ライブ日記2007秋(2008年2月22日更新)

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 目 次

2007年秋の本州ツアー 11月1日〜11月13日

11月1日(木)北九州・フォークビレッジ(with 長谷場隆嗣)
11月2日(金)福岡・ドリームボート(with 城直樹)
11月3日(土)熊本・ヌアージュ(with なゆた、一卓嗣)
11月4日(日)広島・OTIS!(with SHiMA、ウパクマ)
11月5日(月)岡山 笠岡・カフェド 萌 NEW!!(写真)
11月6日(火)大阪 摂津市・カフェテラス讃(with 天満俊秀)
11月7日(水)名古屋・源(with 竹内いちろ)
11月8日(木)移動日
11月9日(金)東京 新宿・バックインタウン(with 伊藤賢一)
11月10日(土)東京 六本木・Groovin(with Sketch)
11月11日(日)横浜 二俣川・Something New(with 阿部哲也、Sketch)
11月12日(月)東京 四谷・pocotan(with 伊藤賢一)
11月13日(火)東京 国分寺・クラスタ(with 堀尾和孝、覆面シンガー)

 

◎ 2007年秋の本州ツアー 11月1日〜11月13日

 恒例となった秋の本州ツアー。
 今年は、私にとって二年ぶりのアルバム『太陽の音楽』発表記念のツアーでした。CDはツアー直前まで時間をかけて制作し、万全を期したのですが、なにぶんここまでスケジュールが詰まるのは、2年前のノダゴローさん北海道ツアーから引き続いての期間(2005年11月4〜16日)以来となり、正直言ってタフな旅になることが予想されました。
 しかし、ふたを開けてみると、案ずるより産むが易し。どの会場でも暖かい声に励まされ、人の情けに触れ、また食生活も充実して(?)、過去最高の盛り上がりを見せました。

 さて、何度も何度も恐縮ですが、毎度おなじみ交通手段の話題。
 当然ながら、事前に格安航空チケット(先得割引)はゲット済み! 行き(11/1)の新千歳空港から福岡空港までは何と17300円、帰り(11/14)の羽田から新千歳までは12400円也。ここまで安上がりですと、フェリーが遠い...
 実はフェリーの旅も好きなのですが。

 さらに、遅まきながら今回からマイレージを貯めるべく空港会社のカードを作りました。こんなお得なもの、何でツアーを始めた年から作っていなかったのか、過去の自分の先見性のなさを反省(ノダゴローさんはマイルを上手に貯めて使っていました)。ところが、初日にいざ空港でマイレージカードを出そうとすると...いや〜、忘れてしまいました。また忘れ物キングの面目躍如。
 しかしその場で職員の方に話を聞くと、マイルの事後登録もできるということでしたので、一安心。
 ちなみに、今回のツアーでは、これ以外に目立った忘れ物はしませんでした。

 

11月1日(木)北九州・フォークビレッジ(with 長谷場隆嗣)

 ツアー初日は北九州・小倉のライブハウス、フォークビレッジ。
 実は春の本州ツアーのページでも述べた通り、春にも出演を打診していながら、後に判明した私のスケジュールの関係で泣く泣くあきらめたという経緯があり、お店にもご迷惑をおかけしていたのでした。そのため、この日2年ぶりにステージに立てたのは、ご無沙汰だった期間の分以上に、感慨深いものがありました。


[写真:長谷場さん。カタログで「長谷川さん」と誤記してしまいました。]
 この日は、以前から共演しているクラシック・ギタリストの若菜潤一郎さんのご紹介で、お弟子さんの長谷場隆嗣さんが、ポップスアレンジなどの小粋なギターソロを聞かせてくれました。

 国産ハンドメイドギターの響きに、ナイロン弦ギターの良さを改めて感じました。


[写真:モラレスBM-100を弾く浜田。]
 久しぶりの時間を取り戻し、初日からノリノリで演奏。マイミクのH−CMさんをはじめ、応援してくださる皆さんの声に、ギター(とコミカルな歌!)でお応えしました。

[写真:長谷場さんと浜田。またね!]
 お客様や、マスターである小野さんとの終演後の語らいも楽しいものでした。これからも少なくとも年に一回はお邪魔したい、愛すべきライブハウスです。

 長谷場さん、お互いがんばりましょう!

 

11月2日(金)福岡・ドリームボート(with 城直樹)


[写真:地下鉄祇園駅近くの風情ある旅館。]
 前日から福岡の旅館に二連泊。
 ツアーでは、多少の距離であれば、近いエリアの宿泊は連泊が基本です。

 この「山本旅館」は非常に安い宿でしたが、部屋は広いし、共同風呂も24時間使えるようでしたし、お客たちのマスコットキャラと化している飼い犬が可愛いし、さらに各部屋にLANケーブルもついているという素晴らしい環境。ただし、今回私はノートパソコンを持参していませんでしたので、その点だけはちょっともったいなかったかな。


[写真:台湾製のハンドメイドギターを持つ城直樹くん。]
 初めてのお店「ドリームボート」にて、久しぶりに城直樹くんと再会。時の流れか、彼の風貌も以前とは違って(一瞬、誰かわからなかったくらい)かなりたくましく見えました。

 もちろん演奏の方もパワフルで、新曲もいっぱい聞けました。まさにタフ・ガイ!

