ってきた足台(足代ではない)が壊れてしまったことに気づきました。消耗品なのに、結構長持ちしてくれて助かっていました。長年お疲れ様でした。

そんなわけで、同等品以上にパワーアップしていそうな、丈夫なアリアの足台を安い価格で買いました。これから、こいつも使い倒します!

なお、小倉駅前のデパート内のショッピングモール「I'm」。フォークビレッジの小野さんは「エイムって読むんですよ!」と言ってましたが、やっぱり「アイム」でいいような気がします(^_^;)


 [写真:福松さんの充実したギター演奏と歌。]
さて、ライブのオープニングでは、福松幹夫さんのフォルクローレの世界をいつも楽しみにしています。南米音楽の好きな私にとって、福松さんの音楽は心から楽しめるものばかりなのです。

今回は歌謡曲などのレパートリーを排して全曲フォルクローレ特集。ユパンキの曲を中心に、とても聞き応えのある演奏でした。


 [写真:愛器・マスターOMを弾く浜田。]
私は、いつもより若干多めに時間を使わせていただき、ラグタイムからラテンぽい「シクズシ」、いつもは健さんとやっているクレツマーの「フラットブッシュ・ワルツ」まで、いろんな曲を演奏しました。おかげさまで充実感いっぱいの演奏ができたのでした。

終演後、小野さんと「健康が第一」という話で盛り上がり、改めて自分の健康管理について気をつけようと思いました。

 

★ 3月26日(月)久留米・天神 JST(ライブinジャスト)

小倉から久留米への移動がまたも高速バス
特に九州では、どうやら電車よりバスの交通網が発達しているようで、旅を重ねるたびに重宝しています。
それにしても、多分、私は畳の上でもステージの上でもなく、高速バスの車内で一生を終えるのかも知れません(^_^;)


 [写真:久留米でいち早く感じた、春の足音。]
到着した久留米の安ホテル(夕食+朝食つき)に少し早めに荷物を預けて、また家電量販店などを物色。

途中、何気ない住宅街や公園の風景を楽しみました。風こそ冷たく感じるものの、春は着実に進んでいます。この日差しを、北海道に持って行きたい気分でした。



 [写真:新・ライブインジャスト、誕生の瞬間。]
この日は、いつもお世話になっているライブインジャストの移転後初めてのライブ。

Facebookでつい数日前に壁を塗っている写真を見ていました。ターザンさんに連れて行ってもらった時も、まだステージ制作の段階だったのですが、皆さんの懸命の努力のおかげで、開演前までに、数時間前とは見違えるような、素晴らしい特設ステージができていました(^-^)/

なんと照明もちょうどこの日に到着したらしく、私は一つのお店の誕生の瞬間を目の当たりにしたのでした!


 [写真:皆さんの努力に報いるためにも、張り切って演奏する浜田。]
お店にはまだ看板がない状態にも関わらず、多くの方にお越しいただきました。

皆さんが、この新しいお店でのライブの雰囲気を楽しまれている様子が演奏する私にも伝わり、いつも以上に晴れやかな気持ちで、この光栄なステージを楽しませていただきました!

新しいライブインジャスト、まだ改装が続くそうですが、素晴らしいお店です。これからもよろしくお願いします(^-^)/


 [写真:JSTに集う皆さんと記念写真!]
終演後はお店で打ち上げ、またそこから歩いて数分の場所にあるおしゃれな床屋さんで二次会、さらに例の名物女将×2のいる「かわむら」で三次会と、当然のように楽しい打ち上げでベロベロに盛り上がったのでした。

酔いに任せて、なんか恥ずかしいことを口走ったような気が・・・ひええ。

ターザンさんはじめ、お世話になった皆さん、どうもありがとうございました(^-^)/

 

★ 3月27日(火)熊本 ヌアージュ(with なゆた)  NEW!!

西鉄久留米から大牟田を経由して熊本へ。
JR熊本駅前は、新幹線開業に伴い再開発されていて、ちょっと印象が以前と違いました。
しかし、町を流れる大きな川、白川に向かうと、私が知っている熊本のおおらかな風景が広がりました。


 [写真:白川沿いに広がる、気持ちのいい道。]
暖かい日差しの中、ホテルまでの長い道を川伝いに歩きました。途中、咲き始めた桜をめでながら、気持ちよい散歩を兼ねたのでした。

 [写真:電飾を身に纏いグルーヴするなゆたさん!]
この日は、久しぶりにフィンガースタイルギタリストのなゆたさんとのジョイントライブでした(^-^)/

久しぶりにも関わらず、なゆたさんとのボケツッコミの愉快な会話が楽しく、その楽しい雰囲気のまま本番を迎えました。

前半のなゆたさん、共演はホントに久しぶりでしたが、いつも以上にガンガン飛ばすパワフルかつリズミカルなグルーヴを楽しみました!最後に急遽セッションとなったWallflowerさんとの共演も良かったです!


