浜田隆史 ミクシイ日記 (2007年4月分

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 ソーシャルネットワーキングサイトの「mixi.jp」で執筆している日記の過去分[親記事のみ]をここに公開します。
 記事が古いのはご容赦ください。

2007年04月02日15:38  ツアー終了
東京の安宿(7連泊)はネット環境がなかったため、あまり書き込むことができませんでしたが、本日やっと小樽に戻ってきました。春の本州ツアー、無事終了しました。

皆さんのおかげで、北海道にはもう帰りたくないなあ、くらいの気持ちで各所をにこやかに回ることができました。
東京のソロライブ三連続と、日本ラグタイムクラブのオフミ、それぞれ楽しい体験でした。

もっと詳しくご報告したいところですが、私はこれからすぐにアイヌタイムズの編集作業に掛からなければいけないため、それは後日、恒例の「ライブ日記」としてホームページの方に執筆していきたいと思います。

改めまして、今回のツアーにかかわった方々やお客様たちに、心からお礼申し上げます。
2007年04月05日00:47  リンテンさんの小樽ライブ
昨日、日本を代表するアコースティック・ギタリストの一人、岡崎倫典さんのライブが、小樽の一匹長屋でありました。

私は、アイヌタイムズの編集の手を止めて、乏しい財布からなけなしのお金を出して、2年ぶりに生でリンテンさんのギターを堪能しました。

リンテンさんのギターソロ音楽は、当たり前ですが何度見ても本当に素晴らしい。私などが言うのはおこがましいのですが、特殊奏法も奇をてらった展開も無縁で、しかし実に多様な音楽表現を含み、何を弾いても根本に太い芯が通っているのです。
新作『Musings』からの曲も心に染みました。

ついでに、終演後の飲み会も大いに盛り上がりました。
2007年04月06日11:09  日記執筆とデジタル配信
まだアイヌタイムズが完成していないのですが、あとはporonupさんからの原稿待ちということで、他の作業をしています。

春の本州ツアーの日記執筆を開始。
http://www.geocities.jp/otarunay/livenikki5-1.html

また、デジタル配信ウェブショップのリンクができました。送料が掛からないのは、ちょっと買ってみたいという人にとって魅力かも。
http://www.geocities.jp/otarunay/

今日はこれから運河にも行ってきます。

2007年04月09日19:03  RINKA at ガンゲットダイマ
昨日、ハードトゥファインドで活躍するフィドラーの小松崎操さんとギタリストの星直樹くんのユニット、RINKA の札幌ライブを見に行きました。

アットホームな雰囲気でのライブ、もちろんお二人の演奏はすばらしく、実に得した気分でした。フランスの屋根裏酒場という店内のイメージにぴったりの、異国情緒あふれる音楽世界が展開されました。
こんなに至近距離なのになかなか聞こえてこない操さんの小声MCも、いつもの味ですね。

ガンゲットダイマさんは、以前「カフェダイマ」として別の場所で営業していたときに一度お世話になっていましたが、狸小路を抜けた先に移転したお店に伺うのは私にとって初めて。とてもくつろげる雰囲気のすばらしい場所で、ライブ終演後もなんとなく健さんたちと、とりとめのない話で盛り上がりました。

かくいう私もここで、5月にSketchさん、7月に伊藤賢一くんとそれぞれジョイント・ライブをする予定で、その日がますます楽しみになってきました(お二人に業務連絡・PAはありませんので、完全生音ライブになります)。

なお、今月14日には、伝説のフォーク・ユニット「じろうず」のライブも予定されています。

2007年04月12日00:55

 春は遠く
今年は異常なほどの暖冬だったので、春なんてすぐに来ると思っていたら、結局冬の名残がずっと続き、どうもすっきりしない天気です。

今日も無理して運河に行ったら、商売人すらあきらめて帰ってしまうくらいに寂しい日でした。奇跡的に神様みたいな人が一人だけ投げ銭してくれてすごくうれしかったのですが、あとで勘定したら11円...。

これが今の私、今の小樽です。

人口はついに14万人を切ってしまいました。
http://www.city.otaru.hokkaido.jp/soumu/soumu/toukei/jinko/jinko.htm
2007年04月14日11:29  「雪」を表す7つの言葉
今日、ドイツの方からメールがあり、あちらのTVでやっていたアイヌ民族についてのドキュメント番組で「アイヌ語には雪を表す7つの言葉がある」といっていたのが印象的だったので、もし知っていたら教えてくださいという内容でした。