 なお私は直前まで知りませんでしたが、この日にオープニングを務めてくれる鹿児島の大学生、町田直哉くんを紹介してくれました。


[写真:テイラーを弾く町田くん。かっこいい!]
 町田直哉くん、話してみるとごく普通の気のいい若者なのに、プレイを聞いてびっくり。この年で実に完成度の高い、マイケル・ヘッジス系のギターソロを聞かせてくれました。彼とCDも交換して、楽しませてもらいました。フィンガースタイル・ギターの新世代、がんばれ!

 蛇足ですが、開演前の腹ごしらえで、城くんに連れられて三人で入ったお好み焼き屋の、お好み焼きは実にでかい! お好みで付けるマヨネーズも山盛り! 城くんは開演30分前なのにペロリと平らげていましたが、町田くんと私はフーフー言いながら何とか完食しました(笑)。


[写真:浜田。初めてのお店で、ガツガツと弾く!]
 ここはロック演奏もできるライブハウスですから、会場が広く、本来はラインで音を出すような環境でした。しかし、私はどんな環境でもなるべくならマイクで出したい人間です。ここでは音量を稼ぐために、ラインとマイクのミックスでお願いしました。
 素晴らしいPAのおかげで、なんとか場所に合った音で演奏できたと思います。

 城くんたちのおかげで、盛り上がった雰囲気を感じながら、私はこの日もはじけたのでした!

 打ち上げでは、2年前にお邪魔した「そらや」さんに行きました。城くんのスゴイ飲みっぷりに舌を巻きつつ、みなさんと一緒に心行くまで宴会を楽しんでいたら、夜の2時近くまで飲んでしまいました。帰りは町田くんの車で送ってもらったりして、最後までいろんな人にお世話になりました。

 

11月3日(土)熊本・ヌアージュ(with なゆた、一卓嗣)

 次の予定は2年ぶりの熊本。最初はJRで向かうつもりだったのですが、高速バスの方が安上がりだとわかったため、急遽バスでの旅となりました。事前に取っていたホテルがJR熊本駅の近郊だったのはちょっと失敗でしたが、それでも割引料金で安くそこそこのグレードのホテルに泊まれて、今回は「旅」という観点からもなかなかいい感じでした。
 なんたって、前回の熊本ではカプセルホテルでしたからね〜。


[写真:左から一くん、浜田、なゆたさんの素顔バージョン。]
 ヌアージュにて、なゆたさんと一卓嗣くんと再会。熊本に集ったギター界三人のヘンタイたち、というとまた一くんが怒るのでやめときます(笑)。しかし、裏テーマはしっかり「三人のヘンタイ・熊本バージョン」でした。

 なゆたさんと開演前の腹ごしらえに行くと、必ず「プチ宴会」状態になってしまいます...この写真、どう見ても打ち上げの様子みたいですが、実はリハの直後なのでした。


[写真:ヤマハFGグリーンラベルを弾く一くん。]
 一卓嗣くんのギターソロ、やはり独自のリリシズムを感じる叙情的なものです。しかも今回は新たにボトルネック奏法を用いた曲や、ラグタイムっぽい曲も含めて、バラエティーに富んだ選曲が素敵でした。

 次はフルアルバムを出して世に問うてください!


[写真:マスターOMを手に、歌のスイッチが入った浜田。]
 なゆたさんのソロ演奏写真が撮れてないのが残念。前回以上に歌の魅力を感じ、また新たなファンキーなグルーヴ感に圧倒されました。新ギター、フォルヒもいい音してました〜!

 私は今回モラレス、マスターという国産ギターの名器を弾いていますが、やはりいいギターはいい!


[写真:左からなゆたさんのステージバージョン、浜田、一くん]
 アンコールは、なゆたさんと一くんと一緒に、何とチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」を演奏。これは名演でした!

 打ち上げは、みんなと一緒にまたまた楽しく過ぎていきました。しかし明日のバスの出発時間が早いので、名残惜しかったですが、かろうじて常識的な時間にお開きとなりました。

 こんな珍しい取り合わせでライブができる、これもミュージシャンの醍醐味です。なゆたさん、一くん、またいつか一緒にやりましょう!

