浜田隆史 ミクシイ日記 (2007年3月分

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 ソーシャルネットワーキングサイトの「mixi.jp」で執筆している日記の過去分[親記事のみ]をここに公開します。
 記事が古いのはご容赦ください。

2007年03月01日21:39  楽譜の限界
楽譜入力は「500円のエレジー」「初めてのキス」「オリオン」が終了。
それぞれに気に入っている曲ですが、こうして入力していくと、楽譜の限界も感じます。書いても書いても、次は楽譜と違う弾き方をするかも知れないからです。実際、作曲した当時に書いたタブ譜ノートと違う弾き方で録音して、さらに今はまた違う運指や音形の方が弾きやすいという曲もありました。

「初めてのキス」は「フェイク」(想定型から少し崩して弾くやり方)が多く、特に三連のノリを織り交ぜたフェイクが必須となる曲なので、繰り返し記号がほとんど使えません。もともと長い曲なので、打ち出したら何と8ページになってしまいました。
しかし、これもひょっとしたら、弾き続けていくうちに変わって行くかも知れません。

すべてを克明に記録するとなると、多分どの曲も6〜7ページ近くになりそうですが、何事もほどほどにしないとかえって煩雑だし、何といっても出版の費用がかさみます...
2007年03月03日08:54  釧路アイヌ語
今日はアイヌタイムズの編集会議で千歳に行きます。
今までに来ている原稿は釧路方言で二つ。
メジャーな方言と言われている沙流方言の執筆者に全然元気がありません(笑)。

熱心なアイヌタイムズの読者でもある「釧路アイヌ語の会」は、山本多助エカシの創刊した雑誌「アイヌ・モシリ」の奇跡的な復刊と、それを大きな母体とした『釧路アイヌ語方言語彙』の編纂で知られていますが、ここ数年はアイヌタイムズにも積極的に投稿されています。

しかしこの釧路アイヌ語、私にはよくわからないことが多くて校正にはいつも苦労しています。というのも、一般の人が聞くことのできる音声資料が非常に少なく、沙流方言に比べて複数の話者からきちんと研究されているとは言えないからです。

山本多助エカシの書き残したアイヌ語も、従来の文法から見れば破格が多いため、その「くせ」も頭に置く必要があります。
私は、昨年亡くなった十勝本別の澤井トメノフチの言葉を勉強していた時期もあったため、少し近いところもあって一部参考にしていますが、やはり方言が違います。

この少しマニアックといってもいい苦労は、当面続きそうです。詳しい人がもしいらっしゃれば、ご教授お願いします。
2007年03月07日01:08  弾け弾けと迫りくるギター
ツアーに向けて珍しく自分の曲を練習中。
チューニングを変えるのが面倒くさいので、オタルナイ・チューニング用に一本、海猫飛翔曲のチューニング用に一本、そしてフラフラチューニング用に一本と、今は計三本のギターに囲まれています(二本はヤマハ)。
三本もあって、普通のチューニングが一本もない...

とっかえひっかえやっているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまい、いくら弾いても弾き足りない感じです。弾いていくうちに、楽譜の採譜違いを発見したり、だんだん意味のあるプレイに近づいてきた感じ。

ギターは本業なので当たり前ですが、他にもツアーまでにいろんなことを欲張ってこなしていくつもりです。
2007年03月09日22:14  名誉な仕事
これまで私は、小樽のギタリストといっても活動といえば運河で路上演奏しているだけで、最近のライブはほとんど一匹長屋のみ、そのライブに来るお客さんもほんの数名、かといって私はギターの先生でもありませんから、師弟関係もありません。
こういう状況で、故郷の人とのつながりをあまり感じないまま、ミュージシャンとしての10年が過ぎてしまいました。

しかし、3月19日(月)の小樽商科大学の学位記授与式(卒業式)の後で少しギター演奏するという、OBとしてこれ以上ないくらいの名誉な仕事をいただきました。
その関連で、ここ数日、いろんな方にも出会いました。デザイン会社、新聞社、大学の職員といった、この小樽であきらめずにがんばっている若い力に触れ、とても刺激になりました。

当日、バンダナ締めたらマズイかな?
2007年03月10日16:54  再びJASRACの話
オムニバス盤『The Favorite』は好評発売中ですが、今日JASRACから著作権使用料の請求書が来ました。シールは事前にもらっていて、請求は後から来るということなのです。

ところが、請求書を見てびっくり。あの David Thomas Roberts の曲の著作権料もカウントされているのです。
少量生産ですから額はそんなに大きくもないのですが、ご本人とは何といっても昨年直接お会いして今回の使用許諾を得ていますし、デヴィッドさんの楽曲は私の知る限りすべて自費出版であり、JASRACとつながりのある出版社が管理しているはずはないのです。

以前、JASRACシールと一緒にいただいていた明細には、当該曲に「NM x」(JASRAC非会員で管理外という意味)とメモ書きされていたので、てっきりその通り処理してくれるものと思っていました。

デヴィッドさんに著作権料が渡るという話なら、支払いはむしろ望むところなのですが、私が最も尊敬する作曲家との信頼関係の証としていただいた許諾が、双方が知らない間に機械的に踏みにじられるのはあんまりだと思いました。

納得いくまで話を聞こう、と思って電話したら、何と土日はお休みでした...あらら。
2007年03月13日23:56  19万ヒット記念の楽譜
楽譜「勝納ラグ」を期間限定でホームページに載せています。

