浜田隆史 ミクシイ日記 (2007年2月分

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 ソーシャルネットワーキングサイトの「mixi.jp」で執筆している日記の過去分[親記事のみ]をここに公開します。
 記事が古いのはご容赦ください。

 

2007年02月01日18:24  市民会館の思い出
札幌市民会館が閉館だそうで、テレビのニュースでは華やかな最後のコンサートについて報道していました(忌野清志郎がいたのにはビックリ)。

私にもちょっと地味な思い出があります。
1995-96年にかけて、私は札幌に住んでアイヌ語の勉強をしていましたが、当時ごく初心者向けのアイヌ語教室がその市民会館で開講していたのです。私は足繁く通っていました。
生活館で行われていた中級の授業と違い、本当にシビアな勉強という感じではありませんでしたが、何よりもアイヌ語で知り合った仲間たちと会うのが楽しみだったのです。

会社員でもギタリストでもない、何をやるかも決めていない、私の人生の中では少し中途半端な時期でしたが、今思えば楽しい思い出しかありません。

あの古くて趣のある建物がもうなくなるのかと思うと、とても残念です。
2007年02月03日10:55  敬語の指針
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=153887&media_id=4

こういう話題は割りと好き。
文化庁のホームページから「敬語の指針」を「拝読いたします」(謙譲語2)とばかりに開いてみたら、なんと82ページもあっていきなり引きました。まあ、時間が空けば読んでみます。

ニュースを見た限りでは、謙譲語を二つに分けたのが最大のポイントのようですが、謙譲と尊敬の違いすら間違えてしまう人が多くなっている中で、こういう学問的分類を増やす意味がイマイチわからない、というのが正直なところ「かと存じます」(謙譲語2)。

2007年02月08日17:43 「ハートランド」
最近のTAB譜入力作業はここまで順調。
今日は、CD『オリオン』(2001)に入っている「ハートランド」という曲の採譜をしています。

自分の曲なのに「採譜」というのも変なのですが、この曲は自分のオリジナルの中でも珍しくない「TAB譜が全く残っていない+弾き方も忘れてしまった曲」のひとつでした。
幸いにも、2003年に登戸の「アリエルダイナー」で撮っていただいたライブ風景がビデオファイルで残っていて、指使いの参考になっています。

この曲は、2002年頃、苦労してFinaleの楽譜入力を終えていたのですが、その年末にハードディスクのクラッシュのおかげで無くなってしまいました。それ以来、全然採譜する気が起きなかったのですが、やっとリベンジを果たせそうな感じです。
2007年02月11日00:20 楽譜集

長い間、楽譜制作ソフト「Finale」との格闘を試み、そのたびにあまりの使い勝手の悪さに負けて逃げ続けていた私でしたが、最近になってようやく自分の思っていることができるようになってきました。

2002年のハードディスク・クラッシュで頓挫していた作品の入力にも順次取り組みます。当面は、『オリオン』に収録していた室町一攻さんとの共作ラグ「道化師の夢」「キティー・ケークウォーク」の入力を再開。

これらの曲は楽譜データが失われていましたが、作曲当時に室町さんにデモ音源としてお渡ししていたMIDIファイルがあったので、そこから復元している最中です。

この調子で、『ギター作品集1』(1996)以来11年ぶり二冊目となる、自費出版楽譜集の制作に取り掛かります。
...ところで、こんなの、誰が買うんだ?

2007年02月14日00:49  「アイスバーン」と最近の雪
最近、小樽でも、やっと思い出したように雪が降っています。
今年は雪かきの苦労をほとんど味わっていなかったので、ちょっと新鮮というか、冬にけじめをつけた気分です。

楽譜入力は、クラッシュで散逸した曲の中でどうしてもやりたかった「アイスバーン」(2000年作)の採譜がやっと終了。(「アイスバーン」、北国のドライバーにはおなじみの言葉ですが、これってドイツ語らしいですね。)

後半(D楽節とBのオシア)でちょこっと悶絶テクニックが必要ですが、全体的には意外と弾きやすい曲です。

この曲は、もともとCD『オリオン』(2001)に入れる予定でしたが、同じチューニング("Flat Flat Tuning" ; EbAbCbFCbEb)の「道化師の夢」「フラット・マイナー」と色彩が少し似ているため、結局、安田守彦さんプロデュースのオムニバス盤『A Long Way To Go』(2001)の参加曲として発表しました。

作った当初からとても気に入っていたので、その後ライブ盤『Live Ragging』(2002)にも収録しました。安田さんとの取り決めで、最低一年間は他のアルバムに再収録しないことになっていたため、1年経ってからすぐに発表してしまったのです。(以下は1分間のデモ音源)。
http://www.geocities.jp/otarunay/otr014-eisbahn.mp3

ラグタイムのリズムはアフリカ起源のはずですが、自分が寒くて暗い冬のある国に生まれていなければ、多分こんな曲はできなかったと、今にして思うのです。

まあ、作った本人がいいと思っているだけではダメなので、これからのライブでも、機会があればアピールしていきたいと思います。

2007年02月15日19:25  2つの未発表曲
ここのところ、楽譜製作日記と化しています。

今日は奮起して二つの未発表曲「Red Herring Rag」と「Remarkable Rag」(両方とも1992年作)の楽譜を完成させました。まだオタルナイ・チューニングに目覚めていなかったこの頃は、ちょこちょことまめにタブ譜を取っていたので、入力自体ははかどりました。しかし、いざ弾こうとするとすっかり忘れていて、少し特訓が必要のようです。