 

11月4日(日)広島・OTIS!(with SHiMA、ウパクマ)

 この日は無理して早起きして、博多行きの高速バスに乗り込みました。博多からさらに広島行きのバスに乗り、何とか新幹線を使わずに長距離移動が成功。「早起きは三文の得」といいますが、けだし名言です。


[写真:広島の某ホテル。こんなリッチな部屋、あり得ない...。]
 広島のホテルは、いつもと違うところでしたが、日曜日+事前割引+オフシーズンなどの理由が偶然重なったのでしょうが、激安料金でダブルの部屋を一人で借りることができました。風呂・トイレは共同でしたが、こんなグレードのホテルに泊まったのは、一年前のデヴィッド・トーマス・ロバーツさんのツアーのとき以来でした。

 何度もフロントに確認したのに、帰りに二人分の料金を取られるのではないか、と最後まで疑心暗鬼の私でした...(もちろん一人分でOKでしたが)。今回の旅は、何故かこういうラッキーもありました。


[写真:レイクウッドを抱えるSHiMAさん。]
 広島でいつもお世話になっているOTIS!にて、佐伯さんやSHiMAさんたちに再会。

 自主制作CDも数種類発表しているSHiMAさんのオープニングは、いろんな曲を走馬灯のように聞かせるメドレー形式で、まさに癒しの音世界でした。
 うれしいことにフィグ・リーフ・ラグなどのクラシック・ラグ編曲も演奏してくれて、私も血がたぎりました!


[写真:ウパシクマ・ユニット(左から居森さん、佐伯さん)。]
 続いてウパクマ。エレキ・ギター、ウードやトンコリなど、数え切れないくらい多彩な楽器を駆使される佐伯さんですが、今回はリハで使った私のマスターOMを気に入ってくれて、本番でも弾いてくれました。

 また、居森さんの歌った沖縄民謡もウパクマならではの幻想的なアレンジで、心に響きました。彼らのスピリチュアルな世界には、いつも引き込まれてしまいます。


[写真:帽子を忘れるくらい演奏に没頭する(?)浜田。]
 今回のツアーでは、私はマスターOMをスタンダード・チューニングに、モラレスBM-100をオタルナイ・チューニングに合わせて、新作からの曲を中心にバラエティーに富んだ選曲をしました。

 その甲斐あって、弾きたい曲がいっぱいありすぎるという幸せな悩みも抱え、あれもこれもと弾いている内に時間となりました。

 最後は佐伯さんとのインプロ演奏! それぞれの持ち味を出した、素晴らしい音楽になったと思います。こうして、広島でのライブも無事終了したのでした!

 

11月5日(月)岡山 笠岡・カフェド 萌

 続いては、初めてお邪魔する街、岡山県笠岡市にやってきました。外はあいにくの雨でしたが、マイミクのあがるたさんが駅まで迎えに来てくれて、いろいろとお車で連れて行っていただきました。本当に助かりました。

 特に、香味豊かなコーヒーのお店や、笠岡名物の「しゃこ丼」にはびっくり。知らない方のためにご説明すると、お寿司のネタとして知られているしゃこ(蝦蛄)が、ここではカツ丼の肉の代わりみたいになっているのです。この味は、まさに至福の、というかおいしすぎてあっという間に完食。もはや全国規模のおいしさと私は断言します!
 あまりにしゃこ丼がおいしかったので、当初演奏する予定のなかった「しゃこの歌」(新作にも収録)を急遽演奏することにしました。


[写真:モラレスを弾く浜田。]
 「萌」は、過去有名・無名問わず様々なアーティストが出演してきたお店ですが、マスターが数年前に亡くなったそうで、今ではそのおかみさんが切り盛りされています。話しているうちに、人間味に溢れるおかみさん、そしてこのお店全体の雰囲気に癒される自分がいました。

[写真:国産ギターのマニアック解説中。]
 あがるたさん、そして札幌のギター同好会仲間である今川さん(出身地がお近くとのこと)たちが宣伝して下さったおかげで、会場は満員御礼でした。改めて、人の情けに生かされている自分の立場を感じ、リクエストをいただいた歌もの「忘れません」を歌ったときは、今だから言いますがやっぱり泣きそうになってしまいました。

 総じて、いつもとは違う、実力以上のものが出せたのではないかと思います。


[写真:浜田とmasakiさんの共演。(全ての写真提供:あがるたさん)]
 終演後、お客として見に来ていただいたmasakiさんと最後にフリー・セッション

 岡山のライブでいろいろお世話になっているmasakiさんとのセッションは感慨深く、時が経つのを忘れてしまうようでした。
 ぜひまたやりましょう!

 そして帰りは土砂降りの中、お客の一人のお車に送っていただきました。最後の最後まで、本当にお世話になりました。
 恩返しのつもりで(?)、これ以降他の都市でのライブMCでは、必ずどこかで「しゃこ丼」を引き合いに出しました!
 またいつか、食べに行きたいです!