しかし、パスワードつきPDF形式という面倒な形が災いしたのか、今のところダウンロードしてくれたのは二人だけです。
ううむ、いろいろ考えます。

16日には消しますので、興味のある方は今のうちにどうぞ。
2007年03月15日10:55  3月14日 小樽・一匹長屋
今年初めてのライブが終わりました。
お客さんは何と一人だけでしたが(またやってしまった...)、久しぶりに全曲オリジナルで、我ながら気合の入ったいい演奏ができたと思います。録音していなかったのが悔やまれます。

HARD TO FIND、RINKA のギタリスト、星直樹くんも演奏してくれて、改めて彼のギターの魅力を堪能しました。最後で共演した「アリスのレストラン」も、リハは数分でしたがバッチリ決まっていました。

自分が言うのもなんですが、こんないいライブを楽しむ人が数えるほどなんて実にもったいない。何とかしたいです。
2007年03月17日11:06  緊急告知
3月31日(土)千葉・新柏キッチンパタータにて共演予定だった小川倫生くんが、体調不良のため出演できなくなり、当日は私のソロライブということになりました。
楽しみにしていた皆さんには大変申し訳ありませんが、どうかご了承のほどお願いいたします。
また、小川くんの一日も早い回復を願っています。
2007年03月19日22:23  母校での演奏と、最後の応援団
小樽商科大学でのギター演奏の仕事が無事に終了しました。
気がついたら、私自身も卒業後20年経っていました。

商大を旅立つ若者たち、我が後輩たちの前途は明るい。
そう信じています。

式が終わった後の祝賀会では、ついに卒業となってしまうたった一人の応援団員が、一世一代のエールを送っていました。出席者みんなで懐かしい「若人逍遥の歌」を歌い、思わずホロリとさせられました。

ああ懐かしの(小樽商大VS北大)対面式よ。
応援団同士の、あのすさまじくヘンテコリンな野次を聞くのが楽しみだったのに。

聞くと、北大ですら応援団員が3人しかいないとのこと。
何とかならないものでしょうか。
2007年03月20日02:38  超過料金
今日の午前中には飛行機に乗っているはずなのですが、未だに悩んでいること。それは持って行く荷物の重さです。

今回は二本のギターを持っていくということで、いつもより荷物がかさんでいます。国内線は、15kg以上の荷物に超過料金を課していて、昨年のデヴィッドさん来日ツアーの際にはしっかり取られてしまっていたのです。
がんばって2キロ痩せたのに...

録音用のパソコン(古いノートパソコンなので重い)は、持っていくのをやめようかと悩みましたが、現状では仕方がありません。
やっぱり行きだけでもフェリーにすればよかった、と本気で考えている貧乏ギタリストでした。
2007年03月21日22:01  広島、岡山のライブ終了
昨日のOTIS!、そして今日のゆめカフェでのライブが無事終了しました。関係者の皆さん、お越しいただいた皆さん、どうもありがとうございました。

現在、ホテルの慣れない環境でやっとネットに繋いでいます。
ミクシイ日記も全部目を通す時間がなく、書き込みだけで失礼します。
マイミクさんの日記はちゃんと目を通すのがポリシーなので、これはまた膨大な宿題になりそうです...。
2007年03月26日01:21  大阪、奈良、名古屋のライブ
3/23大阪(スポンジカフェ)、3/24奈良(スカーフェイス)、3/25名古屋(源)のライブが無事に終了しました。

大阪では初めてのお店での満員御礼に感謝しつつ、コーエーさんとの熱い競演がついに実現。ものすごい熱演に気圧されそうになりながら、歌モノを交えて楽しく演奏しました。なお、そこにいらっしゃった人たち全員がケータイを持っていたことにショックを受けました。

スカーフェイスさんでのライブは久しぶり。以前と雰囲気の変わった店内と、オープニングで演奏してくれた若手歌手のお二人にしばし聞き惚れ、私は前日より歌は控えめにして、普段やっていなかったような曲も含めて演奏。コーエーさんたちも見に来てくれて、しかも車でホテルまで送っていただいたりして、大感激。

そして昨日の名古屋では、ついに竹内いちろさんとの競演が実現しました。楽曲の良さ、スタンダードを基本としながらも大胆なアレンジ、そしてリードフレーズの巧みさなど、私も大変刺激を受けました。私も負けじとアイヌ神謡まで歌ったり(?)、さらに最後のセッションでは抜群のノリで締めました。

竹内さんとは以前からノダゴローさんとの繋がりなど、不思議なご縁を感じる関係でしたが、ライブ初顔合わせですっかり意気投合。機会があればぜひまた競演したいです。

次は3/27からの関東ライブでがんばります。
2007年03月29日14:20  オムニバスライブ2つ終了
現在、御茶ノ水のネットカフェから書き込んでいます。
3/26に東京入りして、3/27は池尻大橋のCHAD、3/28は新橋のレッドペッパーで、それぞれオムニバス・ライブが終了しました。

前者は「AKI & Friends」というシリーズ・ライブで、ギタリストのAKIさんが毎回ゲストを呼んで繰り広げるバラエティーに富んだライブ。星文昭くんのギターもよかったし、久々の「AKI & 久仁子」はやはりスゴイの一言。そしてAKIさんの天然系キャラクターも相変わらずで(笑)、心から和ませていただきました。

後者は私がいつも企画しているレッドペッパーの恒例オムニバスライブシリーズで、今回はベーシストの阿部哲夫さんとギタリストのSketchさんが参加。あらゆる意味で対照的なこの三人、三人三色のカラーが見事に出ていて、これまた楽しめるライブだったと思います。最後のセッションもいい感じ。
なお、Sketchさんの禁煙がまだ続いていたことに驚きました。

今日からソロライブが三連続(国分寺のクラスタ、世田谷のスノウドニア、新柏のキッチンパタータ)なので、また気合を入れ直してがんばります。

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