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★ Garden /荒 博子(KONPEI カムパニーINC. CD-016、2004年)

1.私のパンは小さく分けられた。/2.五月/3.キャロランのキャスルへの旅/4.Shade Garden 日蔭の庭/5.エレノア・プランケット/6.空の星/7.Please tell me a bedtime story/8.ラウノのワルツ/9.バードテーブル/10.竹田の子守歌/11.Oh,my rose/12.蘇州夜曲/13.別れのメヌエット/14.ブラインド・メアリー/15.ガーディアン・エンジェル/16.うさぎ

 小樽在住のカンテレ奏者、荒博子さんのCD「Garden」が2004年に発売されました。

 さて、カンテレとはなんぞや?
 CDジャケットによると、カンテレとはフィンランドの伝統楽器で、口承叙事詩「カレワラ」にも登場するほど、古くからの歴史あるものです。もとは5弦だったというのは樺太アイヌのトンコリと共通しますが、今では多弦化・半音が出せるように改良されています。荒さんは主に39弦のコンサートカンテレを弾いています。

 竪琴を横にして弾くような姿はツィターに似ていますが、響きはハープのようでもありオルゴールのようでもあり、心が洗われるような美しい音が楽しめます。
 私は2004年4月に、小樽のスパゲッティー・レストランの「ぐるぐる」で行われた小松崎 健さんと荒さんのジョイント・ライブを見に行きました。ハンマーダルシマーとカンテレという、世界でもあまり例を見ない取り合わせの楽器の共演に、しばし酔いしれました。
 間近に見るカンテレは、形的にはオートハープを大きくしたような感じでした。バンジョーのキース・チューナーのような音程を変える仕掛け、さらにダンパー(消音器)もあり、古代と近代の技術のミクスチャーが感じられて、とても興味深かったです。実際に聞いたその音色はとても繊細で、大きな楽器の割には音量も控えめで、とことん耳にやさしいのです。

 このCDは、健さんはじめ HARD TO FIND のメンバーもサポートしていて、とても充実した内容の好盤になっています。レパートリーもフィンランドだけでなく、アイリッシュや日本の歌、さらに美しいオリジナルまで多岐に渡っています。

http://www.hf.rim.or.jp/~dlcm1959/CD/Garden.html

 

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