 

11月6日(火)大阪 摂津市・カフェテラス讃(with 天満俊秀)

 広島から再び高速バスで大阪へ。都市間高速バスは、私のツアーでは必須の乗り物です。高速とは言っても高速道路を走るというだけで、あまり早く着かないから、かえってホテルのチェックイン開始までの時間調整になりますし(実は今回の大阪では讃に泊めていただいたのですが)、目的地まで乗換えがないので、乗ってしまえば安心なのです。


[写真:高槻駅のホームから撮った井上楽器。あちゃあ、定休日だった!]
 それでも、いつもお世話になっているギタリストの天満俊秀さんの主宰するart pointに行くまでには時間が少し余ったので、せっかくだからと、近くの高槻にある井上楽器に久しぶりにお邪魔しようと思ったら、ご覧の通り定休日でした...。

 電話してから行けばよかったですね(笑)
 またの機会にお邪魔したいと思います。

 art pointの練習室で天満さんに再会。TAB Guitar School関連のギタリスト仲間としても、そしてそれ以前からの共演者としても、いろいろお世話になってきたナイスガイです。今では有限会社の社長として、様々なライブ企画やサポートもこなし、いろいろご苦労が多いと思いますが、こうしてまたギタリストとして共演できてとてもうれしいです。

 カフェテラス讃は、ここに移転する前からお世話になってきた心安らぐお店で、定食もうまい! なじみのお店で、art pointでも講師を務めているギタリストの矢野さんがいろいろサポートしてくれて、心強さを感じながらの楽しいライブになりました。


[写真:ソーベルの透明な響きを聞かせる天満俊秀さん。]
 先に演奏した天満俊秀さん、ギターの名器ステファン・ソーベルの美しい響きに乗せて、アイリッシュの叙情的なアレンジを聞かせてくれました。

 今年初めに発表した『South Wind』(TAB CD-1014)は、一般にはDADGADで独学的にアレンジされることの多いアイリッシュ曲に、クラシック・ギター的な視点を導入し、しかも流麗なスピードと美しい情感で演奏されている好アルバムです。

 最近のライブの演目はやはりアイリッシュが中心とのことですが、私は天満さんのジャズやブルースのアレンジも素晴らしいと思います。


[写真:モラレスのナイスな響きに自己陶酔する浜田。]
 そして私の演奏。生音の響きが自分で弾いていながら大変心地よく、マスターOMで演奏する「マルセルのラグ」、モラレスで演奏する「マディアナ」では思わずにやけてしまいました。

 ジーンズ制作の赤ひげさんにもここで一年ぶりにお会いしましたが、赤ひげさんに作っていただいた着物柄のジーパン、今回のツアーをはじめ、今年はステージ衣装としてはきまくりました! ステファン・グロスマンの奥さんにも褒められたくらいで(笑)、もう赤ひげさんに足を向けては眠れないくらいです。

 カスタムジーンズに興味のある方は、ぜひお問い合わせを!


[写真:浜田と天満さんの共演。]
 そして、恒例のお楽しみ、天満さんとのセッション! ステファン&ジョンにも匹敵する(?)、ユニークな取り合わせのデュオ演奏、大好評でした!

 素晴らしい写真を撮っていただいた坂東さん、どうもありがとうございました。

 こうしてまたも心温まるライブが終了し、みなさんとの懇談会の後、私は讃に泊めていただきました。以前、遅くなりすぎて天王寺あたりの安ホテルに帰れず、仕方なく梅田のカプセルホテルに泊まったという話を何度かしていて、それならばと暖かい声を掛けていただいたのでした。 大変恐縮ながら、お言葉に甘えさせていただきました。ああ、再び人の情けが身に染みる...。
 改めまして、お世話になった皆さんにお礼申し上げます!

 

11月7日(水)名古屋・源(with 竹内いちろ)

 いつもは大阪の中心部から近鉄を使って名古屋までゆっくり移動するところですが、今回は出発点が千里丘だったので、このまま高槻〜京都経由でJRを使って名古屋まで行きました。乗換えがいくつかありましたが、おかげさまで新しいCDを中心に着実に荷物が少なくなってきたので、それほど苦もなく移動できました。むしろ早く着きすぎて、ホテルのチェックインの時間まで時間が余り、仕方なくネットカフェに入って時間調整しました。

 本当は3時以前から入れる、超がつく位の最下層的な安宿を知っていたのですが、さすがに居心地もそれなりです。今回のツアーではいい思いをいっぱいしたせいか、なぜか気持ちが大きくなっていて、「ねえ浜田クン、ちゃんとしたホテルに泊まろうよ、頼むから!」と自分を甘やかす声が心の底から聞こえてきたので、そのまま素直に従いました。
 ちょ〜っといい思いをしたくらいで、この贅沢者! (といっても朝食つきで4180円...十分安いよ)。


[写真:名古屋・今池の「象のビル」。金色の象の像が凛々しい。]
 最近の名古屋のライブでは定番となった「源」さんに行く途中、こんなビルを発見。
 なぜ象?

