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2.2006年10月26日(木) 東京・文京区での練習日。

デヴィッドさんが東京で迎える最初の朝。
ゆっくりとした朝食の後、ホテルから歩いても行ける距離の「東京国立博物館」で見学。
私は初めて来るところで、このコースはラゲディ・アンさんからの入れ知恵でした。
ついでですから私もたっぷり有意義なお勉強。

デヴィッドさんは見るもの全てが珍しいようです。
例えば庭内に入ってすぐ、そこに生えている大きな木の前を動かなかったり...(博物館、入りましょうよ!)
博物館に入って、木の仏像の特別展、アジアの石仏、そして正倉院の宝物殿の展示など、
一つ一つまじめに回るものですから、時間がいくらあっても足りないくらいでした。
デヴィッドさんは画家でもあるので、芸術方面からの興味も尽きないようです。

本日のメインイベントは、何と言っても文京区にある貸しスタジオ「音楽的自由空間 けやき」でのピアノ練習。
ラゲディ・アンさんのお知り合いの関係で、住宅街の中にある素敵な練習室が確保できたのです。




ここで、私とラゲディ・アンさんは初めて彼の生演奏を聴きました。
本当は練習の邪魔にならないようにラゲディさんと一緒に席を立とうとしたのですが、
デヴィッドさんは「構わないから聴いていてよ」と、ありがたいお言葉を下さいました。
そういうわけで遠慮なく、みんなには悪いですが、一足お先にかぶりつきで鑑賞したのでした。
あの「Roberto Clemente」が、「Through The Bottomlands」が、「Nancy's Library」が今ここで!
...そして、私が特に大好きな「Maria Antonieta Pons」の演奏には、やはり涙が出てきました。

しかも次々と驚くべき曲が。
11/1の埼玉と、11/2の東京でそれぞれ演奏予定の未発表曲「DeBorgia To Thompson Falls」、「Adam's Rag」、
さらに「From Iowa To The Colorado Rockies」まで練習!
何と素晴らしい...特に叙情的な「Adam's Rag」の完成度の高さには声も出ませんでした。
おまけに「何でも好きな曲を言ってよ」と言われて、あわてて私がとっさに言った曲「The Pen Pals」を、
細かいところは変えながら楽々と弾きまくるその姿に、改めて彼の演奏家としてのすごさを見た思いでした。

これで、明日の記念すべきコンサート初日の用意は万端。

 

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