 [写真:微妙なステージ衣装でPAブルースを歌う浜田隆史!]
私も負けじと、これまでのツアーで披露して来たオリジナル中心のレパートリーをバリバリ演奏。なゆたさんの楽しい雰囲気に引っ張られたのか、MCも絶好調(?)。実に愉快なライブでした。

最後のセッションは、あの「PAブルース」。しかしこの日のPAは、実はなゆたさんでした(笑)。


 [写真:馬刺し以外にも素晴らしい料理の数々。]
終演前から、なんとなくヴィジョンが浮かぶくらいだったのですが、やはり打ち上げは馬刺し(^-^)/

なゆたさんの馴染みのお店であるスポーツ居酒屋さんの料理がとても美味しくて、またも楽しい夜となったのでした。

 

★ 3月28日(水)空き日程  NEW!!



 [写真:熊本城内をくまなく観光しました。日本の美です。]
今日は熊本で迎えた空き日程。実は鹿児島でもライブがしたかったのですが、なかなか容易ではなく、今回は見送りとなったので、熊本に連泊して、せめて休日をのんびり過ごしたのでした。

この日のメインの予定は、一度やってみたかった熊本城見学。熊本で初めてライブをしてから何年も経ちましたが、外から眺めるだけで、今まで実際に入ったことはなかったのでした。

その美しさはつぶやきにも書きまくった通りで、本当に感動しました。これ以上は望むべくもない程の好天で、最高の観光日和となり、思う存分城を眺め尽くしたのでした。


 [写真左:おてもやんの像。右:「文化堂レコード」というタバコ屋さん。]
その後、ちょっと郊外にある電器屋さんでまたもiPhoneキーボードを物色しましたが、望みのものがなく断念しました。代わりに、明日の宮崎への高速バスを予約しました。

一日遊びまわって、大満足。今までの長いツアーのご褒美と思って、観光に徹した一日でした。

 

★ 3月29日(木)宮崎 Cafe Bar SOHO(with 西村歩)  NEW!!

二連泊した熊本を離れ、高速バスで宮崎へ。


 [写真:西村歩くん。「おぐらのチキン南蛮」にて。]
ノンビリしたバスの旅を終えると、西村歩くんが迎えに来てくれました。

地元のチキン南蛮定食(ボリューム、すごか!)を食べたり、リサイクル店で国産ギターを物色したり、いろいろ連れて行っていただきました。

彼の家で休みがてらいろいろお話しして、彼のプロギタリストとしてのしっかりした考え方に改めて共鳴しました。最新CD『グラティテュード』、お勧めです。


 [写真:愛器・スギクラフトのギターを弾く西村歩くん。]
宮崎のSOHOで、我がツアー最終日のライブが行われました。マスターがまた、無口だけど優しい九州男児。本格的なステージもあるナイスなお店です。

前半の西村くんの演奏、本当にお世辞抜きで素晴らしかったです!

正直に言って、1年前に札幌のボストンクラブで聴いた時より何倍も良かったと思います。彼の誠実で美しい曲はさらに完成度を増し、心にすっと入ってくる、音楽的豊かさを感じるものでした。


 [写真:九州ツアー最後のライブで気合が入る浜田隆史。]
私は、このツアーの終わりを惜しみつつ、ラグタイムの紹介からオリジナル、そして割と調子に乗った歌ものまで、いっぱいやらせていただきました。

お店に飾ってあったHumming Bird Custom(東海楽器がキャッツアイを立ち上げる前のブランド)のチープなギターをお借りして、歌もので一曲使わせてもらいました。実にいい音している、日本の名器でした(^-^)/

最後のセッションは、「ジャンバラヤ」「アメイジング・グレイス」。二人の性格の違いがうまく出ていた、楽しい演奏になったと思います。


 [写真:ピンボケのツーショット。]
終演後は、西村くんと遅くまで飲み、翌朝のバスの時間を忘れそうになるくらい、楽しい宴が続いたのでした。

飲み屋のウェイトレスさんにiPhoneで写真を撮っていただいたのですが、こういうときiPhoneに慣れていない人に頼むと、たいていピンボケ写真になってしまいます。
トホホ〜!