 ライブ前の腹ごしらえでは、餃子の王将で餃子定食を頼んだのですが、かなりの量。若い頃はこんなの平気の平左でしたが、やっとの思いで平らげた自分に気づき、「ああ、やっぱりオレも年取ったのかな...」と腹から自分の年を自覚したのでした。

 さて、この日も写真があまりなくて失礼します。

 前回は私がトリを譲ってもらったので、今回は私が先攻。私の名古屋ライブではおそらく過去最高に盛り上がった、素晴らしい雰囲気でのライブになりました。MCの方も絶好調すぎて、頭より先に舌が動いちゃって、微妙に空回ってしまいましたが、弾きまくり、歌い、また弾きまくり。


[写真:愛器サンタクルズの弦を換えている竹内いちろさん。]
 竹内いちろさんとは、前回の名古屋ライブでジョイントしてからすっかり意気投合。今年9月に行われたきくち寛さんの小樽・一匹長屋ライブのサポートでいらっしゃったときは、一緒にお寿司を食べたり、あのノダゴローさんを偲んで昔話をしたりしました。

 今回は新曲もいくつか聞くことができて、さらに充実したステージを楽しみました。「黒い森」という仮タイトルの曲では、竹内さんならではのミステリアスなインプロが展開されて、とてもスリリングでした。

 最後に、再び二人で即興セッション。このツアーではPCによる録音をしていませんでしたが、録音してないのがもったいないくらい、素晴らしいセッションになりました。


[写真:終演後、イケメン・たつやさんとのツーショット。]
 恒例の打ち上げでは、来年2月16日(土)の名古屋・遊器ゆあさでのライブでお世話になる、マイミクのマーミンカさんとたつやストラマーさんが場を盛り上げてくれました。

 いやあ、実にハイテンションで、私が必死についていくと、そこからまたかっ飛ばして離されるという感じ(笑)、いいですねえ。

 こうして、初日から続いた7連続ライブを、最高の形でいったん締めくくったのでした。

 

11月8日(木)移動日

 この日は、このツアーで唯一の空き日程、休日でした。
 しかし、やはりほとんどの時間を移動に費やしてしまいました。名古屋から東京行きの高速バスに乗り込んだのが午前10時、東京駅に着いたのが午後5時近く。つまり、7時間ほど高速バスに乗っていたのです。いや〜、ちっとも休んだ気持ちのしない空き日程です。かといって、私はここを新幹線で移動できるレベルの人間ではありません。いつもいつも名古屋→東京間の移動がツアーの障害になるので、本当は間の静岡辺りで何か予定を入れた方が良いのですが、不幸にもその方面でのツテがありません。
 これはこれからの課題になると思います。

 着いたら、体力的にいろいろ回る余裕もなく、すぐに例の南千住の安ホテルになだれ込み、この日から6連泊。
 いつもはお風呂のある時間には帰れないので、24時間開いているシャワー室で済ませてしまうのですが、この日は空き日程だったので珍しくお風呂に入りました。ちょっと感動でした。

 

11月9日(金)東京 新宿・バックインタウン(with 伊藤賢一)

 十分に休んだ(?)後は、ついに東京でのライブシリーズがスタート。
 昨年9月に国分寺のクラスタで初共演して以来意気投合した、ギタリストの伊藤賢一くんとのジョイント・ライブ第一弾です。今年の7月には彼の北海道ツアーをサポートしたのですが、今回は逆に私のツアーを彼にサポートしてもらい、本当にありがたいことです。

 本当は会場に行く前に、新宿の近くの幡ヶ谷にあるTAB Guitar Schoolにお邪魔しようと思っていたのですが、マスターOMのフレットが若干浮いてきていたのが気になっていたので、御茶ノ水のカワセ楽器に行って、ちょっと直してもらいました。その結果、時間がなくなってきて、まあ、TABに寄るのは次の日以降でもいいかなと思って、直接会場に向かいました。

 バックインタウンは、食事も音楽も本格的に楽しめるライブハウス。
 PA関連も素晴らしく、この広さで、マイクだけでも安心して音を出せます。


[写真:バックインタウンにて、大屋ギターを弾く伊藤賢一くん。]
 伊藤賢一くんは、北海道ツアーの時と同じく大屋ギター(スチール弦)とアントニオ・マリン(ナイロン弦)を駆使し、清涼な、そして鋭く切れ込む真摯な音楽表現、ギター演奏の妙を聞かせてくれました。

 「自分のDVDを見直すと、演奏中の顔が仏頂面なんですよね〜」とMCで言ってましたが、いえいえ、私などと違ってハンサムな伊藤くんは、そのままでも渋くて良いと思います。

 3枚目のアルバム『海流』をはじめ、彼の作品はどれもが力作ぞろいです。もっと多くの人に楽しんでいただきたいと思います。


[写真:急遽、伊藤くんのヤマハL-10Tを弾く浜田。]
 その伊藤くんが別に持ってきてくれた、ヤマハL-10T。弦高が私にとっては低すぎでしたが、音は私が録音でよく使うLL-45Dを思わせる良質なギターでした。彼が最近手に入れて、近いうちにまた手放すという話だったので、せめて私はステージでちょっと弾いてあげました。

 思えば久しぶりのバックインタウンでの出演でしたが、実にたくさんのお客様たちの前で、思う存分楽しんで演奏しました。最後の「8月舞曲」など、血管が切れそうになるくらいの熱演になりました。
 皆さん、ありがとうございます!

