――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

5.2006年10月29日(日) 大阪・メイシアター 小ホールでのコンサート風景。

名古屋での遅い朝食の後、ホテルの近くを散歩していますと、思いがけずヤマハの楽器店がありました。
デヴィッドさんがピアノの試奏室で弾いてくれたのは、何とプログラムには載っていないジェリー・ロール・モートンの曲。
さらに指慣らしとばかりに、オムニバスCD『フロンティア』に収録されている「Washington County Breakdown」
という曲まで披露していただきました。
ああ、私一人で聴くのは実にもったいなかった!

さて、名古屋の次は大阪。
名古屋のホテルからタクシーで駅まで移動(やはり荷物が多くて大変! 分身の術を使いたかった)。
デヴィッドさんはタバコにアレルギーがあり、どんな場所でもタバコの煙は厳禁なのですが、
新幹線の予約の際、混んでいたため、ただの指定席では二名禁煙席が取れないという事態になり、
やむなく禁煙のグリーン車にしました。
我が人生で初めて乗ったグリーン車! 快適すぎて癖になりそうでした。

大阪駅では、アイリッシュ・ユニットの「ROOTS」の天満俊秀さんと平野有希さんが出迎えてくれました。
私のホームページの「ライブ日記」でもたびたび登場していただいている、かけがえのない音楽仲間です。
おまけに車まで出していただき、いろいろお世話になりました。
この場をお借りしましてお礼申し上げます。

また、宿泊先のホテルは、おそらくこのツアーで一番豪華なところ(ああ、何で写真を撮らないの!)。
こんなリッチな旅は、グリーン車もそうですが生まれて初めて。
貧乏たらしくてすみませんが、このツアーの機会をいただいたデヴィッドさんにも感謝です。


(リハーサル風景。)


吹田のメイシアターの小ホール、実にかっこいい円錐形の客席。
松尾ホールのスタインウェイに迫るヤマハ・ピアノの美しく迫力ある音と、雰囲気抜群の舞台。

私はいつものように前座で数曲演奏したあと、「では、ミスター、デヴィッド・トーマス・ロバーツ!」と
呼びかけましたが、なぜかタイミングが合わず、デヴィッドさんは出てきません。
あら、これは大変! ということでバタバタしてしまい、私はもう一曲余計に演奏。
その後、やっとデヴィッドさんが出てきてくれました。
(ああ、ちゃんと打ち合わせしていれば良かった...)

この日も通常のプログラムでしたが、特にこの日の組曲「ニューオーリンズ・ストリーツ」(抜粋)の渾身の演奏は、
疑いなく今回のツアーで山場の一つでした。


(コンサート中。)


ご来場いただいた皆さん、そしてご協力いただいた(有)art point や有志の方々、
本当にどうもありがとうございました。
こうして、来日早々の過酷な三連戦が終わり、気分も新たに明日の京都観光に臨むのでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 またまたエピソード。
 デヴィッドさんは、ネット環境のない京都の旅館を除いて、全てのホテルで奥さんに欠かさずメールを打っていました。
 といっても自分のパソコンを持ってきたのではなく、何と私のノートパソコンからです!
 まさか録音と表計算用に持ってきた私のパソコンが、こんな形でお役に立とうとは、全く予想できませんでした(笑)。

 一目でわかりましたが、デヴィッドさんは実はパソコンが苦手。
 タイプ文字を打つのは早いのですが、例えば「カーソルの下げ方がわからない」とか、
 「Caps Lockを外すにはどうすればいい?」などと訊いてきました。
 アメリカの自然を愛するデヴィッドさんらしい、とても微笑ましいやりとりでした!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

前へ ツアーのページ 次へ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
HOME