★ SD−50(D−18タイプ)(現在無し)
- 「フィールズ」と対照的に、「シーガル」は私の買ったギターの中でもっとも安価な日本製手工ギターである。四国の塩崎さんという方が作っているこのギターは、私が買った当時(1989年頃)のスタンダードタイプで最低12万円という、驚異のコストパフォーマンスを誇っていた。なんか値段ばかり話題にしてしまって恐縮だが、かといって作りが雑かと言えばとんでもない話で、オール単板、マーチンを徹底的にコピーしたという精緻で堅実な作り、そして何よりその音の良さで定評があった。
- このギターを扱っている店は数少なく、私は神田の「The Guitar Workshop」というお店で手に入れた。このマーチンD−18のコピーモデルは、野太い音でお気に入りだった。購入後しばらくして、カワセ楽器でKヤイリのピックアップ「HS Waltz」を搭載してもらい、カセット『月影行進曲』でメインギターとして使った。その中で初めて発表した曲「海猫飛翔曲」(1989)は、タイトルからおわかりの通り、シーガル・ギターに捧げられている。
- なぜこんないいギターを手放してしまったのか、我ながら馬鹿なことをしたものだ。
- 追記(2022-5-26) NEW!!:過去の資料や当ホームページでも、「SO-50」と書いていましたが、「SD-50」のDをOと読み間違えたものだと思います。何十年も経ってから訂正するのも奇妙ですが、正しい情報に直します。
追記(2016-10-4): 今年の春ごろ、長年所有してきたこのギターを手放しました。
同じ年代のマーチンに勝るとも劣らない、良質なギターでしたが、私の現在のプレイスタイル(オタルナイ・チューニング)としては、OOOタイプのスケールの短さだと弦のテンションがゆるくなる欠点もあり、熟慮の末、次のギターの資金を作るために手放したのでした。
ここぞというときに録音で使用したことは良い思い出です。どうもありがとう!