 最後はやはり伊藤くんとセッション。ギタリストによって即興の方向性が変わってくるのがまた面白いものです。

 帰りは伊藤くんの車でホテルまでお送りいただき、最後までお世話になりました。
 この日はかなり強い雨が降っていました。南千住の駅からは歩いて10分以上かかるホテルなので、ホントに助かりました。

 

11月10日(土)東京 六本木・Groovin(with Sketch)

 この日は初めてお世話になる六本木のお店で、Sketchさんとのジョイント・ライブ。
 六本木といえば、私は会社員の頃、輸入盤を買いによくWAVE(現在は無し)に行っていた思い出があります。また、いつだったか両親が上京してきた際、父がジャズの生演奏を見たがったので、六本木の「サテンドール」という有名なお店に行ったこともありました。そういうゴージャスなお店にほとんど縁のない私は、両親と一緒におのぼりさんの気分を味わいながらの鑑賞だったと思います。

 また、会社の打ち上げか何かで、上司の方に連れられて六本木の怪しげなパブに入ったこともありました。今だから笑い話ですが、当時はそんな場所に当然のように入りホステスさんと談笑する人たちを見て「東京者はコワい!」と思ったものでした。


[写真:愛器・ラミレスを持つSketchさん。]
 しかし、今回お世話になったGroovinはそんなよそよそしいイメージとは違った、カラオケの液晶大画面が目立つ、とても親しみやすいバーでした。

 私とは共演の機会が多い横浜のギタリスト、Sketchさん。今年は、積極的にいろんな場所での演奏活動をされています。気取らない日常としての音楽という、私にとっても理想の境地に入っているように感じました。蓄えたひげのせいか(?)、貫禄もいつも以上でした。

 残念ながら、待望の新作CDは間に合わなかったのですが、早く聞きたいです。


[写真:モラレスを弾く浜田。ああっ、顔が消えた!]
 日本ラグタイムクラブの方たち、そして私がまだ大学生の頃一ヶ月だけ在籍したフォークソング部の友人もいらっしゃり(あまりご無沙汰過ぎて忘れていました!)、この日はリラックスムードの中でも気合が入った演奏。
 パキーン、とハマった感じでした。

 左とその下はラゲディ・アンさんに撮っていただいた写真ですが、私は感極まると演奏中によく首を振るため、いつも顔がぶれるのです。この状態に入ると、ベストショットはなかなか難しいですね(笑)


[写真:Sketchさんとのセッション風景。また顔が消えそう...]
 マスターのお人柄そのままの、お店を包む暖かい雰囲気の中で、この日のライブも幸せな気分で終了したのでした。

 終演後、お客さんの中でラグタイム・ブルースの得意な方がいらっしゃり、またまた軽くセッションしたりして、とても面白かったです。

 そうそう、私がギターを持った頃は、「フィンガースタイル・ギター」と言えば、大体「ラグタイム・ギター」のことを指していたのです。ラグを弾くギタリストの皆さん、流行の叩き系に負けずに、さあ立ち上がりましょう!

 

11月11日(日)横浜 二俣川・Something New(with 阿部哲也、Sketch)

 ついにSketchさんのお膝元、横浜でのライブ。しかも初めて二俣川でのライブとなりました。
 最初は「二俣川」(フタマタガワ)を何と読むかわからなかったくらいですから、初めての度合いはMAX状態。
 横浜のライブ自体も、2006年2月のぐりふぉれ屋(能見台)以来でしたので、すでに横浜がどのくらい遠いものかという感覚もわからず、南千住から電車を乗り継いでやっと到着した頃には、すでに共演者二人のリハが終わっていました。自分がリハにあんまり時間をかけない人間で良かった〜。

 さて、ベーシストの阿部哲也さんとSketchさんとのオムニバス・ライブは、今年3月、今は無き新橋・レッドペッパーでも行われ、大いに盛り上がりました。そもそもの始まりは2003年、今は無き海老名・シュガーで行われた「三人の変態」ライブ(AKIさんとSketchさんとのオムニバス)なのですが、それ以来、この「三人のオムニバスライブ」の伝統が、いろんな場所で、形を変えて行われています。 


[写真:Sketchさん。ところで壁一面にマニアックな国産ギターが...]
 この日もあいにくの雨でしたが、Sketchさんのお母さんをはじめ、入りきれないくらいに多くのお客様が注目する中、ライブがスタートしました。

 Sketchさんは、MCでたまに私をいじりながら(笑)、昨日やらなかった曲も含めてマイペースに演奏。いつかビートルズの全曲集ができるといいですね!

 来年の海外遠征、がんばってください!


