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8.2006年11月1日(水) 埼玉・さいたま市民会館うらわ コンサート室でのコンサート風景。
この日の会場は、さいたま市民会館うらわのコンサート室。
タンゴ・ギタリストの飯泉昌宏さんとのジョイント・ライブで、私は以前にも使ったことのある会場でした。
今回も飯泉さんの「ボルドーナ音楽研究所」のご協力をいただき、感謝に堪えません。関東圏のコンサートは、東京二箇所と埼玉ということで、少し集中してしまい、
集客の上ではバッティングになってしまったのが、今回のツアーのウィークポイントでした。
これは企画当初からも予測できていたので、せめてリピーターのためにも選曲を変えていただこうと、
事前にデヴィッドさんと交渉した結果、この日と明日の曲目は、通常とは少し異なるプログラムになりました。そんなこともあろうかと、この日のリハの時間は多めに取っていたので、練習に使っていただきました。
すると...
(リハーサル中。このヤマハのピアノも、良い音していました。)今日のプログラム以外に、未発表曲を含めていろんな曲を演奏してくれました。
最初の曲「The Three Bears」(1963)から、何とまだ完成していない(?)フルートとピアノのために書かれた曲まで!
スタッフの皆さんにも「何か弾いてほしい曲はないかい?」とリクエストするサービスの良さ。
一同恐縮しつつも、モートンの曲や、最新作の「Fantasy In D」までやっていました。
コンサートが始まる前から、すでにヒートアップしている様子。
前日の練習と、素晴らしい出会いで、調子が上がっていたことも功を奏していたかも知れません。
この場に居合わせたスタッフの皆さんは、思いがけず得をしたのでした。さて、本番。
もちろん私も張りきってオープニング演奏!
今回のギターは前回のツアーで購入した「マスターOM」。
本当は、とっておきの新兵器、
クレオバンブー製の竹ギターを使いたかったのですが、
あいにく出来立てほやほやで、
指に馴染むのにもう少し時間が掛かりそうだったので断念しました。
そのギターは次回の本州ツアーに使う予定です。(たまには私の前座の写真を載せてもいいでしょうか?)
(写真:冨田健二さん)今日の目玉は、ジョプリンの「Gladiolus Rag」、新作「DeBorgia To Thompson Falls」(2000-2001)、
そしてなんと今年に作られたばかりの最新作「From Iowa To The Colorado Rockies」(2006)でしょう。
特に「From Iowa 〜」は、かなりラグタイム風のリズムと相まって、ユーモラスだったり不思議な世界に連れて行かれたり、
斬新な組み合わせが驚くべき変化を生んでいました。
私は、近年の傑作だと思います。
(左:浜田撮影。)(右:冨田さん撮影。)さらに、組曲『ニューオーリンズ・ストリーツ』から、通常のプログラムとは違う二曲も演奏されました。
「Franklin Avenue」の叙情性、「Broad Avenue」のロックンロール的なリズムは、
生で体感すると一層迫力を増していて、これはまたツアーのハイライトだったと思います。
こうして、この日のプログラムは、貴重な曲の日本初演を含む、大変興味深いものとなりました。
(写真:冨田さん撮影。)終演後、あわただしい撤収の後、加藤さんのお車でホテルに戻りました(ありがとうございます!)。
そして打ち上げは、RagtimeCaveさんや、わざわざデヴィッドさんと同じホテルを取ったクサノさんと一緒に焼肉屋へ。
焼肉やキムチを思う存分召し上がっていました。
先日のココイチでも辛さを高めにしていましたが、ここではキムチもベリーグーな状態。
要するに、デヴィッドさんがとても辛い物好きであることを改めて認識しました。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エピソード。
デヴィッドさんは、チョコレートが大好き。
朝食後、ドトールでホットココアを飲むのがお気に入りでしたし、キットカットの特定の種類に妙にこだわったりするのです。
カカオが健康によいとのことでしたが、実は単に甘い物好きなのかも...?
世界的アーティストの微笑ましい側面でした。
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