最もよく使われるのが「upas」で、多くの方言で使われる基本単語です。
次に「upun」、これは吹雪や雪ぼこりを表します。
それから「uka」、こちらは雪が積もった後の堅雪を指します。

「7つの言葉」の根拠はわかりませんが、一応この三つが雪を表す主要な言葉だと思います(あられやひょうはカウントしていません)。降る雪の状態については「upas」「upun」系の言葉をいろいろ修飾して表しています。

言い回しとして、他に
「san-ka-rari-p 魚を簾状に干してある上に降った雪」
「toy-ka-rari-p 土の上に積んである物の上に降った雪」
「torur-ka-rari-p シシャモを獲って山積みしてある上へ降った雪」
「has-ka-oma-p 枝の上の雪」
のような例が萱野辞典にありました。

雪国に住む者としては、むしろ積もった後の雪の方が生活に影響することが多いと思いますので、こういう積もった雪を指す語彙の多さには納得してしまいます。
2007年04月16日12:29  楽譜第一弾、4/21(土)発表
以前からアナウンスしていましたが、『ギター作品集1』(1996)以来11年ぶりとなる、楽譜『ギター作品集2』を発表します。

当初は自費出版する予定でしたが、費用や需給の見通しが暗く、残念ながら正式な本としての出版は断念しました...。代わりに、パスワードつきPDFファイルとプリンタ打ち出しの二通りで、一曲ごとに発表することにしました。

4月21日に第一弾として数曲を発表、その後順次更新します。
詳しくは、私のホームページをご覧ください。
http://www.geocities.jp/otarunay/
2007年04月17日21:07  CD『アメリカン・イディオット』
昨年来日ツアーを行った作曲家、デヴィッド・トーマス・ロバーツから聞いていた「実はグリーン・デイも好き」発言がずっと気になっていて、昨日意を決し、実に遅まきながら彼らの代表作『アメリカン・イディオット』を購入して聞きました。

スゲエ!

彼らのスピリットが伝染してしまい、言葉遣いがついつい学生時代に戻りますが、噂にたがわぬ気合の入った快作でした。
実は誰もが持っている「冗談じゃないぞ」という衝動(つまりここではパンクとかロックとか呼ばれているもの)を久々に思い出させてくれました。

パンクとポップスの関係といえばXTCが真っ先に思い浮かびますが、彼らと比べたらはるかにストレートなギター中心の編成です。音楽的には単純なフレーズの組み合わせなのに、実際には心を揺り動かす勢いを感じるのは、やはりロックという音楽の魔力だと思います。

洋楽ロックにここまでときめいたのはキザイア・ジョーンズ以来かも。
ここしばらくは、グリーン・デイに首っ丈になりそうです。
2007年04月22日00:08  CGIの壁
かねてよりアナウンスしていた楽譜販売ですが、現在販売ページの作成で行き詰っています。

楽譜は多種に渡り、しかもPDFファイルと打ち出しで価格も送料も違うため、CGIを使って項目選択とデータ送信をしていただき、スムーズな注文管理をしよう、と思ったのが苦労の始まり。
ヤフーでは有料サービス「ジオプラス」でないとCGIに対応しなかったり、対応しても説明はしてくれなかったり、sendmailというプログラムが使えなかったりと、今日一日ああだこうだと悩みまくりました。

何とかログの蓄積で注文がわかる方式にできるところまではわかったので、明日かあさって頃には何とか注文ページができるだろうと思います。

いや〜、CGIって、やたらに難しい。そもそも、そんなにまでして管理するほど楽譜が売れるとも思えない...。
2007年04月22日16:55  ドメイン取得
有料サービス「ジオプラス」加入に当たり、独自ドメインを取得しました。その名も「otarunay.com」です。
今までのURLも同時に使えます。

http://www.otarunay.com
http://www.geocities.jp/otarunay/
(どっちも同じページ)