 

★ 3月30日(金)北海道へ帰還  NEW!!

宮崎では、西村歩くんの家に一晩ご厄介になって、この日の早朝、高速バス乗り場まで送ってもらいました。
ホントにいろいろありがとう!

その高速バス、宮崎から博多までという長距離移動にも関わらず、なんと1700円という安さ!
熊本から宮崎までの高速バスが4500円だったことを考えると、破格の安さでした。
宮崎は今まで遠い街だったのですが、これで今までより行きやすくなりました(^-^)/


 [写真:iPhone用物理キーボード。上にiPhone本体が装着できます。]
途中サービスエリアでお土産を買ったりして、快適な旅で博多へ。

博多のヨドバシカメラがすぐ近くでしたので、試しに入ってみると、希望のiPhone用物理キーボードが安値で売っていたので、今回の長いツアーの自分へのご褒美として購入しました。

思えば、このツアーでは、ヒマを潰しがてらこういうキーボードを探し回っていたのでした。これも、なんとなく、いい思い出なのです。

そして、福岡空港から新千歳空港への空の旅。
この経路がやはり一番安かったのでした。

最初の飛行機の時間を間違えるという痛すぎるミスをなんとかリカバーして、終わってみればまたも楽しいツアーになりました。
今までお世話になった皆さん、ライブを見に来てくれた皆さん、どうもありがとうございました(^-^)/

 

★ 3月31日(土)帯広 くつろぎの店 彩乃  NEW!!

前日まで九州にいたのに、この日、いきなり帯広へ行ってきました!
暖かい桜の風景から、一気に冷たい雪・雨の世界へ。

彩乃さんは、数年前に札幌のシンガーソングライター・浅井のぶさんに連れられてお邪魔したことのあるお店。
いつかライブをさせていただきたいとずっと思っていた所です。
なかなか機会がありませんでしたが、今回本当に長年の夢がかなったのでした。


 [写真:JR帯広駅。しかし私は、JRより安い高速バスで来ました。]
帯広へは、札幌から高速バスでの旅。もうバスの旅には慣れっこで、着いた時には「えっ、もう着いちゃったの?」という感じ。

あいにくの雨で、折りたたみ傘を持ってこなかったので、駅前の100円ショップで傘を調達しました。

宿も、私の旅にしては上ランクなくらいの、洒落た旅館でした。


 [写真:帯広での初ライブ。みなさん、ありがとうございました!]
彩乃さんに着くと、心温まる女将さんたちとの語らいがまた楽しい。もっと早くお邪魔したかった〜、というくらい、小上がりもあって居心地のいい飲み屋さん。その小上がりにステージを作っていただき、本番となったのでした。

顔見世ライブとして考えていたのに、望外にも多くの方にお越しいただき、感謝感激(^-^)/


 [写真左:ジャンベのマーくん。右:カホンの稔さん。スゴイ!]
前半後半2ステージで、気持ち良く演奏したり歌ったり。

後半、また終演後にも、地元のカホン奏者の稔さん、ジャンベ奏者のマーくんと白熱のセッションを楽しみました! いやあ、ものすごくいい感じで、録音していなかったのが悔やまれました。次の機会には、ぜひ本番でもっと共演したいです!

打ち上げも大変盛り上がり、初めてのライブは大成功に終わったのでした。
いろいろお声かけをいただいたお店の関係者の方々に、心からお礼申し上げます!

それにしても、打ち上げもそろそろ佳境に入っていた頃、突然あの有名な◎×さん(大ヒント・政治家)がお店にいらっしゃるとは...
しかも、女将さんは、その方がなじみ客だと言うし。
いやあ、彩乃さん、恐るべきお店です(笑)。

 

★ 4月1日(日)小樽へ帰還  NEW!!

そんなわけで、本州ツアーから九州ツアー、さらに間髪空けずに行った道東の帯広ツアーという、長い旅がやっと終わりました。
帯広から札幌への高速バス「ポテトライナー」は、帰りだけ若干遅れましたが、それでも快適な旅。

前回のツアーからですが、我が家に戻ると我が妻が待っている、というのはとても幸せです。
これからも、この幸せをかみしめながら、張り切ってツアーに望みたいと思います。

次回のツアーは、5月下旬に関東ツアーが待っています。
どうぞよろしく!

(完)

 

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