[写真:その国産ギターの魅力を熱く語りながら演奏する浜田。]
 今回のツアーは、「新アルバム発表記念」以外にも、国産ギターの魅力を知らしめるという別のもくろみもありました。マスターOMにモラレスBM-100という、普段あまり知られていないギターの魅力に気づいてもらえたら、という気持ちがあったのです。

 しかし、もちろんお客様の中で、そこまでギターの違いに詳しい方は少数派です。マニアックなギターの情報を必要以上に熱く語れば語るほど、立ち位置が浮き上がるのが、しゃべりながら手に取るようにわかりました。

 こうなると、むしろギャグ。いわば打田十紀夫さんのプロレスネタみたいになってきました。


[写真:浜田と阿部さんとのユニット演奏。]
 阿部哲也さんとのセッションでは、「吹雪」「ハートランド」「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク」を演奏。
 私のソロ演奏からベース演奏を合わせるのは、むしろ通常より難しいアレンジ技術が必要だと思うのですが、阿部さんの合わせ方は実にツボに入っていて、素晴らしいデュエットになりました。

 いつか録音して発表したいくらいなのですが、こういうときに限って録音の準備がなかったりするのが口惜しいです。
 ぜひまたの機会に録音しましょう!

 そして、阿部さんのベースソロも実に決まっていました。


[写真:楽しそうな三人のヘンタイ・セッション。]
 最後に、三人そろって演奏
 最初にやったのは何と「ロベルト・クレメンテ」。デヴィッド・トーマス・ロバーツ作の叙情的なラグの名曲ですが、Sketchさんが急遽雰囲気抜群のオブリガードを弾いてくれて、異例のトリオ演奏バージョンになったのでした。これも録音したいくらい、本当に素晴らしい演奏でした!

 そして最後はお約束の「メイプル・リーフ・ラグ」。いつもながら、この曲の持つ魔力には毎回踊らされてしまいます。

 こうして楽しい横浜ライブも終了。だんだん残り日程が少なくなるのが寂しくなってしまうくらい、充実していました。
 ただし、帰りはやはりものすごく遠く感じ、やっとの思いで着いたのが終電のちょっと前。
 危ないところでした!

 

11月12日(月)東京 四谷・pocotan(with 伊藤賢一)

 この日、やっと TAB Guitar School にお邪魔できました。
 本州ツアーを始めたばかりの頃は、打田さんのお家に連泊させていただいたり、いろいろご迷惑もおかけしてきたのですが、最近は安宿のある南千住を本拠地としてあちこち出かけることが多いため、TABには少しの間立ち寄るだけになってしまっています。しかし、やはり私の東京でのよりどころの一つとして、いつもお伺いするのを楽しみにしているのです。

 10月のステファン・グロスマン&打田さんの札幌ライブの余韻も覚めやらぬまま、いろんな内輪話、ツアーの話題、業界話、いつもの通り(?)借金の話などで盛り上がり、笑いつつも、打田さんの苦労が偲ばれました。私などは自分のことだけ考えていればいい気楽な立場ですが、打田さんはそうではありません。このマイナーなジャンルで会社を経営するのは本当に大変なことだと思います。ここは、こういうジャンルが好きで続けている音楽愛好家みんなで盛り上げていきたいところです。

 さて続いてのライブは、また初めてのお店で、曙町のバックインタウンから歩いても行ける位置にある新しいギター・バーでした。伊藤くんのおかげで、またステキなお店でライブすることができました。だいたい、お店に飾られているLPジャケットの一つが、チェット・アトキンスの『カリビアン・ギター』とは! まさに私の好みにジャストフィット。
 ここで働いているギタリストの西山隆行くんも、若いのに(トミー・エマニュエル繋がりで)チェットの奏法をビシバシ決める人。以前、CDを譲っていただき、私も新たな刺激を受けていたのでした。彼のサポートのおかげで、PAもすぐに設定が決まりました。ありがとう!

 あっ、この日も写真は無し...。何枚か撮っておくんでした。

 急遽お客様として駆けつけてくれた打田さん夫妻、日本ラグタイムクラブのRagtimeCaveさんをはじめ、これ以上入らないくらいの満員御礼状態の中、伊藤くんのギターをお店の奥の方で楽しみました。混みすぎて前がよく見えない分、「サジタリアス」「想い出の自転車」などの彼の名曲を、改めて音だけで味わいました。

 さて私も、こんな幸せな舞台ではじけない訳がありません。弾いても弾いてももっと弾きたい曲が次々とわいてくるという印象。また、借金ネタのMCで客席を沸かせることの多い打田さんのために、バートン・クレーンの名曲「威張って歩るけ」(昭和7年)を歌い、これがギターソロ以上に(?)大ウケ...。名古屋のウクレレ奏者・川合ケンさんに教えてもらった歌ですが、「お金が無かったら儲けなさい」「無いときは借りてくりゃいいじゃないか」などという実に楽天的な歌詞が、まさにツボでした。

 ライブ終演後は、プチ打ち上げ状態で、打田さんはプロレス談義に突入。何故そうなるかというと、このお店の隣にある焼肉屋が「ドロップキック」という名前で、店長がプロレス好きらしく、店先にドロップキックを決めるレスラーの写真が貼ってあったため、そこからそういう話題になっていったのでした。奥さんの治子さんは「ああ、またか...」と首をうなだれていましたが(笑)、とうとうお開きになるまでマニアックな話で盛り上がったのでした。

 こうして、伊藤くんとのジョイント・ライブが終わりました。またぜひ機会を見つけて共演したいです。
 これからも、お互いがんばりましょう!

