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Ragtime at the Rosebud (roots of Ragtime) / Milton Kaye (Gaslight GSL5106、1973年、2004年再発)
http://jazzbymail.com/ViewArtist.aspx?iAID=1396&sAN=Milton+Kaye

曲目:1. Rosebud March / 2. Ham And! Rag / 3. The Pippin Rag / 4. Kinklets-two Step / 5. Missouri Romp / 6. Silver Rocket / 7. Harlem Rag / 8. A Ragtime Nightmare / 9. St. Louis Rag / 10. The Buffalo Rag / 11. Pan-am Rag / 12. Nappy Lee-a Slow Drag / 13. Chauviniana / 14. Heliotrope Bouquet / 15. Swipsey Cake Walk / 16. Something Doing / 17.Augustan Club Waltzes / 18. Weeping Willow / 19. The Easy Winners / 20. The Cascades / 21. Pastime Rag No.1 / 22. Pastime Rag No.2 / 23. Pastime Rag No.3 / 24. Pastime Rag No.4 / 25. Pastime Rag No.5

 最近、デヴィッド・トーマス・ロバーツのファンの人から、こちらで委託販売していない輸入盤の代行購入を要請されて、海外の通販サイトで仕入れをしています。
 ついでに、自分の欲しいCDも二三購入していますが、その中ではこの『Ragtime At The Rosebud』というアルバムがイチオシです。

 ミルトン・ケイ(Milton Kaye)はクラシック・ピアニストの大ベテランですが、1973年に発表されたこのアルバムは、ラグタイムの名曲・珍しい曲などを収めたもの。当時から一部のラグタイム・マニアから絶賛されていましたが、私も探してはみたものの入手には至りませんでした。
 まだ私が22-3才くらいの頃、私のラグタイムの先生と言える、クラシック・ギタリストの新間英雄さんから、このアルバムの一部を収録したカセットをいただき、ただ楽しんだだけでなく、音楽的に大きな影響を受けました。

 アーサー・マーシャルの未発表曲「シルバー・ロケット」、ミルトン・ケイのジョセフ・ラム集(このアルバムとは別のもので、こちらも再発が望まれます)から収録された「ラグタイム・ボボリンク」などは、後にギター・ソロに編曲しました。
 「シルバー・ロケット」は本当に大好きで、クライマックス・ラグのデモ音源にも収録しましたが、版権の問い合わせ先が不明で、未だにCDに入れることができない可哀想な曲です。そういえば、弾き方も忘れてしまいました。
 「ラグタイム・ボボリンク」は、2005年の『プレイズ・ロベルト・クレメンテ』に収録。評論家のJack Rummelにほめられたのがうれしかったなあ。

 さて、こうしてCDアルバムとして改めて聴いてみると、なにぶん昔のアルバムなので録音が古く、もう少し良い音で入っているとうれしい、という感じです。また、カセットではよくわかりませんでしたが、名手にしては意外とミスタッチもあるのです。でも、ラグタイムの場合は、それもまた味です。
 ラグタイム・ファンの皆さんにお勧めします。

 

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