何か会社になったみたいでカッコイイのですが、よく考えたら「otarunay」という言葉で私を検索する人なんていないと思いますので、あまり意味なかった?
2007年04月22日18:20  楽譜&TAB譜発売開始
取り急ぎ、楽譜&TAB譜の発売を開始しました。
以下のページです。

http://www.otarunay.com/
http://cgi.geocities.jp/otarunay/cart/cart.cgi

もし不具合があれば、ご指摘いただければ幸いです。
2007年04月24日21:06  風邪の後の朗報
昨日は季節外れの風邪だったらしく、一日ずっと寝込んでいました。今日になってようやく回復しましたが、大事をとって休んでいたら、打田十紀夫さんからメールでうれしいお知らせが。

「デイヴ・レイブマンの教則DVDが発売されました!」
もちろん速攻で注文しました。
http://www.tab-guitar-school.co.jp/Import.html

デイヴ・レイブマン(David Laibman)は、今日に繋がるクラシック・ラグタイム・ギター編曲の開拓者。1971年にエリック・シェーンバーグと出したLP「The New Ragtime Guitar」は、歴史的名盤として語り継がれています。
しかしこの他には、ソロアルバムが一枚とオムニバス盤への参加があるだけで、決して作品は多くありません。

彼は今までに一度教則カセットを出していて、そこで彼の驚くべき難度のアレンジが明らかになっていますが、動く映像として紹介されるのは初めて。
DVDの到着が待ち遠しいです。

2007年04月26日16:09  デイヴ・レイブマンDVD
今日到着して、さっそくむさぼるように見ていますが、大学教授らしくとてもわかりやすい教え方という印象です。しかし、実際のプレイはかなり難易度の高いものです。

噂通り、何箇所か小指や薬指の腹で行うセーハがありました。これは恐怖です。ジャズギターのコード弾きならまだしも、ストレッチのフォームでしかもメロディーの部分。ミディアム弦では、いかな力自慢でもちょっときついです。
また、珍しいと思ったのは、人差し指以外が使えない状況で、1弦のローフレットを人差し指の付け根(根元)で押さえる箇所がありました。今までこんな押さえ方をしている人は見たことがありません。

特殊奏法の出てくるような難しさとは違い、純粋に運指や鳴らす弦の組み合わせの問題という、ギター奏法の基本的な部分の難しさですから、これをすべて体得するのは地道な努力が必要だと思います。
デイヴさんは解説中、「難しいところにはあんまり時間をかけずに、弾きやすいように簡略化してください」と笑顔で話しています。

まだ「Red Carpet Rag」しかトライしていませんが、メイプル・リーフもどうやら凄そうです。

かなり刺激を受けたので、私は自分のメイプル・リーフのアレンジを9年ぶりに変更しようとしています。A楽節のサビの最初をオクターブ上げたり、C楽節のカウンターメロディーを原曲通りに処理するアレンジです。

地道に練習あるのみ。
2007年04月28日19:11  イヨマンテ禁止撤回
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/23115.php

こんな大きなニュースがミクシイのニュースで配信されないのはおかしいなあ。

アイヌ民族の重要な宗教儀式「イヨマンテ」を「野蛮な行為」として、道が出していた禁止通達が、52年ぶりに撤回されたそうです。一般の人がアイヌ文化を見直すきっかけになればいいのですが。

それにしても、「北海道旧土人保護法」の廃止と「アイヌ文化法」制定の際(1997年)、こんな偏見はとっくに修正されていたとばかり思っていたのですが、遅きに失した感は拭えません。

2007年04月29日10:40  ライオネル・ベラスコ
いつも愛聴しているカリプソのCDのうち、最も古い音源を含む『Calypso Pioneers 1912-1934』(1989 Rounder)に収録されているとある曲「Germaine」(1914)が妙に耳に残り、ついついギターソロに編曲してしまいました。
録音は相当古くてショボいのに、メロディーやリズムの躍動感は実に新鮮に響きます。

作曲者らしいライオネル・ベラスコ(Lionel Belasco)はトリニダード・トバゴの出身。ピアニスト、バンドリーダーとして活躍した人のようです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Lionel_Belasco

PDかどうか確認しましたが、違いました(1967年没)。
ラグタイムもそうですが、時代的に著作権が微妙です。
こんなに古い曲なんだから、もう厳密に管理するのはあんまり意味ないと思うんですが...。

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