 

11月13日(火)東京 国分寺・クラスタ(with 堀尾和孝、覆面シンガー)

 ついに最終日。始まる直前の不安な気持ちがウソのように、「もっとライブがしたい!」「北海道に帰りたくない!」という気持ちが強くなり、この日の朝は柄にもなく寂しい気持ちになりました。

 さて、この日はクラスタに行く前にやることがありました。
 マスターOMのフレット浮きは11/9に直してもらっていたのですが、実はブリッジの浮きも以前から気になっていたので(ごくごく小さいスキマで、まだ演奏には支障の無い程度でしたが)、きちんと直してもらうためにカワセ楽器に預けることにしたのです。私もいつまたカワセさんに行けるかわからないので、この機会を逃すわけにはいきませんでした。
 このため、この日だけはモラレスBM-100だけを持って行くことになりました。まあ、クラスタにはお店にヤマハが置いてあるので、それも勘定に入れてのことでした。


[写真:ゴダンでバリバリと弾きまくる堀尾和孝さん。]
 ツアー最終日の共演は、「アコギ一本勝負」と銘打って数々のライブ活動をしてきたエンターテナー、堀尾和孝さんです。今年の8月にヤマハ・ギターのデモンストレイターとして札幌で演奏を拝見して以来でしたが、やはりきちんとしたライブで見ると迫力が違う! いやはや実に楽しませていただきました。

 ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、ジャンルの壁を乗り越えた音楽の素晴らしさ。ギター一本でどんな曲でも楽しそうに弾きまくる堀尾さんのエネルギーに、私もノックアウト。改めて、「マスター」と呼ばせてください!

 そういえば、リハの直後にいきなりビールで乾杯という人は、11/3のなゆたさんに次いで二人目でした(笑)。


[写真:KEIさんのヴォーカルが加わり、大人の雰囲気。]
 堀尾さんといつもライブをされていて、この日はお客様としていらっしゃったKEIさんも、急遽出演されました。その素晴らしく伸びやかな歌に、しばし酔いしれました。

[写真:浜田。いっそのこと、このパッとしない顔を消そう!]

[写真:覆面シンガー2号と1号の揃い踏み。]
 私も負けじといろいろ演奏していたら、途中から覆面クンが二人も乱入して、「もうケータイはいらない」「ケータイ許さない」を歌って帰っていきました。何しに来たんだこいつら(笑)

 しかも、私と同じ服、同じズボンをわざわざ着てきて...おそろいなのはいいのですが、こんなことだから私=覆面シンガーという誤った噂が流れてしまうのです。

 実は覆面クンは、ほぼどこのライブハウスでも、お客様から「今日は彼は出ないんですか?」などと言われてしまい(たまにお店の人からも言われた)、うれしい反面、「どうしよう...別にそんなつもりじゃなかったのに」と変に弱気になってます(笑)。



[写真:堀尾さん、KEIさんとの共演。ハッピー!]
 そして、ついに堀尾さんとの共演!

 「何をやっても合わせてくれる」と思ってしまうくらい、堀尾さんの音楽的包容力に感嘆しました。

 最後にはKEIさんも交えて、カントリーの曲を演奏。まるでカントリー・バンドのように、素晴らしいアンサンブルが決まり、長かったツアーを有終の美で終えることができました。

 終演後、堀尾さんのお知り合い・SUEさんに私のギターを弾いていただき、ゆったりしたソロギターに酔いしれました。

 もっともっと飲んでいたいのはやまやまでしたが、さすがに南千住までは遠いため、ちょっと早めに出立。それでも終電の一歩手前で、やばいところでした。

 翌日、昼の飛行機で北海道に帰りました。
 帰りの時間は、とても長く、間延びしたもののようでした。
 素晴らしいツアーとなった旅程の最後は、気だるくも名残惜しく、このままずっと感じていたかったのかも知れません。

 今回のツアーは、小樽運河での投げ銭成績が過去最悪でがっかりしていた私に、神様がくれたせめてものご褒美だったのだと思います。しかしそれは私一人が作った幸運ではなく、お世話になった様々な人のご厚意があって、はじめて成り立つものでした。改めまして、みなさんに深く御礼申し上げます。

 さて、次回のツアーは、2008年2月13日〜20日まで、ハンマーダルシマー奏者の小松崎健さんとのジョイント・ライブ・ツアーになります。こちらもどうかよろしくお願いします。

(完)

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