★ キング・オブ・カリビアン・グルーヴ/ハリー・ベラフォンテ (BMGファンハウス、BVCM-37431、2003年)
曲目:01: ジャンプ・イン・ザ・ライン/02: ベネズエラの恋人/03: アンジェリーナ/04: マン・スマート/05: ゴー・ダウン・エマニュエル・ロード/06: ヨルダンめざして/07: モンキー/08: ドリー・ドーン/09: 褐色の肌の娘/10: バナナ・ボート/11: ママ・ルック・ア・ブーブー/12: ココナッツ娘/13: アウト・ディ・ファイアー/14: ゾンビー・ジャンボリー/15: 生まれ変り/16: ドント・ストップ・ザ・カーニバル/17: ブラック・アンド・ホワイト/18: トリニダード・カーニバル・タイム/19: マンゴ・ココナッツ・シュガー・ケイン/20: グローリア/21: さらばジャマイカ
2006年7月発行のメルマガVol.29で、私はカリプソのことを少し書きました。その後、ギタリスト仲間の Sketch さんから、アメリカでカリプソ・ブームに火をつけたハリー・ベラフォンテのことを聞き、調べて、彼のカリプソ曲だけを収めたこのベスト・アルバムを購入しました。私は、2006年の夏はこれで乗り切ったというくらい、何度も繰り返して聴きました。
ハリーといえば「バナナ・ボート」の世界的ヒットが有名ですが、その他の曲も実に陽気で表情豊かに歌い飛ばしています。1曲目からいきなりパワー全開、そのポジティブなオーラの前には、理屈なんて消し飛んでしまいます。私はこのアルバムを、まずつまらないことで落ち込んでる人たちに聴かせたいです。
しかしカリプソはただ明るいだけでなく、歌詞にちょっと英国風の風刺があったり、生活観あふれる素朴な言葉の魅力があります。よりポップに聴きやすくアレンジされてはいますが、ハリーのカリプソも、やはりそんな人間味を強く感じる、愛すべき音楽です。
大げさに言えば、このアルバムは、私にとってビートルズ以来の衝撃だったといえます。
皆さんにもぜひお勧めします。