CD『海猫飛翔曲』(1995)製作時は、会社員時代で音楽にじっくり集中できなかったためか、タイトルや企画がコロコロ変わりました。1994年の企画段階では『Ragtime Guitar II』というタイトルも考えていて、そのアルバム用に、どういう訳か「タイトルの頭文字がRから始まる」というテーマで何曲か作りためておいたのです。

その中には「Reminiscence Rag」(=思い出のラグ、『海猫飛翔曲』に収録)、「Rainbow Chaser Rag」(『ギター作品集1』に収録)、1995年に完成した「Red Hot Rag」(未発表)も入っていました。

特に「Remarkable Rag」はお気に入りで、『海猫飛翔曲』の録音でも何度も収録していましたが、少し運指が難しいので、ほんのわずかなミスのためお蔵入りしていたのでした。

次回の本州ツアーでは、多分ギターを二台持っていくと思いますので、スタンダード・チューニングのこの曲も何とか弾いてみたいです。
2007年02月16日23:01  ツアーのチラシができました
http://www.geocities.jp/otarunay/2007-MarTour.pdf

忙しさにかまけて宣伝活動に気合が入っていませんでしたので、えいっと作ってホームページに上げてみました。春の本州ツアー全体のチラシです。
関係者の方、興味のある方、どうぞ好きなようにお使いください。

(思い切り打田さんのチラシデザインのパクリです...)

2007年02月22日00:36  Finale入力で作曲
毎日毎日パソコンの前に座っていて、さすがに疲れた...。最近は乾き目のような感じです。できればパソコンの前にいる時間を少し減らしたいのですが、よく考えたらCD製作も、アイヌ語テープ再生も、アイヌ語辞書検索も、楽譜の書き込みも全部パソコンの中でやっているのですから、これはいかんともしがたい。

楽譜入力はついに20曲まで出来ましたが、まだまだこれから。ツアーまでに最低でもあと20曲入力して、そこからきたる楽譜集の選曲をするつもりです。

しかし、昨日は思うところがあって既存の入力はお休み、新たに「海猫前奏曲」という短い曲を作曲しました。1989年に作った「海猫飛翔曲」と同じチューニングで、そのプレリュードとして演奏することを目的にしています。

以前の私なら思いついてもすぐあきらめてしまっていた、少し難解なフレーズですが、鮮度のあるうちに記録するとイメージが膨らみます。MIDIでプレイバックが出来るのも、こういうときに便利です。こうして、図らずも Finale の使用が作曲にもいい効果を生んだようです。

入力がTAB譜ベースになっただけで、こうも使えるようになるとは...
2007年02月24日22:04  MySpace登録
札幌の音楽仲間の健さんに前から紹介を受けていた、今話題の「MySpace」に登録しました。ストリーミング用に4曲のデモ音源も登録しましたので、もしよろしければごらんください。

http://www.myspace.com/otarunay

ただ、海外のサイトを無理に日本語化しているような、インターフェースにやさしくないところがあって、まだ今ひとつこのサイトの要領や活用方法がわかりません。
今は他に優先すべきことがあるので、とりあえず登録だけやってみて、後でいろいろ付き合い方を考えようと思います。

しかし、ピエール・ベンスーザンやレオ・コッケのような著名なギタリストも、このコミュニティーサイトを利用しているのは、びっくりというか意外でした。こういう敷居の低さは、インターネットのよいところだと思います。

2007年02月26日10:20  友達になるということ
MySpaceでの試行錯誤はまだまだ続きそうですが、一つ思ったことがあります。それは「友達」についてです。

このコミュニティーサイトでは「Friend」が「マイミク」にあたるものなのですが、どうやら手当たり次第に「Friend」のリクエストを出している人がいるようです。
このリクエストは、他に何のメッセージもなしで相手に届くので(別途メッセージを送ることも出来るのですが)、全く知らない人から、どういうつもりなのかわからない、何の愛想もないリクエストを幾つかもらいました。

どんな人かと思って相手のページを見ると、私とは全く畑違いのジャンルで、しかも彼には「Friends」が4000人以上もいたりします。このアーティストにとって、私と「Friend」になりたいというのは、自分の宣伝目的以外の何物でもないということなのでしょう。

人と友達になるって、ほんのちょっとした言葉をかけるだけでもよかったりして、そんなに難しいことではないと思うのですが、私はこういう人の「Friend」になりたくありません。
2007年02月27日22:03 『ザ・フェバリット』、CD Baby に登録
先月発売された、日本ラグタイムクラブのオムニバスCD『ザ・フェバリット』が、アメリカのインディーズCD通販サイト CD Baby に登録されました。私がプロデュースしたCDとしては4枚目のアルバム登録になります。
興味のある方はどうぞご覧ください。

http://cdbaby.com/cd/japanragtime

ライナーノーツはすべて英語にしてある「アメリカ仕様」のCDですから、日本で入手希望の方は、今まで通り私宛にお問い合わせください。

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